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だって、
こんなのもう、十分だろう。
[否定の材料には成り得ないと分かっていながら、言葉は止まらない。
傍に来た気配を睨むように見上げる。
けれど双つのそれは不安定に揺れていた]
あの子まで、…ウェンデルまで、こっちに来てしまったら…
あたしは、どんな顔で謝りゃいい。
[俯いてそう言った時には、ユリアンは既に彼を見ていなかったけれど]
知っていた…?
[オトフリートの声に、今度はそちらを見ないで呟く。
あの時の不思議な言い回しが思い出される。
自らの左肩を掴んだまま、孔雀色はイレーネを振り返ったユリアンに注がれる]
―自室―
[暫く、自分の部屋のベッドに腰かけながら何をするでもなくいた。
どれだけの時がたっただろう?外が騒がしくなっているのが聞こえる。
そのうちの一つはユリアンのものか]
動いたか……、イレーネはどうするつもりかな……。
[そういえばそのコエもほとんどかすんで届かず、
姿も見ていなかった、その人を意識すれば廊下の外の声に感じることができるだろうか。]
―二階―
いやああごめんっ!
[あっさり言ったが、内心はちょっと本気で謝った。
そういえば仲間が居た場合、霊を見る能力は有用だとか、けっこう大事なことを言ってくれていた。]
そもそも俺の力って、人狼に仲間がいないとあんまり意味がなかったねっ!
[と言いながら、ハインリヒの後を追いかけ、続いて部屋の中を見た。]
…………ユリアン?何やってんだ?
[中の様子には、やや危機感のない声をあげた。
頭が少し、強く痛みはじめた。]
─二階自室・扉傍─
ふざけた、演劇……。
[ユリアンが紡いだ言葉、問う声。ひゅ、と息を飲む]
───……そう……そう、だね。
止めることなんて、出来ない……。
[どくん、と鼓動が跳ねた。内に渦巻く力が渇望を始める。悲しげに極小さく呟かれたそれは表層の意識。廊下まで届いたか否か]
……ユリさんに頼んだボクが馬鹿だったかな。
そこまでやっといて、裏切ってくれるなんて。
[はきとした声は深層の意識。縹色が金に光る]
止められるなら止めたかった。
抗えるなら抗いたかった。
こんな甘美なもの前にして抑えられるものか。
抗うなんて馬鹿らしい。
[表層と深層、二つの意識が交互に言う]
……十分、だと、思いたい、よ。
けれど……そうじゃない、って事なんだよな。
[揺れる双眸を、困ったよに見返して。
ウェンデルを案ずる言葉に、再び場を見やる]
……そうならない事を。
願うしか、ないだろ。
[今、できるのは、見届けるだけ。
痛みや疼きが弱いのは、今の状況をどこか冷静に受け入れているせいか、などと思いつつ。
俯く昔馴染みの肩に、宥めるようにぽん、と手を置いた]
ここは意味もなく秘密ってことにしておこう
[ハインリヒの憤りの混じった声に、ふざけた言葉を返す]
…今の状況だよ。本当ふざけた演劇。
はじまったら最後まで止まらない惨劇…
[ドアの向こうの様子は気になるが]
皆も来てるんだろうな…。
[呟く、皆は自分なんかと会いたくはないだろうと思い。
ドアに背を付けて寄りかかるように、肉体を持たぬ身でも、
物に制約を受けるように動いてしまうのは、それまでの経験によるせいだろうか]
俺に、何かを望む権利なんてもうあるわけもないか…。
―二階・イレーネの部屋の前あたり―
あ。
[さっきの違和感を、何だか悟る]
目が、
金色。
[呟く。
イレーネを見詰める。
ぎゅっと手に力が入って、痛みが増して、そういえば破片を持っていたことに気付いた。
それでも、取り落とすことは出来ない。
死にたくないから]
[一時は、護り手たる少年は、ユリアンに刃を向けられたウェンデルへと、その力を向けようとした。しかし赤石は何も反応しない。
その理由は即座に知らされることとなった。
己のよく知る幼なじみの、知らない声によって。]
――……レーネ?
[手にはますますの力が篭る。
押さえる手の下、心臓が、大きく震えた気がした]
なに、言い出すの。
[足が動く。
ウェンデルもユリアンも、他の皆の存在も、目に入らない。
扉の傍にある、少女の方へと]
エーリッヒさんが、
最後に、
人質に、してたのは……
もしかして
[相反する声を聞く。
ただ、見ているだけで、動くことはできないけれど]
[ユリアンの向こうからイレーネの声が聞こえた気がした。
しかし、聞き慣れた声とは違う響きに、嫌な汗がじとりと手を伝う。
鉈を握った手は、自分の後ろに置き、隠していた]
あぁ?
お前、なにふざけた事を―!
[ふざけた調子のユリアンに近寄りかけて、手から血を流すウェンデルへ]
ウェンデル…!
こっちにこい!
[手から血を流すウェンデルを見て後ろに隠れていろ、と声を向ける]
…ふざけんじゃないよ。
[低めた声は揺れていた。
ここで言っても詮無きことと分かってはいたが。
肩に手を置かれ、俯いたままで目を見開く]
…ッ、お前だって。
死なずに、済んだかも…しれないじゃないか。
[自分さえいなければ。
そう思うのは傲慢な気もしたけれど、地に突いた両手を握り締めた。
手を避ける間も逃げる間も無く、透明な雫が零れ落ちる]
[イレーネの様子の変化に、一つ、瞬く。
心のどこかで、ずっと否定していた可能性。
だから、視るのは避けていた]
……っ……。
[つき、と。微かな痛みが走る。
かつては命が鼓動を刻んでいた場所。それは、力の宿っていた中枢でもあって]
最後まで止まらない惨劇、て。
[婆さんが言ってたような言葉に、眉の間に皺が寄る。]
惨劇なんて、もう十分だろ?
まだ何かあるのか?それとも、やるのか?
[ユリアンへ問いかけたが、答えはイレーネの方から返ってくることになる。]
え、嬢?
[見慣れたはずの団長の孫の、その瞳の色は別人のようだった。]
[座り込んでいた状態から立ち上がる。腕を押さえていた手も離した。実際、痛みはそれほど残って居ない]
……ボクが人狼なんだよ、フォル。
ジジイを喰べたのは。
ほとんどはエーリッヒが襲ってたんだけど。
ミーネさんの肉は喰べた。
ボクがみんなが忌むべき、人狼。
人を襲わなければ生きていけない。
罪人の烙印を押された仔───。
[近付いてくるフォルカーへ向ける言葉。悲しみを湛えた声と、享楽を湛えた聲。近付いてくる様子に一歩後退る]
ぁあ…ごめんなぁ。イレーネ。本当は裏切りたくなかったんだぜ。
今回のは…どうも俺好みだったからな
最初やる気なかったけどよ。
でもさっきまでは狂ったもののままその役柄どおり人狼の味方でもしようかなーってな。
[それは己の内にある本音であるのは伝わるだろうか
でも実際には違う行動たる矛盾]
ただそこでちと問題があってな。
……俺は。
今度の事がなくたって、そう、長くなかったから。
[零れた滴に、疼きに基づくものとは違う痛みが微かに走る]
だから、自分の思うようにやったんだよ。
……ずっと、そうしてきたように、な。
[ぽつり、呟くのは。
抱えてきた『隠し事』の一端]
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