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[涼への対応。監視下に置くに留めるのか、それとも──。
考えはするが、言葉には出来ず。ただ玲達の言葉に耳を傾けた。
蓮実の返答には]
無事だと、良いんだけど、ね…。
[それだけ呟き、視線が出入り口へと向かった]
はい…戻ってきたら、榛名さんはいっぱい泣いて琉璃さんを困らせてあげてくださいね
いい薬になるでしょう
[雰囲気を和らげるように榛名に言う]
それが説明できる人がいたら、その人が犯人よ。
[琉璃に首を竦める。
それから一通りを終えて出る途中で裕樹には。]
…そうね、やり直して…
あの性根だってかわったかしら?
[いつもの調子が見てとれたので、こちらも少し軽めに返しながら。]
ああ、あっちには一度行かにゃならんだろ。
……晴坊っちゃんと、それから、綾。
桜と関わりのある印を受け継いだ者が死んだ事が、これからどんな影響を及ぼすのか、そこらも櫻木なら調べがつくかも知れん。
[見に行く、という蓮実の言葉に頷き。
それから、視線は再び利吉へと]
正論、だな。
ま、最大の問題は、公の裁きを受けに行けるまで、どれくらいかかるか、全くわからんって事と。
……桜が、それだけの猶予を与えてくれるかどうか、全くわからねぇって事だ。
そういえば、琉璃ちゃんは何しに?
…ああでも、とりあえず帰りましょうか。
玲ちゃんの話も、まだ全部聞いてないし…。
聡の事も、言わないと。
[そう二人を促して旅籠へと戻ろうと。]
それもそうだね。
[小百合の返答にうなづいて返して、
何か手伝えることはあるかと考えているうちに一通りが終わり結局何もしないまま二人の後からついて家から出た]
それってつまり、恨みを買ったってこと?
[二人の話に純粋な疑問を投げる]
生きているうちに気付けたなら、まだマシだな。
[警戒するような眼差しにも、なんとか笑顔を返そうと。
けれどすぐに口を押さえ、]
駄目だな。今は、笑えない。
…そんな回ってない頭で、琉璃は何処へ?
一人が嫌なら、ついて行くが。どうする?
[少し感情を押さえ込んだような淡々とした声]
それとも一緒に旅籠に戻るか?
落ち着いて…ますかね
私は小物なので持ち上げるとすぐに乗ってしまうので気をつけてください
[利吉の小さな笑みには同じように小さな笑みを返し]
ただ、ここが陸の孤島のままでしたら、伝承と関係なく、やるべき手段は限られてくる…と思います。それは涼さんにのみ関わらず…ですがね
[困ったようにこめかみをかく]
心配、した分、困らせ、る?
[蓮実の言葉に思わずクスリと笑いが漏れた。しかしすぐに笑みは消し、周囲の会話に耳を傾ける]
…今するべき、は、この、惨状に、終止符を、打つ、こと、だよね…?
どうやって、探せば、良いのか、分からない、けど…。
ボクは家に服を取りに…、
このままの格好でいるわけにもいかないし、
[雨にぬれ服はさらにひどい状況になっていたであろうか。
自分は傘をさすことすらしていなかったのかと改めて思う]
榛名連れて行くわけにもいかなかったし、
二人は……聡を探してたの…?
ま、確かにいつになくぼーっとしてたけど。
[謝ることか、と言いつつ。
語尾を揺らす様子に、無言で肩を叩こうと手を伸ばし]
ああ、確かにそうだな。
……余計な血は、流さずに済ませてぇし……何とか、見つけださねぇと。
[榛名の言葉に、一つ、頷いた]
さっちゃん、チンピラでゴロツキだったからねー。
まぁ私もそんなに顔会わせてたわけじゃないけど。
好かれる事の方が少なかったんじゃないかしら?
[琉璃にはそう返しながら。
笑えないという裕樹の肩を軽く叩き、続いた言葉には少しハッとして。]
あそっか、琉璃ちゃん何かの途中かもしれないんだっけ。用があるなら一緒しようか?
[一人よりはいいだろうしと言いながら。
琉璃が身に待とう警戒するような雰囲気には、気づいたが、気づいていないフリを。]
服は…取りに行く…。
[裕樹の様子にはこちらへの警戒と解釈したのだろう]
ごめん、二人が聡どうにかしたんじゃないかって…、
疑ってた…。
[改めて警戒の色をといて]
お願いしても…いいかな?
一人よりはそっちの方がいいだろうし。
二人の方が…、ボクより頼りになりそうだしね。
[最後の言葉は精一杯の冗談のつもりであったのか]
ちょっと家の中……、大変なことになってるけど……。
[ようやく、利吉が顔を上げて、いつも通りの表情を見せた]
>>186
理解していただけているならいいさ。
とりあえず、それなら、涼は最高でも、監視下におくって程度で勘弁しておいて欲しいな。当然、一人で行動はさせない。のだけは間違いないが。
虫のいい話ではあると思うがね。
>>188
[玲から伝承の詩を一通り聞くと、小さく鼻をならした]
ほう。
魔は人に取り付き、魔にとりつかれた人間は殺さなければいけないってわけか。
……血なまぐさい話だな。
[眉をしかめながら、小さく苦笑する。
そして、続く言葉には]
ああ。奇遇だな。
俺も、涼のためならば、いくらでも手を汚すのを厭う気は無いよ。
もっとも、確信もせずに、そんなことはあまりしたくないがね。
ええ。あちらに一度行きましょう。少しでも情報があったほうがいいです
ついていっていいですかね?
今は、私も家がどうこういっている場合ではありません。
[きっぱりと史人についていく。とつげ]
ええ、困らせるのです。そしたら次から自重するでしょうしね
[悪戯っぽい笑み。とはいえ日常には程遠く
惨状についてはそっと頷きを返すだけ]
探すよ。
それも努めだから。
[榛名の言葉にそう告げて。肩を叩かれれば、もう一度息を吐いて。それから自分の顔を軽く手で叩いた]
で。少し家にも戻りたいのですけれど。
いいですか?
[最後の疑問符は主に利吉に向けてとなっただろうか]
…ん、どうかな。なにしろ聡だし、簡単には変わらなかったかもしれない。
でも、変わったかもしれない。
もう分からない、そこが俺は悔しいよ。
[外へ向かう途中、そんな風に呟いた]
聡は…何と言うか。
自分の道を突っ走って、他人を省みなかったり、するからな。
恨みも買ってたかも、しれなくはあるが。
人と言うよりは、あれは桜の仕業だと思いたいな。
…ん。
[目を開けて、なんだかぱちって音がしたのは、多分固まってたからだろう。泣いてしまったから。]
…………服?
[違う気がした。
その瞬間に、まざまざと思い出した、血の香り。
ぞっとする。それは、多分、まわりの皆とは違った意味で。]
[着替えを済ませ、少しだけ仮眠も取り。
幾分か疲れの取れた顔で、再び人の集まるほうへ顔を出した。]
あァ、りっチャン。
起きてたんだ。
[浮かべた笑みは何時ものように、とはいかなかったが。
それから会話の端に聞こえた言葉。]
・・・桜か。
[僅かに視線を落とす。]
……確かに、虫のいい話だな。
[その言葉は、さらり、と告げられて。
表情には出さないものの、今の状況への強い苛立ちや憤りがある事は、瞳の陰りから伺い知れるか]
……お前、俺をなんだと……まあ、いいや。
できれば、俺が動く時は、榛についててやってほしいんだけど。
[それでも、蓮実の方を見やる時には、その陰りはす、と失せる]
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