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[さわりと冷えた風が少女の紅い頬を撫でる。黄金色の落ち葉がかさこそと音をたてて内緒話を交わし、その声に呼ばれたように、ふるりと、細い睫毛が震えた]
ふにゃ…
[小動物じみた声が、半開きになった少女の唇から漏れる。ぼんやりと開かれた瞼が、次の瞬間にはパチパチと不思議そうに瞬きを繰り返し、ゆるりと、落ち葉の敷布に手をついて、少女は半身を起こした。掛けられていた法被が、ぱさりと足下に落ちる]
[光と、相棒の声でふと目を覚ます。
んー、と唸りつつ目を覚ませばそこは作業台の上。
周囲には、研磨途中らしき色とりどりの石と銀細工の台座]
……やっべ、またやった。
[ベアトリーチェを送って工房に帰った後、昼間に集めてきた石の加工を始めて、それから、そのまま眠りこけてしまったらしい]
師匠がいたら、怒鳴られてた……。
[はふ、と一つ息を吐き、作業台の上を片付ける。
窓の外には白の広がり。陽を弾くその煌めきに目を細めた]
[少女の目の前には、落ち葉の黄金に負けない金色の髪の青年がうとうとと眠っている。どこかで見たことのあるような気もするが、名前は思い出せなかった]
風邪、ひきますよ?
[さっきまで、自分が風邪をひきそうな状態だったことは、少女の意識の上に無い]
[肩からかけたショルダーバックが、
ちょっと、重くて、思い出す。
お金払ってなかったかな。
ユリアンさんと、アーベルさんに、
お金を返さなきゃいけないと思う。]
……まずは、ユリアンさん?
[工房の外に出て、ひやりとした大気の中で身体を伸ばす。
耳に届く、祭り準備の賑わい。
ここに来てからまだ5年しかたってはいないものの、それは、既に馴染み深いものとなっているような気がした]
さてとー……森に行って、もう少し材料集めしてくるか、それとも……。
[軽い口調で言いつつ、とりあえず工房の戸締り確認]
[窓から差し込む明るい光。何度か瞬いて慣れた目に飛び込んで来る木目の天井]
[自宅では無いが、全く馴染みがない訳でも無い。むしろ懐かしい気さえする]
[さて、此処は何処だったろうか?]
嗚呼もう…本当にごめんなさい…!
[何時もの落ち着いた様子は微塵も無く謝り倒す]
[しかし実は割と何時ものことらしく]
[後頭部を擦る主人に食事代と宿代を渡し、そそくさとコートを着込み荷物を抱えて酒場を後に]
[声をかけてみたものの、青年が起きる気配はない。ふと気付くと少女の足下に、派手な色彩の法被が落ちている]
法被?どうしてこんなところに?
[少女は首を傾げるが理由は判らず、しかし丁度良かったと、その法被を拾い上げ、青年の肩に掛ける]
これで、大丈夫、かな?
[少女は小首を傾げて、にこりと笑い、立ち上がってぱたぱたとスカートの裾をはたく。大きく息を吸い込むと、湿った枯葉と深い緑の匂いが胸を満たした]
さあ、お祭りを見に行かなくちゃ。
[ふわりとスカートの裾を翻し、少女は踊るような足取りで村への道を歩き始める。取り残された青年の傍で、黄金色の枯葉がカサコソと笑った]
さぁて…
[暫し歩いて息を吐く。
勿論疲れたと云うわけではないのだが]
…此処は何処だろうなぁ…
[高々30分強で見事な迷いっぷり]
[取りあえず、アテもなく散歩して作品イメージを固めるのも悪くない、と思い立ち。
忙しげな通りをのんびりと歩いて行く。
途中、すれ違う顔馴染みたちに、今年の作品のできはどうかと問われれば、返せるのは曖昧な笑み]
イマイチこう……まとまんねぇんだよなぁ。
[はふ、と息吐いて、喧騒に紛れるようにぽつりと呟く]
ー森の中ー
[村へと続く赤土の小道で、少女は青い小さな花を見つける]
あら、可愛い。寒いのに良くがんばってるわねえ。
[道端にしゃがみ込んで花に話しかけ、楽しげに笑う]
あおは、愛の色…
[歌うように呟いて、うっとりと目を細めた少女の意識は、以前に読んだおとぎ話の国に飛んでいる]
[何処だろうと言いはするものの、周囲を見回す様は楽しげに。
何だかんだと言いつつもこの状況を楽しんでいるらしい。
騎士の癖にそれでいいのかという突っ込みはきっと受け付けない]
さて…ルートがいないのに森に行くのは無謀だし…何処へ行こうか。
[何処へ行くのも無謀だし、そもそも辿り着けないだろう可能性は一時的に忘れ去っている]
[と、また何やら視線――村人が向けてくる騎士に対するものとは違う――を感じ、周囲を見回して]
……ユリアン?
