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[かくれんぼ]
……………。
[そう言って遊んでくれる人もいたけれど。
言葉を話すから多分人物…と、ひっそり目を開けば
多分、笑顔?で自己紹介?しているらしい人物。]
…………。
[少女は小さく口を開けるも、
ハッと、何事か思い出して、慌てて両手で口をふさぐ。]
[そんなことしていれば、ユーディットの指先にほほを突かれ
もう一度びくり!]
[びくり、としたベアトリーチェに、嬉しそうに笑みを深くした時]
……?!
[ブリジットの手が腰のリボン――同時にそこに指した黒い銃へと近づけば、瞬時に身を翻して3歩ほど奥に飛び退った。
大きく足を開いて腰を落とし、右手は腰の後ろ左手は前の床に指先だけ触れ、睨むように低い位置からブリジットを見た。
が、すぐに顔はふにゃりと戻し、]
ダメだよぉ、コレは大事なものだから、触っちゃ。
斬っちゃうよぉ?あはははは。
[姿勢を立ちに戻しながら、笑った。]
…………???
[少女は怯えながらも、不思議な…ゆーでぃっと?…の後ろに
回りこんだ人物…がユーディット?へ手を伸ばした瞬間
ゆーでぃっと?が飛んで言ったのに目を丸くし。]
[ぱちぱちぱち]
[思わず拍手。]
[素早い反応に、目を見張る。
手を伸ばしかけた体勢で固まっていたが、崩れた表情に、ブリジットの緊張も解けたようで、]
……すみません。
そんなつもりじゃ、なかったんですけれど。
[苦笑を返す。
ユーディットから見えない(そして金髪の子供からは見えるであろう)、逆側の手は、腰の辺りに添えられていたが、それも、離される。]
……犬じゃねぇじゃん。
[現れた姿──鋭い牙を具えた虎らしき獣の姿に、零れたのはやっぱり場違いな呟き。
やたらと冷静なのは、こう言ったモノを『狩る』事も、『仕事』の一環として取り入れているためか]
さって……どう、したもんかね?
[くく、と。零れ落ちるのは、楽しげな笑い声]
ま……運動相手にゃ、ちょうどいいか。
[呟きながら、低く、身構える。
銀翼は、背に具象したまま。
初撃で相手を捉え損ねた虎は低く唸りつつ、こちらを伺っていた]
[少女の拍手に、恐怖心が薄れたのならば、よかったのだろうか――などと考えつつ、この先どうしよう?という悩みも浮かんで、]
ええと……
何か、食べる?
[餌付けに出た。]
[少し拍手をすれば、ハッと気づいて猫に手を伸ばすところで
不思議なユーディット…がぴょんと飛んでいかせた人物に
食事について聞かれれば。]
[……ぐぅ。]
…………。
[思い出したようにお腹が鳴って。
少女は素直にコクリとうなづいた。]
うぅん、こっちこそびっくりさせてごめんねぇ。
あははは。
[ブリジットに笑顔を向け、拍手をした金髪の少女にもにっこりと笑いながら、ひらひら、と両手を手首の体操でもするかのように振った]
それにしても、小さな子がいるねぇ。
キミは、なんてゆーの?
誰かの子供?
[首を傾けて聞いてみた。]
[冷えた空気の漂う荒野に刹那、張り詰める緊張。
それを、先に打ち破ったのは虎の方。
咆哮と共に飛びかかる様子に、掠めるのは笑み]
……単純っ!
[素早く横に跳んで爪の一撃を避け、着地と共に地を蹴る。
態勢の崩れは、翼の生み出す揚力で強引に補いつつ]
……おらよっと!
[首筋に向け、踵落としの一撃を叩き込む。
とはいえ、それが有効打になり得るとは思ってはいない。
狙うのは、それが与えるであろう、衝撃の方]
それじゃあ…… って言っても、
上に行かないと、お菓子くらいしかないけれど。
[椅子の下に置いた鞄を拾って、ファスナーを開く。
更にその中にあった小袋には、教科書よりも学生の必需品だと言わんばかりに、詰められた食料。]
とりあえず、飴、要る?
[掌に乗せた透明な包みには、取り取りの丸い玉が入っている。]
[踵落としの態勢から、くるり、一回転して着地する。
今の一撃はそれなりに効いたようだが、戦意を削ぐには至らなかったらしい。
否、これで戦意喪失しては役立たず、なのだろうが。
憤るような咆哮が響き、鋭い爪を供えた手が横薙ぎに振るわれる]
……っと!
