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[ずっと、ずっと子供の頃。
周りに同世代の男子が少なかったせいもあって、近くに住んでいた4つ上の少年とよく遊んでいた。
自分が一人っ子だったからか、兄のように慕って、懐いて。
だから、彼が村を出た時は、とてもがっかりして寂しがったものだった。
再会は11年前、自分が町に出る少し前の事で。
「兄」と慕っていた人が「姉」になって帰ってきたのは流石に戸惑った、けれど
外見や言葉遣いは違えど、内面は変わっていなかったことに喜んで。
そうして、今でも細々とではあるけれど交流が続いていた]
そう言えば、そんな時期だっけ……また喧嘩したんだろうな、おじさんと。
[あの時の騒動はよく覚えていたからそう呟いて。
やがて、聞こえてきた演奏に、ふわり、笑う。
演奏に合わせるかに紡がれる歌声>>234にも、少し意外に思いながらも笑うまま。
暫し、その音に耳を傾けて**]
―回廊→談話室―
[近付いていた扉が向こうから開いて、知らず瞬く。
一度姿を見せたマテウス>>208が部屋を振り返り紡いだ名前に、その当人の方を一度見遣る]
[挨拶にはひらりと右手を振って返して]
いってらっしゃい、風邪引かないようにね。
[エーリッヒの問いに返された説明に、こう告げる。
手伝うどころか邪魔にしかなれない自覚があったから。
マテウスの背を少し見送って談話室へと滑り込み]
[イレーネに軽く手を振りながら、一礼する男へもそれを向ける]
うん、今年もお邪魔してるよ。
去年は読みかけのままで帰っちゃったからねえ。
[笑み零してそう言うも、見慣れぬ小鳥にきょとりと藍鉄色が瞬いた]
―談話室―
[イレーネがエーリッヒを呼ぶのに先程のマテウスの行動にも合点が行って、ああなるほど、と内心に零す。
出して貰ったカップに口を付け、内から広がる熱に息を吐き]
……どうかなあ。
あの本は読み切れるだろうけど、次が微妙かも。
迎えに来たら帰るしかないしねえ。
[この村に一人で留まるようにはなったけれど、行き来には変わらぬ母親の姿がある。
一切の手助け無しに長距離を移動させては貰えず、故にその日を自分では決められなくて、結果が読みかけの本。
最後の一冊を読み切れた年はどれだけあっただろう]
怪我、しちゃったのか。でも治って良かった。
渡りの子ならこの村の冬は応えそうだから、気を付けないとだね。
[一瞬、自身に重ねかけて表情が曇る。
すぐに取り直し笑みを浮かべれば、端からは怪我を心配しただけに映るだろうか。
暢気な小鳥の様子>>241に少し笑い、少し近付いてみようかと]
[桶の水を移動させるのには手を貸した。
なお炊事は得意な方だが、お菓子作りになると話は別で、誰かさんには負けてしまう。という話をするとまた不機嫌になるわけだが]
その恰好で外は寒いでしょう。
[さらされていた肩がストールに隠れて>>216そっと息を吐いた。
こちらは聖堂に入って来た時から、しっかりと防寒をした外着のまま]
はい。……まあ、ほとんど一回読んだものなんですけど。
新しいのも読みたいんですけど、つい読み返したくなっちゃって。
[蔵書が多いからだけでなく、何度も同じものを読む所為で、未だ制覇には至っていない。
苦笑いを返して]
あれ、カルメンさん、楽器弾けるんですか?
[聖書は兎も角、楽譜はただ読むものだとは認識していないから、首を傾げる]
─ 聖堂への道 ─
[厳しい寒さに踏み込む足に雪がギシギシと音、漏れる呼吸の白さに凍えるような夜の到来を予感させる。
聖堂への一本道をしばらく行き丘の上へと至る。]
やあ、こんにちは。
旅の者だが少し観ていっていいかい?
