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……別に、君の為だけに言っている訳ではない。
[足を組み替え、言葉を継ぎ足す]
僕は、妖精祭りの開催を願っている。
君は、新たな仕事先が欲しい。
単純に、利害が一致しているだけだ。
とは言え、そう、悪い話ではないと思うが。
ミハエル=フォン=エーデルシュタイン様、が…?
[内心の動揺を表すように、ぱちぱちと何度も瞬いて。
少年の…ミハエルの言葉を繰り返す。
告げられた内容は、行く当てのない身には願ってもない申し出で。そのしっかりした言葉に、まだ幼い少年に甘えていいのかと迷うより前に首を縦に振っていた。]
あの…お給料と休暇を…いただきたいんです…。
それでも雇っていただけるのであれば…私……。
…ぁっ。ミハエル様のお母上がお許し下されば…ですけれど……。
[賃金、という言葉に、知らず息をのむ。
彼女にとっては大切な大切な…望み。
恐る恐る…しかしはっきりとした意思を持って口を開く。
週に紅茶一杯程度の金額と、月に二度の休み。
そんなささやかすぎる望みを口にする焦げ茶色の瞳は真剣そのもの。]
[君だけのためではないという言葉も。
利害が一致しているだけだという言葉も。
悪い話ではない、どころか行き倒れるところに助けの手を伸ばしてもらったに等しくて。
まだ決まった話ではないけれど。
にこ、と笑みを浮かべて、ミハエルの動作を見つめて。]
[首を縦に振る少女に、彼の口許に、僅かに笑みが浮かぶ。
凡そ彼の年に似つかわしくない表情ではあったが、初めての微笑だった]
[しかし、次いだ彼女の言葉を聞けば、訝しげな表情になるも]
雇うのであれば、給料を与えるのは当然の事だろう。
休暇も勿論、必要だ。過労で倒れられては、困るからな。
母上には、僕から口添えしよう。
[彼女の心中を察せてはいないだろうが、真剣な眼差しに押されたか。
やがて彼の翠玉の双眸もまた、真摯な光を宿して]
後は、君の意志次第だ。
[ミハエルの微笑に微かに焦げ茶色の瞳を見開いて。
すぐに訝しげな表情になったのを残念に思う。
お給料や休暇を当然と言い切る姿に少し涙ぐみつつ、真摯な光を宿して重ねられる言葉に、深く…深く頷いて。]
……はい。
よろしく…お願いします。ご主人様。
[ふわりと、心からの笑みを。]
[少女の返答と笑みに、満足そうに頷いて]
ああ。宜しく頼む……
[言葉を詰まらせる。未だ、紡ぐべき名を聞いていなかった]
……君の名は?
[…そう言えば。
アンケート用紙に書いただけで、この町では誰にも名乗っていなかった事に気付き、慌てて口を開く]
ユーディット…です。
お好きなように…お呼び下さい。
[言葉と共に、ぺこりと頭を下げた。]
ユーディット。
[舌の上でその名を転がして、解ったというように、一つ頷く]
まあ、詳しい話は明日、だな。今日はもう……
[と、呟くような言葉の途中、目が見開かれる。
時計に視線を遣れば、かなりの時間が経っていた。幾らなんでも、不味い。
しかし、仮にも使用人となった少女の前なのだからと、内心の動揺は隠して]
…今日はまだ、君も此処での仕事があるだろう。
たった一日とは言え、役割は役割だ。
エーデルシュタイン家の別荘と人に聞けば、直ぐに場所も解るだろう。明日に、訪ねてくるといい。
[冷静に言葉を連ね、椅子から立ち上がり身形を整える]
[ミハエルにつられて時計を見れば、かなり遅めの時間になっていて。
客もだいぶまばらになっているものの、片付けなければいけないテーブルは…かなりの数。
しかし、仮にも主人となった少年をこんな時間に一人返すのは心が引けた。]
あの…少し、お待ちいただけますか?
[ぱたぱたと厨房へ戻り、簡単な事情説明――とは言ってもあまりにも遅いので送って帰ってくるというだけだが――をすれば、お得意様になるのを期待してか、あっさりと許可は出て。
店のランタンを借りて、テーブルへと戻る。]
よろしければ…お送りします。
[帰ってきてからの皿洗いと引き換えであることは言わず、にこと笑んで。]
[よく考えてみれば、酒を口にすることのない少年がお得意様になどなる訳がないのだけれど。
舞姫の代役うんぬんの話を小耳に挟んでいた女将さんの心遣いだとは気付かぬままに、暗い夜道を照らすべくランタンに火を灯す。
酔い潰れたらしい黒髪の女性と、かなり強いのか未だ杯を重ねる灰色の髪の女性に会釈して、扉に手を掛ける。]
[待てという少女に、片眉を寄せ。
暫しの後に告げられた台詞に、更に眉を顰められる]
仕事は、いいのか?
