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……さっきのは、一体……。
[ぽつり、呟き。
それから、場所を問う様子に、眉を寄せる]
……端的に言うならば。
生ける者の世界と、死者の世界。
その境界とも言うべき、狭間の空間、だな。
[どう説明するかの思案は短い。
言葉を飾れど、彼に、自分に、起きた事実は変わらないのだから]
人狼だけを傷つける武器じゃなかったのか?
[けれどナターリエはすぐに話せそうな様子でもなく。
少女の手元に残る紅。何か違和感を感じた]
マテウス。
[背後からの声。
けれど目の前の少女から目を離すことは今できない]
ナターリエが、ベアトリーチェのことを確かめようとした。
[それだけは事実。思惑も結果もどうあれ]
[真っ赤に染まった手を見ながら]
…嘘。
[わたしは本気で呆然としている。]
刺さらないって、だからわたし、だから…。
あのひとは自分の鎌に刺さったの!
人狼しか刺さらないなら、あの人は人狼なの!
…最初から、わたしを殺すつもりだったんだ…。
[心を巡る黒の渦が全身を巡り終えた頃]
[ぴくりと、ようやく手が少し動いた]
[ぎこちない、ゆっくりとした動きで床を見つめていた顔が持ち上がる]
[その動きに沿い、足にも力が込められ]
[ゆらりとその場に立ち上がった]
……………。
[何も言わず]
[しばらく真紅に映る光景を見つめる]
兄さ、…ナターリエ、が
[いっそ泣き出しそうに潤んだ翠玉が兄の姿を見上げる]
血が…止まらないの。
…やだ。このままじゃ、ナターリエまで。
[明確な答えなど、返せるはずも無く。
それでも、傷口を押さえる手の力は緩まない]
たしかめようと…?
[状況はよくわからない、
けれどもナターリエが怪我をしたのはたしかな事実、
そちらによりながら]
ゼルギウスっ!
[ゲルダも呼んだものの名前を呼びかけるも、
帰ってくる言葉もなにもなく]
意味がわからねぇよ…もぉ…。
[飲み込めない状況の中、つぶやきながらゲルダをてつだおうとする]
[立ち上がったゼルギウスさんを見る。]
[さっきの今で自分でも情けないと思う。でもわたしの目は、縋るような色をしているんだろうと思う。]
[彼は…わたしをどんな目で…]
……理解、したか。
そして、俺もまた、人狼の手によりこちら側の存在になった、という事だ。
[俯く様子に、それだけを言って]
先ほど、現れた時のお前の様子。
今とは、まるで違っていた。
……見た目は同じでも、別人と見えたな。
[泣き出しそうな自分の従兄弟の姿を見て、
そこでとにかく体だけは動いた。
ナターリエの傷口を押さえて]
タオルだ、とりあえず止血だっ!
とめるんだ…、とまれよっ!
[応急手当程度なら医療の心得はあるものの、
大怪我をみることなどできるわけもなく。
ただ、傷口をおさえることしか自分もできなかった]
ゲルダ、大丈夫だ、ヨハナさんは大丈夫だったじゃないか。
そうだよな、ナタリー。
[投げかける言葉はあるいは自分に言い聞かせるためのものだったかもしれない]
[倒れるナターリエには目もくれず]
[真紅はその先のベアトリーチェを捉えた]
……ベアタ。
[それは常の優しい穏やかな声色]
[真紅は細められ]
[傍から見れば笑みにも見えるだろうか]
[ゆるりと、ベアトリーチェに向けて左手を差し伸べた]
そうか、君も。
…なら、人狼は他に居たのか。
[うなだれるは数刻]
僕、が?
…まさか。
[眼を見開き]
見たのか。
――あいつを。
ナターリエさんの鎌が、自身に突き刺さった。
自分で傷つけるわけはないから、貴女がそうさせたのでしょう。
力ない少女であれ、咄嗟であれば、やるかもしれないと仰るのかもしれませんが。
……『護り手』であれば。
そのような力があるとは、耳にしたことはありませんでした。
人狼のみに効く、特殊な武器があるなど。
つまりは。
[傷口が二つ。
叫ぶ声が、耳に入る]
片方は、彼女自身の武器。
では、もう片方は?
[手当てを、と言うエーリッヒには頷いたものの。
傷口を押さえる以外に、頭が回るのには時間を要して。
マテウスが傷口を押さえ、手を離すに至って、ようやく薬箱の存在を思い出す]
だい、じょう、ぶ…。
[鸚鵡返しに繰り返して。
震える指先で、薬箱の包帯を取り出す]
タオル…、これで、縛ればいい…?
[ベアトリーチェが重ねた手を握り]
[自分の方へと引き寄せる]
[ベアトリーチェから自分の顔が見えなくなるようにして、少女を抱き締めた]
[直後、その表情に笑みが深まる]
[狂気を乗せた、歪んだ微笑み──]
[喉が熱い。赤いものが流れる。
失敗してしまったと思ったが声にならない。
傷は深い。血の流れは早い。多分動脈を切ったか。
どうなるんだろう。
死ぬのだろうか。
ごめんイウァン、仇をとれなかった。
そんな言葉が頭を過ぎる。]
[紅が広がる。守護者は死ぬのかもしれない。子供は叫ぶ少女と、手を差し伸べる薬師を見る]
………終わらせなければ。
[子供はポケットの欠片を握りしめ、二人の方へと一歩、近づく。薬師に阻まれることを警戒して、歩みは慎重になる。青の花がどくどくと脈打っている]
[喧騒が聞こえる。
ひどく強く聞こえるのは、エーリとゲルダと。
マテウスと。
微かにウェンデル。
何だか懐かしいなと思ったら、眠くなった。]
ああ。
俺の持つ力……死せる者の御霊を見定め、人か否かを判ずるもの。
それを、疎みでもしたようだ。
[静かに説明しつつ。一つ、瞬く]
他に……とは、どういう事だ。
確かに、ここにある場が俺の知る者と同じであれば、人狼は、あの娘の他にもう一人は潜んでいるわけだが。
[疑問を発しつつ。
見たのか、という言葉には、一つ、頷いた]
ああ……。
分身のようなもの……と、言っていたが。
あれは、一体?
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