[に見えた気がする。見間違いでないのなら]
[結構飲んだ割に後を引いてはいないが、変わりに昨夜の記憶も無い]
…変な事言わなかったかしら…
[別の意味で頭痛がして、前髪をかき上げて額に当てる。先程まで暖かい場所に居たせいか、手は熱を帯びていた]
[昨夜のメンバーと顔を合わせるのが少し怖い]
[名を呼ばれれば、ああ、やっぱり、とか思いつつ。
喧騒の中で一際目立つ白い姿へと近づいて声をかける]
やほ、こんちわー。
今日は、一人?
[で迷子、とはさすがに続けなかったが]
[見知った姿を見れば安堵はするのか、表情は僅かに緩む]
こんにちは。
ルートは馬屋から動いてくれなかったのでね、今日は私一人だ。
[『やっぱり』とか『迷子』とか考えられているなんて露知らず]
[そんな事を考えている矢先に]
…は。
[見覚えのある青年と騎士を発見してしまったのは不幸なのか。先に見つけた分まだ幸運なのだろうか]
[しかし家に帰るには其処を通らなくては他に道は無く]
[何とかやり過ごせないものかと近くの建物の影に隠れ、様子を伺う]
[傍から見れば明らかに不審な黒コートが一匹]
動いてくれなかったって……。
[そんなに疲れてたんかな、あの馬とかふと思いつつ]
まあ、こんな人ごみの中、馬連れて歩くのも、大変だろーしね。
んで、これからどっか行くの?
ー森の中ー
[道端でしゃがみ込んだまま、おとぎ話の国で遊んでいる少女のお下げ髪を、ひゅると風が揺らす。その同じ風が、一枚の紙きれを少女の目の前に運んで来た。まるで、夢見る少女を促すように]
アンケート?
[パチパチと瞬きして、少女は白い紙を拾いあげる]
ああ、お祭りの。
[にこりと笑って、少女はスカートについた大きなポケットから、小さな木炭の欠片を取り出すと、手近な平たい石を下敷き代わりにして器用にその紙を文字で埋めていく]
■名前 ミリィ=カーティス
■年齢 18歳
■自己紹介
普段は両親と一緒に遠くの街に住んでいます。この村は母の産まれた村で、祖父は森番をしています。
妖精祭りの時期には、毎年一人で祖父のところに遊びに来ていて、今年は一週間前から森の中の祖父の家(森番小屋)に滞在中。
趣味は本を読むことと、森のお散歩。
寝ているだけだとは思うけどね。
もしかしたら拗ねているのかもしれない。
[今日も機嫌取りにいかなきゃ行けないかな、と笑い]
言われてみれば確かにそうだ。
この中を馬連れで歩いたら危ないかもしれないね。
何処に行くとかは特に決めていないんだ。
まだ祭りの準備中だと言うし、可能な限り覚えて回ろうかと思って。
[とか言ってる内に迷ってるんだから世話がない]
[何となく、向こうの建物の影に知った気配がある気がするのだが、どうにも上手く見えなかったり]
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