情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
――っ
[ハインリヒの声に、イレーネから視線をはずした。
呼ばれるままに、立ち上がろうとして、ふらついた。
イレーネの声が聞こえる。
肉を食べた。
動きが止まる。ハインリヒの方にいきかけた足も。
ただ、フォルカーが近づいていく先の、イレーネを見た]
[状況が良く理解できずに、ハインリヒの傍で様子を眺めていた。
イレーネの金色の瞳には、きれいだなー…などと思いながら。
フォルカーとイレーネの2人に心配そうな視線を向ける。]
ん、だと…!?
お嬢、お前さん…
[まさか、と思った。まさか子供が、と。
だからイレーネへフォルカーが近づくのを止めようとした動きは後手に回り、
何かあったら…と後ろ手に鉈を握る手に力が入る]
――……。
[イレーネの表情のない顔を見て、苦い表情を浮かべた。
ふらつくウェンデルを視界におさめながら、
しかしフォルカーとイレーネからは完全に視線を外すことができなかった]
れぇ、ね……っ!
そんなの――……………
[継ごうとした言葉は、熱くなる胸の前に掻き消える。
誰かが言う声が、聞こえる気がした。
人狼を滅せ、と。
がく、と、前のめりながら、足を前に出して、少女の方へと進む。
痛くなるほど己の胸元を掴むんでいた手が、震えた。
苦悶にも似た表情が浮かぶ、けれど、少女の声を聞くたびに薄れていく]
…ハ。
それって如何、い ――!
[昔馴染の言葉に、疑問を発し掛けて。
喰われた花が、声無き悲鳴を上げる。
僅かに体勢が崩れ]
…喰べ、た?
[再び上げる顔は、女の名前を呼んだ“人狼”へと向いた]
えー。冗談が好きっていってたじゃんか
[ハインリヒにそんな言葉を返して、ダーヴが言葉に詰まったのを耳にしながらも、無防備に一歩イレーネに近寄り]
ぁあ。問題ってのはすんごく私的な問題。
俺……どうしても…裏切ってなきゃ生きてけないタイプなんだ。
[だから同じ人間も裏切って、見捨て
そうすることで自分が悲しいと知りながらも、そんな自分ごと裏切り続けて手は出さず。
心底と表面で浮かぶ思考のどちらかを裏切って。
そして人狼を味方すると思わせてやはり裏切って]
だからさぁ…頼られたって思われたら…裏切りたくなっちゃうじゃんか…
[そしてウェンデルを殺そうとする振りまでしたのだというように]
[先ほどのフォルカーの言葉を思い出して、
あ、と小さく声をあげる。
ふらついた足元のまま、フォルカーに向けて手を伸ばす。
届くだろうか]
フォルカー君…!
[怖いといっていた。
それでも、今の彼はもしかしたら――]
ダメです!
[喰べた、という声。
力の用い方の師でもあった主治医は言っていた。
人狼は、人を喰らって生きるのだと]
……それはそれで、命の在り方……なんだろう、けれど。
[小さく呟き、ふる、と首を振り。
体勢を崩す昔馴染みの様子に、支えようと手を伸ばした]
……言ったとおりの、意味、だよ。
[途切れた疑問には、ただ、それだけを]
なっ…団長、喰ったって…。
[イレーネの言葉に愕然とする。ずっとエーリッヒが食べたものだと思っていた。
近くに団長の魂が見えた。相変わらず、どこか悲しげな顔をしているようだった。]
まさか、団長………だからそんな顔してたんですか………?
[御霊が答えることは無い。自分に宿った力は薄く、魂のその色を見分けることしか出来ない。
もしもっと力の強い女であれば、声を聞き、霊を宿すことが出来たのだが、祖母はそのあたりの詳しい事は話さなかった。ゆえに知る事もなく。
呆然と、イレーネとイレーネに向かうフォルカーを見る。
止めないと、という思考が浮かび。
何から、誰を?という思考がそれを打ち消し。
人狼だ!と歓喜のような思いが湧き上がった。]
やめろよ、黙ってろ、俺は…。
[ぎりと歯を食いしばり、ただ目を逸らす事はせずに。
唯一残った思考で、武器になるような物の場所を把握した。]
来ないで!