[着地直後の不安定さは立て直しきれてはおらず。
ならば、とそのまま後ろに崩れる事で回避を試みる。
倒れた直後、過ぎる一閃。
振り切られた爪と、反対側に転がり、距離を取った]
…………。
[コクリとうなづきつつも
不思議なゆーでぃっとに笑顔?を向けられて。
小さな子のは周囲を見渡して…あてはまりそうなのは自分。
なんてゆーの、と、問われれば、
少し困ったような顔して首をしばらく傾げるも
…自分の腕に細いチェーンで
ブレスレットのようについているプレートに気づき
それを指し示す。]
[最後の質問には、首は横に振って。]
[少女の指し示すプレートには以下のように記載されている]
Name:004 Sex:female
Belonging to ……
[……の部分は削り取られている。]
[少女に見せられたプレートを、眉を寄せて目を細めながら顔を近づけてみて]
ねーむ、004…?ぜろぜろよん?ぜろぜろふぉー、かな…
これが名前?変わった名前だねぇ。
モルモットみたいだね。あは。
[楽しそうに笑った。]
[不思議なゆーでぃっと?の問いに答えていれば、
もう一人の人物が何かごそごそと。
取り出されたのは、色鮮やかなまぁる…硬そうなモノ。]
…………。
[”あめ”…前後のやりとりから、
相手はこれを食料という意味で出しているのだろうけれど。
とてとてと近づいて、その”あめ”を覗き込むも
食料には見えなくて、どちらかと言うと”おくすり”みたいで
”おくすり”は美味しくないから、
眉をハの字にして困ったように相手を見る。]
[白い巨躯に襲われるアーベルを見て、あ、と声を漏らす。
しかしそれは襲われた驚きではなく、彼の背中に生えている銀の翼に対して]
…『銀翼の孤狼』…?
まさか、彼が──?
[ここに他に誰も居ないからこそ漏れた言葉。
銀翼の孤狼、時折裏の世界で噂される人物の二つ名。
噂でしか知らなかった人物が、モニターとは言え目の前に居た]
…そうか、ここはそう言う…。
私が呼ばれた理由は、そう言うこと、か?
[ここに集められているのが何かしら裏に関与する人物なのであれば、自分が呼ばれた理由もいくつか見えてくる]
裏の目障りな人間を一掃するため、とかじゃないだろうね。
けど……面白くなってきたかも。
[浮かぶのは平時の情け無いものではなく、どこか楽しげに歪んだ表情。
唇の両端が吊り上がっていた]
っていうか、いって……。
[翼を具象化したまま転がったせいか、妙なダメージをもらった気がした。
態勢を立て直しつつ、翼を軽く動かすが、傷めてはいないらしい。
これで傷めたら、それはそれで間抜けではあるが]
さてさてっと……。
[低く呟き、唐突にひょい、と靴を脱いで裸足になる。
地面の感触は、ひやりと冷たかった]
……いつまでも遊んでても仕方ないし……そろそろ、終わるとしますかっ!
[声と共に、地を蹴る足は、いつの間にか獣のそれ]
[モルモット……]
…………?
[短い記憶の中、部屋の中の小さなゲージにいた
ふかふかの小さな生き物。
自分の名前はそのモルモットのようなんだろうか?
不思議なユーディット?だから、考えも不思議なんだろうか?
相手の笑顔に、きょとんとしながら
おともだちを抱きしめる。]
……あまり好きじゃないかな?
[少女の表情に首を傾げ、包み紙を広げ、自分の口の中に放り込む。]
甘くていいと思ったんだけれど。
後は、ガムとか、クッキー……は割れてないかな。
[かろろ。
口内で転がしながら、袋の中を探る。]
[ブリジットの言葉には、相変わらずのしまりのない笑顔を向けて]
嫌な感じ?そーなのかな?
ママの趣味かもだよぉ?あはは。
[きょとんと金髪の少女に見上げられ、更にその笑みを深くして頭を撫でようと手を伸ばしながら]
ね、004さん、この子の名前は?
[「おともだち」を覗き込んだ]
[”あめ”を差し出した人物の言葉と険しい表情にびくり
やはり”おくすり”は摂取しなきゃだめなんだろうか?
でも「……あまり好きじゃないかな?」の言葉に
コクリと頷けば、相手がその”おくすり”を摂取して]
…………!
[”おくすり”をそんな風に摂取するのを見るのは初めてで
………”おくすり”って甘かったかな?
相手の言葉に不思議そうにしつつ、
袋の名を探る相手をじっと見上げる。]
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