僕と君の関係は、まだ仮のものだ。
しかし此処での仕事は、既に契約を済ませたものだろう。
[其方を優先すべきではないのか、と問うて]
[が、彼女が己の仕事をいい加減に放り投げる人物には見えなかったし、此処から別荘まで帰るのに、不安が無いと言えば嘘になった。唯でさえ、一人で出歩いた事等殆ど無いのだ。
そのような内心があったが為に、強く否定は出来ずに]
……君が、どうしてもと言うのならば。
勝手について来る分には、僕の知った事ではない。
[軽く息を吐いた後に出たのは、何とも彼らしい台詞か]
[その場に居た者に端的に挨拶の言葉を述べると、外套を翻し*酒場を後にした*]
…はい。
明日、迷子にならなくて済むように、付いていかせてもらいますね。
[ミハエルの言葉に、小さく頷いて道を照らす。
酒場に戻れば、一晩で驚くような量の*仕事を片付けていくだろう。*]
[…話がまとまるのを聞いて、祭り開催は大丈夫なのかしら、とエールを飲み干し…扉が閉まる音がすると、ゆっくりと立ち上がり背伸びをした]
んー…まぁ。大丈夫そう…ぁ、お代。
[少ないとは言えない分飲んだだけあって、払う硬貨の数も少なくはなかったが…]
…大丈夫…お祭の為に、お金は、溜めておいてあるから。
ランプも売ってるし、ね…
貴族の人って、お金、沢山払ってくれるし…
[そう言うと、マフラーを首に巻くと扉を開ける。
外の冷たい澄んだ空気に目を細めた]
…ご馳走様。
じゃあ、また…
[軽く会釈をすると、酒場の扉を閉める。
少し雪が降っていたのだろうか?
二つの足跡が道に続いていて…頬が緩む。
しばらくその道を見ていたが、マフラーを鼻の上までずらすと、白い道に新しい足跡を*付け始めた*]
…んぁ、やっべ!寝てた!!
[すっかり途中で酔いつぶれていたらしく、店主に起こされる。
御代を払うと、慌てて出て行った。]
11人目、読書家 ミリィ がやってきました。
[深い緑の針葉樹の梢は冬の蒼天を高々と貫いて、頂きに真白の雲を被せて揺れる]
[森の奥、一面に敷き詰められた黄金色の落ち葉に埋もれて眠る一人の少女。つやつやとした赤いお下げ髪には、柔らかな陽光が光の冠を形作る]
[落ち葉の間から頭を出すのは、白い小さなキノコ達。手を繋ぎ踊る綿帽子の小人のように、朝露を弾きながら少女の周囲にまあるい輪を描く]
[鈍色の雪雲は未だ遠く、少女の目覚めの時も、今少し遠かった]
[実行委員会の先輩たちにあーだこーだ言われ、結局まだ舞姫の代役を探してうろうろ…]
…つーか、そう簡単に手ごろな女の子がそこらに落ちてりゃ世話ねーっての…。
[いつの間にか森へと入っていた彼の目に映ったのは、文字通り落ち葉の中に落ちてる少女の姿。]
…ねぇ、キミ……。
そんなところで寝てたら風邪ひく…よ?
[とは言え、あまりに気持ちよさそうな寝顔を邪魔するのも悪いかと思い…
とりあえず、余分に持ってた実行委員会のど派手なハッピをかけてやる。]
[宿の酒場で朝食兼昼食を済ませ、代金を支払う。
暫く先まで借りてある部屋の鍵を一度預けて宿を出た。
相変わらず白の装具を纏う辺り、懲りないというか]
さて、どうしようか。
祭りはまだ準備中と云うし、散策でもしようかな。
[馬はどうしているだろう。
機嫌取りに近くの森でも走ろうか。
暫く思案した末に馬屋に向かう]
[子供が眠そうに帰った時、施設の人は怒っていただろうか。
目を覚ました時、そこの記憶は飛んでいた。
それだけ眠かったということだろう。]
妖精祭り。
うれしいなぁ。
[知らず、灯った頬笑み。
昨日の賑やかさを思い出す。]
人がたくさん。
妖精さんもたくさん?
賑やかなのが、嬉しいなぁ。
[自分の部屋から窓の外を見る。
あかるい。土が白い。ゆきがきれいだ。]
[馬屋の中、彼の愛馬は眠りの内だった。
前日の疲れが出たのだろうか]
おやおや…迎えにきたんだけどね、
[苦笑を零しながら馬の名を呼ぶ。
ぴくりとも返さないのに、息を吐いて]
仕方ないな。
一人で行くとしようか。
[ぼやくように宙に向けて呟くと、そのまま人混みに紛れ]
[そうしてまた*迷うのだ*]
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