情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[姿を変えた漆黒を、止める事など出来はせずに。
ただ祈るように『狩り』を見ていた。
最中に割ってはいるようなゲルダ
気をそがれるアーベル
それらが全て光を生かしてくれれば
そんな望みは儚いのかもしれないが――]
[たゆたう何かを感じながら、伏せた瞼を上げた紅の主は、
死者故に何もできず、ただ息を呑んで事の成り行きを見守る。]
……はっ……ラストカード、切ったか……。
[漆黒の獣に転じた姿>>169に、にぃ、と笑う。
飛び込んでくるならば、上等、という所。
大きく避ける余力はないから、せめて一撃で喉を食い破られるのは避けなくては、と。
敢えて、体勢を崩して受け止める事で、直撃だけはそらそうと試みた。
それでも、鋭い牙が首筋を深く抉るのは、止められはしないだろうけど]
……こんな物言い、柄じゃねぇが。
俺と、一緒に、地獄に行こうぜ、ライ……!
[上から圧し掛かられる状態で。
紅に濡れながら、それでも、笑って。
銀の刃を躊躇いなく、繰り出す。
命の鼓動を感じる辺りへと]
─回想・昨日─
[少女は、ゼルギウスが最愛の人の腕の中で事切れるのをただ見つめるだけしか出来なかった。
その身体を包む光はどうだったか、今はもう思い出せない。
覚えているのは、ただ伴侶への愛情と彼女が宿した大切な命への想いを強く感じたことだけで。
立ち上がることすら出来ぬまま、自衛団員達がゼルギウスの亡骸をイレーネから奪っていく様も、出て行った者たちより一足早く戻ってきたライヒアルトが彼女を部屋へと連れていくのも、ただ、呆然と見ていただけだった。
ゲルダ達に声をかけられれば、ようやく呪縛が解けたかのように顔を上げて。
ともなわれるままに、自室へと戻った。]
[ゲルダの声が聞こえた。
その言葉に漆黒の獣は心の内でわらう。
止めようとしながら
何かをするでない人間の娘。
構わないといいながら
手を差し伸べず
誰かを助ける為に身を呈する事のない娘。
人間の女は言葉だけだと何処かで思っていた]
御願いだよ、ミハエル君っ…!
あっちに行かせて欲しいのだよ…っ!!
[手を掴まれて、でも振りほどけなくて。
こんな光景見たくは無かったのに。
叫びは、もう届かないのか。]
ダメだよ!
二人はもう…もう止まらない!!
[お互い殺すを覚悟した態。
彼らを見てそれは理解した。
だからこそ、ゲルダの手を握る力は緩めない]
それに、今行ったら、ゲルダが巻き込まれてしまう!
[自室に戻り、促されるままに横になった。
眠りに落ちたのは、すぐだったかそれとも数刻経ってからか。
この身体に宿る命が失われたのは何時だったのだろう。
意識することもないまま、気がついた時には既に肉体を失い、寝台を血に染めた自身を見つめていた。]
……もう、視えないんだね。
[自身の身体から見えるはずの光を、この瞳は映すことはなく。
自分自身のそれは視ることができないのか、それとも命とともに失われる力だったのか。
今となっては確かめる術もなく。
ただ、身体の中心のみを失った己を見つめ、その髪に触れようと手を伸ばし。
そのまますり抜けてしまう様をみて、もう触れないのだなと他人事のように想った。]
[一度とまった足、獣の踏み込みと比べ速く辿りつく道理もなく、
ミハエルの手に一度軽く捕まれ、その勢いがそがれることもあればなおのことであり]
やだよ……あーべる……
[伸ばす手はなんの力も持たず、自分にはその場をどうにかする力もなにも持ち合わせていなかった。
悔しさや、悲しさや自分の中に流れる感情から、こぼれる涙は止まらず声も力ないものになっていた]
[「いなくなったら…いやだから」。
聞こえた声に、微か、笑みが掠める]
……ばぁか……。
[離れようとしたのは、わざとで。
裏通りで生きようと思ったのは、距離をあけるためで。
けれど、想いは言葉にしないで。
ただ、呆れたように零すだけ]
もう、何も手放したくないのだよ
君と僕が仮令相入れない種でも
僕は―――このまま後悔なんてしたくないんだ!
[間に入れたかどうかは解らない。
ベッティがアーベルに駆け寄るならば、
娘は兄の様に想っていた黒の―――獣に手を伸ばす。
触れることは叶うか否か。
その刹那、するりとミハエルの手を抜けて――]
[そこに聴こえた音と声に、今まで色を失っていた表情がさっと青褪めた。]
ゲルダ…、ダメ、来ちゃダメ…っ!
[届かぬ声を必死に張り上げる。彼女にこんな自分を見せたくなくて。
けれど、やはりそれは徒労に終わり。
自分の死を嘆く彼女の背を、触れることも叶わない手でなでた。]
ごめん、ね。起きられなくて。
泣かないで、ゲルダ。泣かないで…
[慰める声も届かない。何も出来ぬ己の無力を悔やみながら、それでも謝罪を止めることは出来ず。
そうしている内、甲高い鳥の鳴き声が聴こえ、顔を向ければアーベルと蒼鷹の姿があった。]
キーファー、ちゃん…ベル、兄…。
[ベッティを捕まえて、あちらもこちらも、とするには身体が小さすぎた。
別へ意識を逸らした刹那、ゲルダを捕まえていた手から感触がするりと抜けて行き]
ゲルダ!?
