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─回想/昨夜─
……つうか……そろそろ、限界ってヤツ……?
[ユリアンを部屋まで送り、自分の部屋まで戻ったものの。
気力が続いたのは、そこまでだった]
はは……飲まず喰わずは、一日が限度って……ナニコノ、不便な身体……。
[零れ落ちたのは。
声か、それともコエか。
分かたれるという選択肢も、従うという道も選ぼうとしない、心とココロ。
軋みが、痛い]
…………。
[軽く、唇を噛む。
ブランデーの瓶を手に取り、中を乾した。
渇きは静まらない。
酔いに浸ることもできない]
……ちっ……。
[苛立ちを帯びた呟き。
瓶を、テーブルの角に叩きつける。
破砕音。誰かはそれを聞いたろうか。
できた破片を掌の中に握り込む。
鋭い痛み。
しかし、それでも、身を焼く疼きは鎮まらず]
はっ……ホントに……厄介……。
[零れる嘆息。
最早、手段が一つしかない事は、理解していたから。
動いた。
緋色の本能の導くままに]
[突き動かす緋色の衝動。
それに逆らう事はなく。
蒼き風の狼は、自らの意思で得た獲物を喰らう。
鼓動の源は食い尽くされ。
その目はやがて、動かぬ少女の蒼へ。
低い、唸り。
鋭い牙は、蔦のよに伸びたあおを、喰らう]
─森の何処か─
[どこをどう、駆けたのか。
白と、黒の、森の奥。
しんと静まり返ったその場所で。
蒼の髪の青年は、いつしか眠りに*身を委ね*]
―二階―
[夜明け前、まだ暗い内に神父が戸を叩くのを男は聞いた]
どうした?
[問い返すと、ナターリエかブリジットを探しているという返事と謝罪。詳しい説明はなかった]
[神父が立ち去った後、男はナップザックを手に部屋を出る。廊下の向こうから隠しようも無く漂ってくる濃い血の匂い。引き寄せられるように近付き、僅かに開いていた扉の隙間から、その光景を見る]
………。
[ゆっくりと扉から離れ、神父が戻って来る前に階下へと降りた]
[男は人目を避け、勝手口から外に出る。目指したのは慰霊の石碑。無論祈りを捧げる為ではない]
無駄なあがきってやつかもしれねえけど、な。
[呟いて、石碑の裏の土を、ダガーを使って掘り返す。簡単に見つからない程には深く。掘り返すに時間がかかり過ぎない程度に浅く。やがて、幾分かの時間をかけて掘られた穴の底に、ナップザックを置く。土をかける前に、自分のコートで覆ってから埋め戻した]
[シャワーを浴びた後。
広間のソファでぼんやりと膝を抱えていた]
[アーベルに、知らせないと。
暫く経ってから、そう思い当たった。
……本当はもっと早く、真っ先に浮かぶべきだったのに]
[避けていた]
[視界の端で、炎の赤が揺れていた]
……な……俺は…寝てたのか…
[いつ眠ったかも覚えていない。いや、寝ていたことにも気づいていなかったというべきか。そのせいか時間の感覚も薄い
常ならば、眠っていたとしても、周囲に警戒をする余裕は残しているというのに
その感覚は、なんとも懐かしく]
…ふん…偶然で済ませていいものなのかね
[手の平で顔をそっと覆うようにして呟く]
[誰かが広間から出て行くのが見えた]
[追いかけるかどうするか]
[しかしそんなことがすぐには浮かばないくらい、寝ぼけている]
--回想・二階個室--
[この間と同じ配合をした香を、同じように小袋にいれようと袋を開いた所で。][順に扉を叩く音が聞こえた。][手を止め、扉の方を見る。]
[ドアを叩かれるのを暫し待っていたが、それが自分の部屋を訪れることはなかった。]
[音は順に別の部屋のドアを尋ねあるき。][少し離れた場所で、音の後に、ハインリヒの声と、クレメンツの声が聞こえた。]
[そこから、扉を避けていたのが誰だったのか、を知る。]
神父さん、か。
[そして音を立てないように扉をあけて、一人階下へと。]
--→広間--
[暖炉の中に、小袋を放り込み薪を足す。][そこからのぼる煙は、ほとんど何も変わってはいないが。]
[獣と同じ嗅覚を持つ者であれば、僅か引き寄せられるような、甘い蠱惑的な匂いを嗅ぎ取れたろうか。]
[暫く炎を見つめ。][そして、そのまま暖炉の前でうとうとと。]
[二階の廊下。
朧げな記憶を辿り、部屋を探し出す。
一つの扉を、ノックして]
……アーくん?
[静寂。返答はない。
試しにノブを回すと、扉はあっさりと開いた]
--現在・広間--
[誰かが出て行く音と、立ち上がるような音とで目が覚める。]
…神父さん。おはよう、ございます。
[挨拶を紡ぐ彼女の声色は、いつものそれと同じように。]
[人影は、ない。部屋を間違えたのか。
けれど、机の周囲に散らばる煌めき――瓶の破片が、それを否定した]
……。
何、してんだか。
[呆れたような口調。声は、違った。
ざわめくような感覚。嫌になる。過敏になっているだけだ]
[一歩、二歩と近づいて、しゃがみ込み、欠片のひとつに触れる。
べとりと、指先に、何かが付いた]
[ 赤 ]
本当に。
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