情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[広間から続く厨房への扉]
[それを潜って厨房へと足を踏み入れた]
[先に居たウェンデルとベアトリーチェ]
[何だか思いつめた様子の二人に気付き]
…二人とも、どうした?
[流しに近付きながら声をかける]
……。
[老婆はいつものようにゆっくりと広間に入ってきて、もはや指定席とも言うべき、隅のイスへと座り込んだ]
どっこいせ、と。
[その目はいつも通り穏やかなもので。
まるで、こんな事件が起きているとは思いもしないようなたたずまいだ。
ただ、その広間を全て見渡す目は本当は何を見ているか。
目の奥にある深遠の闇は何も語らなかった]
[どちらであっても、という指摘。
浮かぶのは、苦笑]
……楽ではないのは、否定しない。
[黎明にも感じた痛み。
痛みの理由は、わかっているけれど。
痛みを感じずに済む方法も知っているけれど。
もう、それを選びたくはなかったから]
とはいえ、そんなぐらついたザマで肩代わりする、といわれても、返って落ち着かんぞ。
……恐らくは、彼女も。
[家主の事を案じていた様子。
それを思えば、その程度の予測はできた]
[腕を抑えるウェンデル]
[厨房を飛び出したベアトリーチェ]
[どちらも気にかけている人物]
[どちらかを選ぶことは出来ず]
[おろりと視線が惑う]
[結果、その場で立ち止まることになるのだが]
!
…ヨハナ婆。
[声が出るまで気付かなかった。
意識は束の間、過去へと飛んでいたから]
もう聞きました?
[老女の瞳は奥深く。何も読み取ることができない]
[彷徨う視線を追って、金の瞳が動いた]
…迷うようでは、何も為せませんよ。
[それは相手だけではなく。
自らに言い聞かせるような、台詞]
……ん?
[厨房の、只ならぬ気配。
駆けて行った足音に、眉を寄せる。
過ぎる思い。
同じになるな、と。
届かぬのは、わかっているけれど]
……。
[息を深く吸い込み、大きく吐き出す。
影が翠に広がり、その分揺れは見えなくなる]
覚悟が足りてないか、俺も。
だが、それでもだ。
[頑迷に言い切る。
その顔は、最初の犠牲者となった人物と良く似て見えただろうか]
おやおや。
エーリッヒ君。
[まるで始めて気付いたかのような面持ちを装って、老婆は、エーリッヒへと顔を向けた]
ギュンター坊やのことかい?
ええ、ええ。聞いておりますよ。
坊やには気の毒なことになってしまったねえ。
―一階廊下―
…そうか。
まぁそう簡単に、人狼が手がかりを残すような真似をするはずはない、といった所か。
[淡々と、抑揚なく返す声。
まだ動揺するアーベルを見据え。やや踏み入った言葉を投げる。]
…先生殿、は。
信じるか?人狼を。
だとしたら、どう出る?
少なくとも、『人狼』を見つけ出すまで、自衛団の連中は、私達を解放はしまい。
[そう、アーベルを見る。
向こうの視線は外れたところに。
こちらは探るように。]
……問題が、違う。
[零れたため息。
もたらされる痛みとは、質の違う頭痛がする気がして、額に手を当てた]
まったく……どいつもこいつも。
なんでそう……。
[思いつめるのか、と。
それは、自身にも当てはまる事ではあるけれど]
とにかく、だ。
人に抱え込むなと言った以上、自分もそれを実践しろ!
[口をついたのは、苛立ちを交えた言葉。
肩の上の猫が、呆れたようにゆらりと尾を振った]
[何でも無いと、ウェンデルは言う]
[そうは見えず、表情には心配の色]
[けれどその色も続く言葉にまた惑う色を覗かせた]
…決められるほど、俺は強くないよ。
どちらも大切なら、どちらも護りたいと思う。
…決められなければ。
どちらも掌から零れ落ちていってしまうかもしれない。
[低い声。
寄りかかるようにしていた流し台から、身を起こす]
…随分と、冷静ですね。
[視線を感じ]
[眼は少し合わさり][またずれる]
実在すると、聞きました。
でも、分かりません。
居るのかも、居たとして…どうすればいいのかも。
[方法は理解していても]
[拳を握る]
―階段―
[とん、とん。
上へと昇る足取りは、酷く重たげ。
相変わらずの乏しい表情。
よく知るものであれば気付ける程度、睫毛は伏せられて。
一室の前で立ち止まり、ノックを]
マテウス兄さん、居る?
[翠玉は、真摯に扉を見つめた]
そう。
…ええ、残念なことに。
[今度は平静に聞こえる声が出せた。
暫し瞑目する]
抱え込んでいるつもりはないんだ。
俺はそういう意味で苦しむことはないんだから。
それなら、やるべきはどちらだなんて、聞くまでも無い。
俺はそうやって選ぶ。
[同居人にはそう言い返して。
頑固なのは血筋だろうか。言い出したら聞かないのは、父も、父の父も、父の父の兄も。
共に暮らしていれば、時折垣間見えてもいただろう]
まあ、そう見えるのなら。
見えないように気をつけるさ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新