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[探すと言うはっきりとした玲の意思に頷き返して。蓮実の言葉には少し緊張が和らいだか]
戻る、なら、気をつけて、ね?
[そう玲達に言ってから、利吉に訊ねかけられて視線をむける]
私は、玲ちゃん達より、詳しくは、無いよ。
調べたのは、一般的に、知られたものが、ほとんど、だから。
その部分での、知識で、良いなら…。
[調べたことを思い出すようにしばしの沈黙]
…見た目じゃ、分からない。
見つける手段は、あった、かも、しれない。
ううん、あることは、あった。
けど、村の人達が、それを、手にしていたかは、分からない。
昔、桜が、咲いた時に、巫女を、鎮めたのは、力ある、術師だった、らしい、から。
服、か。ああなるほど。
旅籠の面子以外は、必要になるものな。
[こくりと頷いて]
確かに琉璃よりは…と言いたいが。
俺も殴り合いの喧嘩したのは、もう何年も前だしな。
家の中、か。ああ…見せてもらう約束は、流石に今は難しいな。
どうあっても、それどころじゃない。
そうですとも。私もこんなときに自滅するなんて状態に陥りたくないので
そうしてもらえるとありがたいですね
[利吉の冗談交じりの言葉に、情けない態のまま返事を返し、孝博の姿が見えれば軽く手を振った]
…そうね。死者は返らない…。
[聡の言葉にぽつりと呟いて。]
桜の仕業かー。全部桜のせいだったら気が楽なのにね。
切れば解決。
[もっとも起きてしまった事は、もう取り返しがつかないが。
琉璃の言葉には、そう思われても仕方ないかしら?とは少し小首を傾げながら。]
任せといてー。腕にはけっこう自身があるから。
じゃ、お家まで案内してもらえる?
[そう琉璃に言いながら、案内されれば琉璃の家へと向かうだろう。]
そうね、血腥い…。
[利吉に頷きかけたところで。小さな声に気が付いた]
涼、さん。
[ただ今はまだそれ以上、何を言っていいか分からなくて]
そうですね。
兄さんたちも櫻木を確認に行くなら、一緒に行けるかな。
[どうだろう、と史人と蓮実を見た]
[史人の様子を見て、落ち着け。というように、肩をぽんぽんと叩くが、榛名のことを言われれば、一度面々を見渡す。
榛名は、琉璃でもいれば話は別だが]
孝博がいるから大丈夫…じゃないですかね
[言いながらも幾分不安げ]
うん、ありがとう、二人とも。
改めて、ごめん。
[再度謝り、頭を下げて]
殴り合いで倒せるような相手ならいいけど…、
[聡や、遥、その他村の惨状から思いつくことは、言葉にならず]
でも、心強いよ。
家は、そうだね…。
こんな形で案内することになるなんてね。
[自宅へと向かいながら]
二人も災難だったね、この村に来たばかりに。
[名前を呼ぼうとしたけど、
聲が聞こえて、空気をふるわせられなくなった。
だけど、耳に届く、はるなちゃんの声。]
――っ、本当?!
本当に、見つけられるの…!?
[それは、今、なにより知りたい*答えだった*]
俺は、ついてくのは構いやしないが。
[こちらを見る玲に返しつつ。
蓮実に肩を叩かれ、小さく息を吐いた]
……孝坊も、まだ憔悴してる気がするんだが……。
[言いつつ、向けるのはやっぱり不安げな、案ずるような視線]
[史人から自分の名が紡がれると、その内容を聞いて]
私、は、大丈夫、だよ。
ここで、じっとしてる、分、には…。
[ここに居るだけなら大丈夫、と。自分のせいで皆の行動の制限をかけたくなかったために]
桜を切れば、か。…どうだろうな。
たいていああ言う樹を切るときは、お祓いなんかが必要になるんだが。
宮司はもういないんだろ?
[ふと、首を傾げ]
…名前、なんて言ったっけ?
んだよ、ソレ。
何でちょっと自信なさげなんスか。
[蓮実の声に、冗談めかして抗議の声を上げる。
困ったような笑みは確かに頼りなさげかも知れないが。]
[会話に集中していたために、孝博や涼が起きてきたことには気付いていなくて。涼がかけてきた声でようやくそれに気付く]
え……。
私、は、見つけられない、よ。
そんな、力、持ってない、から…。
[唐突な叫びに驚きながらも、ふるりと首を横に振って]
昔、そういう人が、居たって、ことだけ。
私が、知ってるのは、ね…。
私は、西行院家の分家でしたので、祭祀のことはさほど詳しくありませんので
知っておきたくはあるんです…それに二人よりも落ち着いていられる自信はありますから
[玲の言葉と視線にはそう応えながらも]
まあ…そうですよね
[孝博のことを思えばそうである。一度榛名が倒れたときに手伝ってくれた小百合も裕樹もいなくはあって]
……大事なものを守りたい、そう思うあんたの気持ちはわかるさ。
[けれど、と。
言葉はそこで途切れ]
……気が向いたらでいいが、俺は、それを……既に、二つ、無くしている事。
それだけは、記憶に引っ掛けといてくれると助かる。
[利吉に向けて、それだけ言って。
榛名の言葉に、一つ、息を吐く]
ん……まあ、その内、琉璃も戻ってくるから……大丈夫……だとは思うが。
[不安はあるが、今は、動かねばならない時ではあるし、と思い]
……絶対に、無理はするなよ?
[利吉の言葉に頷いて]
うん…。
目覚めていても、おかしくない、けど。
それが、誰なのかは、分からない。
[それだけ答えて、涼へと歩み寄る利吉を見やった]
[榛名の足手まといになりたくないということから出たであろう言葉と
孝博の抗議の声を聞いて]
では…任せます。孝博。
できる限りはやく戻ってきます
[榛名に史人が言っている横で孝博に頼み
出る段になったらともにいくだろう]
おゥ、頼むよりっチャン。
探偵サマともあろーモンが、そんなんでどーすんの。
[果たして探偵が関係あるのかは不明だが。
史人に不安げな視線を向けられれば、]
ッて、史人サンまで。
大丈夫だッてば。
[へなりと笑い、努めて明るい声を返した。]
気にしないで。色々仕方ない所はあるだろうし。
[琉璃にはそう軽く言う。]
…まぁ、そうね。
[殴り合いで倒せない何か。
ある程度なら殴り合い以外でも倒せなくはないが、それはそれ。今は内に伏せる。]
災難かぁ。まぁそれを言うなら皆そうだし。
今更それを後悔しても始まらないしねー。
[調子はだいぶ、いつもの通りだったろうか。]
大丈夫、無理は、しない。
少なくとも、一人で、外に出る、ようなこと、は、しない。
[「絶対に」と史人に言い頷く。尤も、その時にならなければ無理するかどうかは分からないところでもあるのだが。今は、相手にあまり心配をかけたくなかった]
――見つけられる、よ。
[史人と蓮実の言葉に立ち上がり。
先に出入口の方へと向かい、扉に手を掛けてから。
涼や利吉、榛名を振り向いた]
その為にも一度戻るの。
もう一つ、知っておきたいこともあるから。
[それだけ言うと、扉を開いて外へと足を踏み出した]
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