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…
[1人になると、また空を見上げる]
[何か忘れてしまっている様な気がする。祭りが始まって、“こえ”が交わせる様になってから、ずっと引っ掛かっている事]
[思考を巡らせるも。暫く後、緩く頭を振り広場を後に]
[――悩んだ末の、答えは。……非常に弱気なもので。
ぱさり。ぱさ、ぱさ。
ベッドを整えてから、借りていた大き目の侍女服を脱いで、きちんと畳み、その上に置く。
元の服に着替えて、かがられた靴下と片方だけの靴は……少し考えてから紙に包んで、胸に抱える。]
……お世話に、なりました。
[馴染みつつあった部屋に、*ぺこり、頭を下げて。*]
[熊を抱いていたらいつの間にか眠っていたようだ。
子供は目を覚まして、幾度か手の甲で擦る。
外はもう暗い。
他の子らもお昼寝している。
子供はそっと抜け出して、
二階の、一つの部屋に辿り着く。]
[子供がやってきた部屋は、裁縫の部屋のようだった。
ミシンなどを横目に、探し出す。
音を立てずに、戸棚を開けて、
子供は目当てのものを見つけた。]
ここ、きてから……切ってなかったなぁ。
[楽しくて、つい忘れていた。
子供はそう思って、その鋏を、
金色の髪に、あてた。]
[刃物と刃物の触れ合う音が響く。
ちゃきちゃきと髪を、同じくらいの長さで切っていく。
手馴れてはいるのだろう。
何歳から髪を切っていたのか、子供に記憶はないけれど、
床に落ちた金糸と、子供を飾るものは、
とても綺麗になっていた。]
[やがて子供は、頭を振った。
飛び散る金糸。
床にちらかるそれを見て、小さく頬笑んだ。]
僕はまだきょうだいになれる。
だから、大丈夫。
僕はぜったい、忘れないから。
[手早く箒とちりとりで、
ちらばった細い髪を集める。
子供はそれから、鋏を戻して、
てとてと、部屋を越え、
とことこ、ギィ。
小さな音を立てて、外への扉を開いた。]
[何も変わることなく、いつも通り賑わう街角。
その隅にしゃがみこんで、ぼんやり人波を眺めている青年の姿に誰も気付く事はなく…]
居なくてもどうって事ないもんなのな、俺なんて。
[ぽつりとつぶやき、傍らの雪だるまを小突く。]
[道行く途中で、苺飴を1つ買った。最初の日に貰ったものと同じそれ]
[朝に1度、それ以降は何となく呼びかけるのは躊躇われて。ずっと何も言わないままだった]
[時折空をちらりと見上げて、また歩を進め]
……
[やがて、さくり、と小さな音を立てて。足は止まる]
[外は今日も綺麗だった。
子供は大通りの方を見るけれど、
あまり行くのに乗り気ではない。]
妖精なんて嫌い。僕はきょうだいと親と施設のひとしか好きじゃない。あと……
[一人の名前を言おうとして、目の前にその人がいるのに気づく。
子供はにこりと笑った。]
こんばんは、ノーラさん。
[その声は耳に慣れたもので。笑う顔も何時ものもので]
[けれど]
その髪…
[何となく、不自然なものを感じたのは何故だろうか]
[挨拶を返すのも忘れてしまった]
…そう。
……そうなの。
[同じように笑顔を作りはすれど、…やはり何かが違うと思う]
…うん。似合ってる。
[それでもその金糸に向けて、手を伸ばそうと]
[その手をよけることはしなかった。
子供は、コエが届く彼女を、
仲間だと認識しているから。
乾いた髪を切ったくせに、
それはとても綺麗に、揃っているだろう。]
それなら嬉しいです。
久しぶりだけど、ちゃんと切れて、良かったです。
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