[離れた先に手を伸ばすが、再度掴むまでには至らない]
――…賽を投げただけだろ。
[クツ、と咽喉がなる。
人の言葉を操る漆黒の獣は蒼を見据える。
間近へと迫る蒼。
アーベルの体勢が崩れる事で銀持つ肩を抑えようとした
前脚の位置が僅かにずれてしまう]
お前と俺じゃ、道が違う。
お前は俺を選ばなかった。
[人狼と人間が同じ場所へ行くとは思わなかった。
人間の群れで暮らしながら人間になれぬ獣は
首筋へと牙を立てる。
アーベルの狙いは見えていた。
人と獣の性質を併せ持つ漆黒は
其処に胸骨がある事を知っていた、けど。
――銀は確かに漆黒の獣を抉る]
本当に―――…僕は、君の事
お兄さんのように…想ってたのだよ…ライヒ君
…おいて行かないでよ
[声も、手も、届いたとしても、遅いのかもしれないけれど。
それでも手を伸ばすことは、声を発することはやめない。
叶うなら、漆黒の獣に縋り付いて―――]
[眠っているようにも見える自分に擦り寄って、起こそうとしているように鳴く蒼鷹や。
汚れるのも構わずに自分を揺さぶり厭だと泣く幼馴染を見て。
自分の命が奪われることはとうに覚悟していたはずなのに、遺したモノの悲しむ姿をただ見るしか出来ないことなど考えもしなかった自分の浅はかさを、今更悔やんだ。
それすらも、既に遅いけれど。
悲しむ彼女達の傍に居るのが辛くて、ベッティやミハエル達が連れていくのを見送り、自分は己の亡骸に添ったままいたけれど。]
ライ、兄…?
[自分の死を悔やむその人の、顔が。
何故か、初めて見るように思えて、名を呼んだ。]
……にたよーな、もんだ。
[賽を投げた、という言葉に、笑う]
……どーだか、わかんねぇ、ぜ?
なにせ俺、人狼のなりかけだったりするし、さ。
[銀の先、手応えを感じつつ、にぃ、と笑う。
周囲の音は少しずつ遠のくけれど。
羽ばたきの音は、確りと聞こえたから]
あー……ごめんな、キーファー。
[小さな声で、蒼鷹の名を紡いだ]
[そのまま、ライヒアルトの後を追って。
彼とアーベルの会話を聞いて。]
ライ兄が、そう、だったんだ…。
あぁ、それ、じゃあ…。
[イレ姉も、そう、なんだね。と。声に出さず、呟いた。
そう考えることで、心にひっかかっていたものがすとんと落ちた。
そして二人の会話を聞いて。青褪めて、向かう先は。]
…ゲルダ…ベッティ…!!!
[遺してしまった、幼馴染の元。]
[幼馴染に覆い被さる漆黒の獣にあたたかな感触が触れる。
同胞ではない事を理解していた。
触れる温度も匂いも違う――これはゲルダのもの]
――…莫迦だな。
保護者代わりなら出来るかもしれねぇが
俺は家族なんて知らねぇから
兄なんかにゃなれねぇよ。
[微かにゲルダの血の匂いがしただろうか]
年頃の娘が生傷作ってンじゃねぇよ、ばぁか。
[事が済んだらミハエルに本を贈る気だったけれど
今となってはそれも難しい。
いつか約束した発明家の伝記。
荷の中には様々な薬と一緒に其れがあった]
[自分の身がその場につくのは、漆黒と銀がお互いの身に達してからのことだろうか]
あーべる……
[あと少し手を伸ばせば届くかもしれない距離、足元がおぼつかない、
声は震えてうまく出せない、涙で自分の顔はひどいものだったかもしれない。
わずかににじむ視界に命の源たる、紅だけがやけにはっきりと見えたようなそんな気がする。
伸ばす手はその手を握ることができただろうか]
[宿に戻れば程無く幼馴染の姿は見つけられる。
ゲルダが蹲っているのに気付けば、心配に表情が歪んだものの。
それでもベッティやミハエルが彼女に手を差し伸べるのを見れば、大丈夫だと。
安堵の色を浮かべ、そっと彼女達の傍らに立てば生きていることを確かめるように二人の背にそっと手を乗せた。
すり抜ける手は、温もりも伝えてはくれなかったけれど。]
[獣に銀が刺さる様を見ても何も言わない。
泣き叫ぶ事をしないのは、昨日でそれが枯れてしまったからか。
それとも、自分以上に彼らを嘆く人がそこに居たからか。
それ以上に、覚悟はあったからか―――――
ただ涙だけはとめどなく、静かに溢れて頬に落ちた。
そっと、黒い獣に近づいて。]
ライ………。
[その隣に膝を付いた。
ゲルダが縋っているのが解っていたから、
遠慮がちに、その毛の触れられるところに屈みながらそっと頬を寄せた。]
――……。
[蒼を持つ幼馴染の言葉に金色が揺れる。
期待させながらいつも置いていくから
もう期待しないと決めていたのに。
同族の因子を持ちながらならぬ彼が
愛しくも恨めしくある]
莫迦、だよな。
[もう誰に言うべき言葉なのかも分かりはしない]
/*
こんばんわ。
追いつくどころか、直近の状況以外さっぱり理解しちゃいないわけで。
適当言って、色々誤魔化してますわ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新