[古びた聖堂を前に雪道を整備しているらしい男に声をかける。
身なりからして神の使徒とは思えないが関係者であることは間違いないのだろう。]
それにしても随分と冷えるね。
─ 談話室 ─
中々、ままならないもの、ですね。
[迎えに来たら帰るしかない、との言葉>>243に少しだけ苦く笑う。
向こうの事情は問うた事はない。そも、他者に深く踏み込むのは無自覚に避けてもいるのだが]
ええ、飛んで、餌を取れるようには。
……少し人に慣れすぎて、野に帰るのは難しいかも知れませんが。
冬の間は、俺の部屋の中に住まわせるようでしょうね。
外を飛ばせるのは、ちょっと危険すぎる。
[環境の事を思えば他に選択肢はないものの、そうする事でますます戻れなくなる事への苦さは一瞬。
近づく様子に首を傾いで、肩の上を見る。
当の蒼い羽根の小鳥は、円らな瞳でじいい、と藍鉄色を見つめているのだが]
─ 聖堂 ─
へぇ…。
[ギィと扉の軋むを音を立てて中へ入る。古びてはいるがしっかりとした造りと行き届いた…とは言いがたいのかもしれないが、大事に使われているのだろうと思わせるのは十分な手入れ。
どうやらここは敬虔な信徒によって営まれているらしい。
人の集う修道院にはそれを守る者、そしてその地の性格がよく出るというが、ここには厳しい寒さと戦う温かい人々の香りがある。
少なくともレナーテにはそう感じられた。
そんな風に修道院の造りに目をやっていると、不意に耳にピアノの旋律が耳に届く。
──♪〜♪
修道院といえばオルガンが定番だが同じ鍵盤楽器なのだから大した差はないのかもしれないが。
何にせよ届く音色の美しさに惹かれるように音の元へと向かう。]
―談話室―
[ままならない、と言われて>>247こちらも苦笑う。
問われない代わりに、問いもしない。
初めの年に自己紹介と司書になった旨だけ聞いたのだったろうか。
同じように名と湯治という目的は伝えた覚えがあるけれど、詳しく話した覚えもなかった]
鳥は、さ。自分の子供であっても、人の匂いがついた雛を世話しなくなるのも居るって言うよ。
渡りなら群れを成すだろうけど、受け入れられるかどうか。
万一の場合は一緒に暮らすしかないんじゃない?
[野に帰れない可能性を悔やむような様子に追い打ちを。
開き直ってしまえばいい、と暗に告げて]
[首を傾いだライヒアルトのお陰で小鳥は随分見易くなった。
見上げてくるまあるい瞳を受けた藍鉄色は、笑みのように細く。
滅多にない、間近に見られる鳥の姿を楽しんでいる]
[更に作業を続けるが、聖堂から響くメロディは外まで届かず。
徐々にはらり舞うはずの白が風に乗り強く叩き付けるようになってくる]
………拙いな。
[森であればこうなる前に家へと引き返す。
自分1人ならば迷わずそうするのだが、今回は状況が違った]
ここまでにしておくか。
[作業の手を止めて向かうのは聖堂の方。
雲に隠れてしまっているが、太陽は既に地平線へ隠れようとする時刻だった]
―厨房―
[少しだけ落ちたように聞こえる彼女の声>>244のトーン。
男性に対しての対応の差異は感じていたから
失言したと思い、はっとする。
何か言葉を探す間に、首を振るのがみえた。]
ええ、ストール置いてきたのを水汲みしながら後悔しちゃった。
[あたたかそうな格好のミリィ>>245に
茶目っ気を覗かせるような明るい口調でこたえる。
本に関しての応えには相槌を打ち]
今度のは、お気に入りなのね。
心に響くものは、何度でも触れたくなるもの、ね。
[そっと己の胸に手を宛がい、目を伏せる。
ときめきを感じた御伽噺や音がふと過ぎり柔い笑みが浮かんだ。]
[苦笑うミリィに楽器について訊ねられると
きょとと瞬きを繰り返し]
楽器は手習い程度、かしら。
……シスターに教えてもらって、ちょっぴり、ね。
楽譜は歌う為に読むようになった感じなの。
[カルメンの歌の師はこの聖堂の老尼僧。
音楽家に教わったわけではなく、子供の頃は聖歌ばかり歌っていた。
図書室で楽譜をみつけては老尼僧にピアノを弾いてもらい
その旋律にあわせて習い、覚えて、今に至る。
そんな老尼僧に不世出と謳われた聖歌の紡ぎ手の話>>234を聞いた事があったが、間近でライヒアルトの歌を聴く機会には恵まれず、未だそれが彼に繋がるには至らない。]
─ 聖堂 ─
〜♪〜♪
[聞こえてくるピアノの音に鼻歌を交えて見慣れぬ修道院の中を歩く。
これは讃美歌だったろうか。あまり熱心とは言えなかったレナーテは歌の言葉までは覚えてはいなかったが曲にはどこか馴染みのあるような覚えがある。
そういえば、遠くない昔に高名な演奏家の警備をしたことがあった。
あのときに聞いたピアノは音楽を知らぬ者にとっても心を打つ調べだったし、そして今この旋律もそれに負けぬ音のように感じる。]
〜♪〜♪〜♪
[よく耳を澄ませればピアノに歌を乗せている者がいることに気づく。
立ち止まり鼻歌を止め耳に意識を集める。ピアノとは別の場所から聞こえる声を探るように。
その声はまるで天よりの聖人の言葉のように威厳に満ち、それでいて父母の優しさに包まれるような慈愛に溢れた温さ。
決してピアノの素晴らしさにひけを取らない素晴らしい歌声だった。]
……意外な収穫だ。
[ふっと緩んだ笑みを浮かべると再び旋律の主のもとへと足を運ぶ]
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