[もう一歩後退りながらフォルカーに叫ぶ。瞳は金のままだが、表情に悲しみが乗った]
───自分じゃどうにもならないの。
人を喰べたいと思う衝動には抗えないの。
フォルが……人狼を殺さなきゃと思うのと、同じように。
[言いながら、防御本能とでも言うのだろうか。右手が爪を持つ獣の手へと変化する。灰青の、イレーネの髪と同じ色をした毛並みも現れた]
[近づいてゆくフォルカーを見ながら。
震えながらイレーネとユリアンの会話を聞いて。
くたり、と膝が砕けた]
たいぷ、って。
なにいってるのよ。
こんなときにまで。
[小さく何度も首を横に振る]
……面倒な人だと思ったけど、本当に、面倒な。
[聲は忌々しげにユリアンへと告げる]
協力する気が無いなら。
邪魔をするだけと言うなら。
───消えろ。
[変化した右手が振られる。下から掬いあげるよに、腹を抉るよな動き]
[ドアを一つ隔てた廊下の喧騒、もっとも耳につくのはユリアンとイレーネのもので]
ユリアンは…仕方がないな…。
[元からユリアンは人狼なわけではない、彼に何があるのか詳しい事はよく知らない。
ただ、彼もまた普通ではないのだろう。]
イレーネは…本当にそれで…よかったのか…。
お前が望んだものは……。
[もうコエをかけることもできないけども]
どちらにせよ…、浮かばれる道はないのかもな俺達は…。
[ウェンデルの手が衣服の端を掴み、少年の足は一端止まる]
はな、せ……っ!
[されど、それを振り払おうと腕が動いた。
顔を向けた少年の目には、負の感情がちらつく]
空気を読めねえ冗談は、大嫌いなんだよ。
[不機嫌そうに眉を寄せ、ユリアンを睨みつけた。
イレーネに近寄るユリアンとフォルカー、一歩ひいたイレーネ。
フォルカーを止めるべきか否かを迷いながら、まだ正気でいるかとフォルカーの表情を窺った。
何かあったら止められるように、じりじりと位置を移動しながら―]
[フォルカーが振り払うのに気付くけれど、ぎゅうっと握り締めて離さないように]
怖いって、言ってたじゃないですか…!!
[とはいっても、一度は耐えられても、二度目は無理だろう。
びくりと震えたけれど、
言わなければと思って]
そのままだったら、後悔します――!!
[支える手を退けることは、やはりしない。
昔馴染から返った答えには、唇を強く噛んだ]
お前、は、
また、そうやって…ッ
…いや。
[責める言葉は途中で止まり、首を振る。
言うべき言葉はまだ他にあった]
…それでも、
まだ、生きれたんだろう?
予想通りでよかったな。見る目があったってことだよ
[救い上げるように振るう腕。人外の動きに神の加護のないものが無事で入れるはずもない。ただ身をそらし即死だけは避けるようにした。
腹部が熱い。ごっそりと奪われた感じ。いや、感じじゃなくて実際そうだろう。よろけるように壁に背をつけた]
っ―…!
[金の双眸をしたイレーネの手が、変わるのを目の当たりにした。
驚いた時にはそれは振るわれて―。
それはユリアンへ向けられたものだったが、
危ない、と、フォルカーの体を止めようと手を伸ばす。
ウェンデルに服の端を握られているフォルカーの表情に嫌な予感がして
その肩を叩こうと手を上げる]
まて―。
ウェンデルの言う通りだ…
落ち着け、フォルカー。
[支える手は届き。
向けられる言葉、微かに、苦笑が掠めた]
……まあ、あと、二、三年は。
治療、途中で打ち切っちまったから、な。
真面目に治療続けてれば、十倍くらいにはなったらしいけど。
……治療に当てる時間を、他に使いたくて。
[答えながら、翠は場に舞ういろを追う。
どうなるのか。
見届けるより他にない、けれど]
うわ、痛そうー。
[イレーネがユリアンの腹部を抉るのを見れば、緊迫感の欠片もない声を上げた。
けれど、その手は胸の前で祈るように組まれている。
ほかの皆のような、特別な何かは持っていないけれど。
好きな人たちが……特にハインリヒが、できるだけ傷つかない事を祈る]
[爪がユリアンの腹部を抉る。その手には抉られた肉。爪が紅に染まる]
どうして、ユリさんはそうなの…。
馬鹿な人。
協力していたら生きて居られたかも知れないのに。
[悲しむ声と嘲る聲。ちぐはぐに繋がれた意識は相反する声色と言葉を生む。肉は喰らわず床へと投げ捨てた。腕の動きに沿って紅も飛び散る]
[ユリアンに意識を向けられる程の余裕はない。
耳に届くウェンデルの、ハインリヒの声に、その手に、動きは留められた。
腕を変貌させたイレーネへと、目を向けるのは、赤が散った後の事]
……………ッ、
[また、護れないと、その思いが思考を掠める。
表情に、狂気を孕んだものとは異なる、後悔の色が過ぎった]
でも、僕は、……………僕は、
[続きが紡げない。
自分は、どうしたいのか。
望みが、言葉に、ならない]
[言いながらも、視界は事の中心を捉えていた。
イレーネの振るう腕に、再び目を見張る。
頽れるユリアンの腹部が抉れていた]
――…ッ
[臭いは届かない。
痛みも無い。
エルザが動くのが見える。
視線を外すことは、できなかった]
[腹を抉られたユリアンに、イレーネを見る。
そこにいるのは、まごう事なき、人狼で。
力を持つフォルカーが、人狼を意識すると高揚するならば、
同じように力をもつダーヴィッドはどうなのだろう。
そんなふうに思ったか、フォルカーの肩を掴みながら一瞬ダーヴィッドの方を見やった]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新