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[シャッターを切る。
その行為に、少しの興味
絶望と悲哀とを切り取る。]
……薬が効いたばかりなら
無理はするものではなくてよ
[廊下の先、1階へ通じる階段へ顔を向けた。]
───何か変な事言ったかな、俺。
[首を傾げた少女]
[レンズ越しの瞳]
[シャッターを切る]
面白くてつまらないものだよ───写真は。
[面白い]
[発見]
[つまらないもの]
[呼吸]
無理はしてないよ、少しも。
[だって呼吸と同じ]
―2階6の部屋―
[部屋に立ち寄ると、オトフリートがいた。
石となって……。
それに眉を下げ、黙祷をする。
きっと、この人は、この人のままで
だったのだろう。]
(そう、たぶん)
(僕のように怖がりじゃない…)
―衣装部屋―
[そして、6の部屋を後にして、衣装部屋に戻る。]
…………。
[そこに、振り向いてなびいた髪もすべて石になった彼女はいて……。
なぜか、さまざまな服が掛けられていたけど、
その前に座る。]
僕は……
君のことを何も知らない。
君も、僕のことを何も知らない。
そんな話はしなかったからね。
─屋上─
…このくらいあれば、大丈夫かな?
[頼まれていた保存食。
幾日か分を小分けしたものをヘリへと積み込んで。
水筒のボトルはちょっと重かったけれど。]
ここから出れば、きっとなんとかなる…。
[口にしたのは、単なる願望だとはわかっていたけれど。
それでも、この建物にずっと居るよりは、可能性が広がるのだから。]
だから、話をしないか。
[返事はなくても]
[胸から一枚、古ぼけた写真を出して……]
これが、僕の育った家だ。
[ぽつりぽつりと……。**]
─ 一階・ロッカールーム ─
[誰も、アーベルのあの大きくて零れそうな瞳になる事は出来ない。
写真は現像してはじめて、撮影者の視点を他者に伝えるものだ。]
随分、散らかって
──と、ブリジッド。
あそこに居るのは、ハインリヒじゃないか?
[そんな事をふと考えたのは、ヘルムートが荷物を探した時よりも更に物が散乱したロッカールームで、立ったまま眠っているハインリヒの姿を見付けた時。]
―1F ロッカー―
[手をのばして頬のあたりに触れ、
眠っているだけなのを確かめると
ほっとしたような表情を浮かべる。
それから、辺りを見回す。]
――何か…探して、
[“――俺のパスケースを知らないか?”]
[はたと、思い出し。
まだ開かれていないロッカーへ
手を伸ばし、探し始める。]
[ヘルムートはその様子をどう見たか]
[――自分の戸棚は開けていない。
荷物を先に見つけたから]
[Brigitte=R=Eglantier]
[文字盤。記憶の彼方。
あのとき、何があったのだったか。
押し込められ――奥にあったものを手にする。
それはパスケースか、*はたして*]
[ブリジットとハインリヒは、此処に来る以前からの縁だと聞いていたので、彼女がハインリヒ荷物を探しはじめた事そのものには驚かなかった。]
何か──重要なもの、か?
手伝って問題無ければ、手伝うが。
[ハインリヒに*問うた*。]
[オトフリートが石に変わった経緯を知る。
少女の言葉に、息が詰りそうな気分になる。]
えぇ…本当に。
神様は―――残酷ね。
[大事な人ばかり、消えてしまうのだろう。]
……っ、…どうして
なの かしら。
私にも…解らないわ。
[涙が零れ落ちそうな時、少女の手の感触に救われる。]
情けないわ…私。
ベアトリーチェに…
貴方の言葉に救われてる。
私も…貴方を護るわ。
エーリッヒの分も…必ず。
そして…貴方のお母さんに会いに行きましょう?
[手を引かれると立ち上がり空いた手で下り階段を導く。]
一緒なら…平気?
[オトフリートの事は問わなかったが
注射を誰かがして助けようとしていて
目覚めたら石という事は、ハインリヒが
何か知っているという事の推測までは出来た。]
―→2階 部屋6―
…アーベル、…
[ナターリエはまだ眠っているだろうか。
他に人が居ると思っていたが姿はなかっただろう。
部屋を見渡せばオトフリートの石像。]
……
[また知らない間に、人が石になってしまった。
既に病のせいではない死が訪れすぎている。]
あ、……杖、だったわね。
[落ちていた少女の杖を見つければ少女の手にそれを]
―衣装部屋―
[硬く、そのままの姿で石になってしまった女に話している。]
……そう、すべて、うまくいっているかに見えた。
仕事に誇りをもっていたし、信頼も受けていた。
だけど、悪いことが2回重なった。
ひとつは、自分のうちが焼けた。
誰も命は落とさなかったけど、
うちがなくなって……それを支えに生きていた祖母が、まるで枯れるように亡くなった。
いつでも、まるで花びんに生けたダリアのように優雅で落ち着いた人だったのに。僕は祖母が好きで、いつまでも、祖母はそんな人なんだって思ってたから、
だから、それがまるで焼けてしまった煤みたいになったのが、信じられなかったし、つらかった。
もうひとつは祖母が亡くなってしばらくして、
化学繊維工場の火事があった時、
きっかけは仲間のミスだった。でも命は落とさなかった。
爆発を受けて、火の中に取り残された。打ち所が悪くて、意識あるのに、身体はまるで動かなかった。
そんな僕を舐めるように火は襲ってきた。
結局は助けられたのだけど、僕は、そこで大事なものを失った。
僕は、火が怖くなってしまった……。
もちろん、そんな告白はしなかった。ただ、それまでじゃなくなった…。
周りは何もいわなかったし、気づいてなかったかもしれない。
だけど、僕は駄目な人間になっていった。
そして、メデューサに患ったと診断されたとき、
僕は思った。
ああ、これで、僕は焼け死ななくてすむ……。
火の中で死なずにすむんだって………。
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