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何処まで(知っている)か……
(何も、何も知らぬ)
(肝心な事は何も判らぬ)
(何も、何も知らぬのだ)
ハインリヒの言葉を繰り返し、その後には、リフレイン。
―エーリッヒの部屋―
[ベッドの上で、この部屋の主は苦しそうで]
[そっと近づく]
[月の光は見たくなかった]
[甚振ってしまうのは嫌だった]
[だから]
[そっと頭をなでる]
人狼の核……命の種さえ手に入れる事さえ出来れば、……そう、私はシステムを利用することを選んだ。
自らの利を図る事さえ出来れば良いのだ。
故に、狼は排除する。
誰のためでもなく、自分のために。
それは、ハインリヒと目指す所は同じなのだ。
邪魔をする考えは一切持っていない。
─二階・個室─
[いつの間にか、うとうととしていたらしい。
途切れた意識。
頭を撫でられる感触が、それを再びつないで]
ん……。
[目を開ける。
身体を苛む激痛は、未だに消えてはいない]
《終わりなのか……お前は》
〈そう……かもしれぬ、この体は〉
《莫迦め》
〈莫迦だな。 だが、実はもっと莫迦なのかもな……〉
《くくくっ、違いない》
意識が完全に闇に落ちようそするその直前に、これだけは……と最期の力を振り絞り、声帯を震わせる。
私の事はどうでも良い。
それよりもこの騒ぎを収めた後、ハインリヒさん、あなたが生き延びていたら。
人狼騒ぎ自体を根絶する、その為に動いて欲しい。
この茶番を、完全なる終わりに導いて欲しいと。
それは、確かに愚かな事。
見果てぬ夢かもしれない。
だからこそ、私は自分の保身だけ考え、狼を売り、生き延びる事を選んだ。
その筈だ。
─二階・エルザの部屋─
[百年の眠りについているかのようにブリジットは眠り続けていた]
[涙の白い痕が微かに残っている]
[エルザが眠っている間にも起きなかったし]
[エルザが立ち上がっても起きる事はなかったけれど]
[エルザが帰って、幾らかの時が経つと]
[もぞもぞと身を動かす]
[微かに口元に浮かんだ微笑み]
[目を開ける様子に、微笑んで]
大丈夫ですか?
[そうは見えないけれど][尋ねる]
[先ほど見た月の影響か]
[瞳があかく][緋く]
しかし、その一方で、この騒ぎの起源を追求し、挫折し、それでも尚追求は止めなかった。
今考えると、酸っぱいブドウのような物だったのかもしれないな……。
途切れつつも、最期の言葉を紡ぎ出すと、私の意識は暗い闇の中へと落ち込んでいった。
臓腑がつかまれ、強く絞られるような痛みを最期に感じ……鼓動が消えた。
急激に全身から力が失われ、組み合わせた手が緩み、重力に引かれて落ちる。
もう、揺すろうが怒鳴ろうが、外界への刺激には一切の反応を示さない、いや、示せない存在となったのだ。
ああ。
[問いに、笑みを浮かべて返す]
大丈夫じゃねぇけど……大丈夫だ。
[解放してくれるんだろ?と。
緋色の瞳を見つめながら、問いかけて]
[微笑んで][そっと][額に口付けを]
[昔の習慣は][ここには少しそぐわなくて]
痛いかもしれませんけど
[そういって、そっと、右の肩に触れる]
─二階・エルザの部屋─
エルザ…ママ………ずっと、一緒…
ママ…
[むにゃむにゃとわらって呟いて]
[ややあって、睫が震えて瞼が開いた]
[室内の灯りが眩しくてすぐ眸を細めたけれど、エルザの顔がすぐそこにあるのに気づくと安心しきったようなほほえみを向けていた]
[額に触れられた瞬間、ふと過ぎるのは子供の頃で。
変わってねぇな、などと思い、苦笑が過ぎる]
かまやしない……。
今だって、全身、激痛走ってんだ……。
[かすれた声で言いつつ。
右肩に手が触れれば、それでも笑みが浮かぶ]
―集会場外・裏手―
[毛布をかけたまま、ザムエルの上に土を乗せる。
全てを覆って、暖かい土の中へ]
[新しい木なんて彫ってない。
だから、墓標代わりになるものなんて何もないけど。
盛り上がる土は意外に目立って、判り易く]
……ごめん。
[謝罪は何に対して漏れたのか]
[少し離れた位置にある木の枝をちらりと見遣り。
集会場の壁にスコップを立てかけて、裏口から中に入った]
[少し、口元をゆがめて][微笑みは象れず]
それでも、痛くしたくないんです
[そっと][頬に口付けて]
[指先が][鋭い爪が][ぷつり、と][青い色を][散らそうと]
……お前、どこまで行っても、お人好しだな……?
[軽口めいた口調で言いつつ。
蒼の花に爪が食い込む感触。
それが伴う衝撃に、苦しげな声が上がるのは避けられなくて。
それでも。
『解放される』。
その感覚はよろこびでもあって]
―二階・自室―
[寝顔を見つめながらぼんやりしていたようで]
[声が聞こえたようで、ブリジットに目を向ける]
[幸せそうな微笑に、そっと微笑を返して]
おはよう、ブリジット。
[魂の抜け殻を包んだ毛布が埋められる]
[不自然に盛り上がる土]
[紡がれた謝罪の言葉]
[スコップを置いて、男は去っていった]
…なんで、みんな、謝るんだろう。
―居間・暖炉の前―
[誰もいない居間で、機械犬は暖炉の前でスリープモードに入っている]
[生者には知覚できない少女が一人機械犬の横で佇む]
『――トクン』
[ここ数日間、馴れ親しんだ心臓の動悸。
日がまたぐ時間帯、死してなお少女を悩ませる]
─二階・エルザの部屋─
[こくんと頷くようにして]
おはよ…う……
[掛け布団を口元まで持っていき、]
[もしかしたら、これは照れているのかもしれなかったが、詳しくは分からない]
[苦しそうな声][狼の本能が現れる][その状態では]
[自分の衝動を煽ることにしかならなくて]
[それも][わずか含まれる色が]
――ごめんなさい
[小さくささやいて]
[指先を][どかして]
[そこに口唇を押し当てる]
[舐めるように][舌を這わせて]
[鋭い犬歯で][皮を][肉を][裂いて]
―→集会場内・居間―
[厨房を抜け、居間に出る。
蟠る血臭はまだ其処にある筈だけど。
もう鼻が慣れたのか…麻痺したのか、感じなかった]
[壁にかけられたボードが目に入って。
何となく、足を向ける]
[貼られた身上書の、名前をなぞる]
[エーリッヒ、イレーネ、オトフリート、ハインリヒ、ブリジット、エルザ。彼らは昨日見た]
[ザムエルはさっき埋葬した]
[ベアトリーチェももう居ない]
…アーベルは?
[そういえば、シャツを貸して。
着替えると言って二階に上がってから…見ていない]
[ただ本日はいつもと違った]
[いつもなら右肩に痛みにも似た熱を伴うのに]
……寒い。
[暖炉の前にいるのに。上着を着ているのに]
[そもそも体を失った少女は気温などは感じることはできないはずなのに]
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