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…そうかもしれない。
[普段は聞かぬ低い声]
[真紅を瞼で隠し、軽く眉根を寄せる]
……それでも。
決められない時って、あるんじゃないかな。
[自分は弱いから]
[割り切れるほど強くは無いから]
[家主に向けるのは、睨むような目。
五年も時間を共有すれば、見えるものも多い]
……昔。
抱え込みすぎてると、それに慣れて気づけない、と。
俺に、言った奴がいたよ……。
[零れたのは、ため息まじりの言葉]
……少し、風に当たってくる。
[これ以上は、話していても平行線かと悟り。
ヨハナに、もう一度一礼してから、コートを手に取り、広間を出た]
[揺らさないで欲しい、と思う。
その願いは、口には出さない。出せない]
そう、ですか。
[努めて。平坦な口調に。]
ゼルギウスさんは、そうなんですね。
でも、私は、決めましたから。
[何をとは言わぬまま、厨房から、廊下へ出て行こうと]
[しばらくしてだいぶ心も落ち着いたであろうか、
素振りをやめ息を整える。
ドアをノックする音に気づき。]
んっ?ゲルダか。
鍵は開いてる入っていいぞ。
[聞こえる声色は変わらない]
そう…か。
…強いな、ウェン君は。
[離れ行く気配を]
[追うことは出来なかった]
[瞳を閉じたまま、厨房で立ち尽くす]
行ってらっしゃい。
[老婆へ一礼して立ち去るライヒアルトに、うなづいて手を振った]
……。
[顔や態度には全く出さずに、胸中に渦巻いている想いは、なんだろう。それは老婆にしか分からない]
…そうかもしれないな。
[睨むような視線に、唇を歪める。
けれどならばどうすればいい。答えは出るはずなく。
出るのだったら互いにこんな会話になるはずもなく]
いってらっしゃい。
[同居人を見送り、視線を向けるのは、こんな時でも常と変わらぬような老婆の姿]
ヨハナ婆。
御伽噺にも真実があると言った貴女は。
ここまできて、後どうします?
―一階廊下―
…一応、覚悟はしていたからな。
[それを後押ししたのは友人だった。
が、その事は奥にしまいこみ。]
…先生殿は『分からない』、か。
…そう、だな。それが普通、なんだ。きっと。
[迷うような答えに、返す言葉はやや要領を得ないかもしれない。
視線は固く握られた拳に移った。
その様だけを見れば、アーベルはとても人狼には見えないのだが。]
うん…。
[頷き混じりに吐く息は、安堵に柔らかい。
少しだけ開けた扉から、覗き込むように顔を出して。
それから室内へと]
…よかった。
[開口一番に、短い呟き。
微かに首を傾げて問い掛ける]
今、邪魔じゃなかった?
─集会場・外─
[外に出ようとすれば、必然的に自衛団員に引き止められるものの]
……言ったはずだ。
俺は、逃げも隠れもせん。
外の空気を吸ったら、すぐに戻る。
[短く告げて、外に出る。
裏手に回る気にはなれなかったから、適当に玄関から離れて]
……どいつも、こいつもっ!
[苛立ちを帯びた声と共に、壁を殴りつけた]
[押さえた胸の奥から、じわりと熱が湧き上がる。子供は、そっとチュニックの襟を開いて、その熱の源に視線を落とした]
ああ…
[深い深い青の花が、鼓動に合わせて脈打つ。子供は、熱い息を吐いて、そのまま窓の傍に蹲った]
[木刀はベッド傍の壁にかけられていて、
扉から覗き込むゲルダに笑いかけながら]
俺がどうにかなってると思ったか?
[室内に入ってきたゲルダを迎えるとベッドに腰掛けて隣をぽふぽふとたたき座るように促し]
いや、大丈夫だ。
そろそろ広間にでも行って誰かに会おうかと思ってたころだからな。
ちょうどいいタイミングだったな。
どうします、とは?
[エーリッヒの言葉に、老婆が首を傾げる]
ことが始まったというのならば、私に出来ることはほとんどありませんよ。
子供や、孫のような貴方達を疑うことなんて、出来ないのですから。
老人の願うことは、ただただ皆の幸せだけですよ。
[そこで一旦言葉を切って、エーリッヒの目を見つめる]
……私などよりも、貴方こそどうなのです?
現在、誰かを疑っているのですか?
そして、それに対してどうするつもりです?
覚悟…、ですか。
…ああ、貴女は最初の死体を見たんでしたね。
[心中は知らず][聞いたことを口にし]
[拳は解かれない]
…ええ。
[要領を得ない言葉]
[気にした風なく][ただ頭を振る]
すみません。
顔、洗って来ます。
[眼は合わせず][背を向け]
……いい加減にしろってんだ……。
[低い呟き。
苛立ちの理由は、自分自身、はっきりとはわからない。
あるのは、恐れ。
過去の繰り返しとなる事への。
ただ、それを阻む術は未だ、見出せなくて]
どこまでも、どこまでも追いかけてくるか。
これが……。
[ぱたぱた、と広間に駆け戻る。]
[何に納得したわけでもないけれど、寝室に1人逃げ込むのだけは、意地で拒否した。]
― 集会所二階・廊下 ―
[階段を昇る足取りは、聊か荒っぽい。
自室に辿り着くより前に、誰かの部屋の扉が閉まる音が聞こえた]
…よく、こんな状況で。
[誰かの部屋に行けるものだと。
自分で呟いた言葉が、醜いと思う]
…。うん、少しは。
自衛団長様の事があったから。
エーリッヒはエーリッヒで自衛団の人に殴られてたし。
[促されたその場所へ、素直に腰を下ろす。
少しだけ伏せられた睫毛に、揺れた前髪が掛かった]
広間。行く…?
それならあたし、自分の部屋に行くけれど。
[付いていく事はしない、あるいは出来ないと言外に。
部屋の中をさ迷う翠玉の眼差しは壁の木刀に留まり、緩やかに瞬く]
―一階廊下―
ああ、そう、だな。
[思っていた事とは違う事を指摘され。
菫の瞳が本の少し開くも、変化は僅か。
それを相手がどう捕らえたかは分からない。
固い拳にまた視線は落ち。
背を向け向うへと向かうアーベルを見送る。]
ああ…すまない、引き止めて。
[そう謝罪を投げた。
そして自分も、背を向けて。]
そうか。ギュンターのおっさんが……
[子供の頃、自分を叱ったり追い回したりしていた姿をぼんやりと思いだす。
この小さな村は、生まれてこの方、自分の全世界だった。村の皆は顔馴染みで、平凡だが穏やかな日常が永遠に続くと信じていた]
[硬直を解いたのは、案ずるような猫の鳴き声。
肩の上から、頬に擦り寄る感触に、ふと、表情が和らぐ]
……騒いでも、仕方ねぇ、な。
俺は、俺のできることをやる。
それだけなんだから。
[艶やかな黒を、撫でて。
再び、集会場の中へと戻る。
気晴らしに、また、ピアノでも弾きに行こうか、などと思いつつ]
[胎児のように丸くなったまま、子供は再び眠りに落ちる。誰かがその姿を見つけたなら、胸に脈打つ炎に包まれた青い矢車の花の痣を見るだろう。そして、その身体が、少女のものではあり得ないことも**]
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