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ん……。
[少しだけ自分の世界に浸っていたせいか、クロエの言葉に反応するのは少しだけ遅れた。
だが、満面の笑顔を浮かべると、大きく頷いた]
そうよ。
おめでた。
私のこのお腹の中には、もう一人の生命が育まれているの。
いつか、この世界を感じることが出来ると思ったら……とても素敵なことだと思わない?
ぁーそれはわかるな。案の定逆だが俺なんか陸に上がったら逆に揺れてるような感じを受けたもんだぞ
[それは水の上にずっといつづけて、揺れているのが常だったからだろうけど
そして馬の説明にふむふむと頷く。四足。首と顔が長い。背中に乗せれる。船みたいなもの…なんでか平らな四速歩行で船ぐらい大きい。なんて生き物がイメージされていた。]
そんな生き物が…そりゃ便利だな。生き物な以上操るのも大変そうだけど…っと
[くしゃみ。その後。魚が跳ねる音]
どうやら今日は魚の機嫌は悪いみたいだし、風邪ひくのもなんだからはいろっか?
[既にそのつもりで、微動だにしない浮きを引き上げる]
[新たに奏でられ始めた音と、それに合わせて踏まれるステップの音]
見事なもんだな。
[あまり邪魔をしないようにと小さく零して]
えぇ、しばらくはね。ここに呼ばれちゃったからちょっと舞台に穴空けちゃうけど。
[ハインリヒの言葉には微笑みと共に頷きを返し、タップを踏みながらブリジットの側へ行き]
いくらだって一緒に聴けるでしょ、同じ都市に住んでるんだし。
カーラだってやさしいんだからお願いすれば吹いてくれるわよ。
だから、ブリジットさんはまず身体を大事に。ね?
[多少無神経な言い方になるのも承知で言い放つと、踵を返した]
[瞳を閉じ、ローザのステップの音を聞きながら、楽しさを乗せた音が響く。
楽団が奏でる合奏とは違う少し勢いの弱い単音ではあったが、ローザと合わせるには十分だったろうか]
[広間に入って来る人物らに気付かぬまま、カルメンは音を奏で続ける]
[広間には、一人を除いて全員女性。
思わず呟いたのは、]
実は団長殿の趣味だったりしないだろうな。
違ったとして、それならカミサマの趣味って…。
…お?
[声をかけてきた相手の姿を見て、趣味悪いな、とか変な事を考えたのは棚に上げておき。
ひら、とハインリヒに手を振った]
ちょうど運悪くね…。
うっわ、ハインリヒさん、老け……もとい、年季が増したね?
十分に温まるだけの時間も貰えなかったんだよ。
しかもカルまで呼ばれてるし。
[ローザの呟きも聞こえれば顔が赤くなる。
少し不安の混じった声でハインリヒに答え、俯いた]
[ハインリヒが続きを言おうとしてやめた姿に]
?
[と、小さく小首を傾げ、ロミが返してきた言葉には]
ええ。気をつけなさい。
男なんて、ほとんどが獣なんですからね。
たまーに、王子様もいるけど。
[最後の言葉と共に、にははと笑った]
すみません。
水の上だからかな、夜は陸より冷える気がします。
[馬がどんなイメージになっているかなんて、知ることはできず]
……そうですね。
でも、悪くない「休憩時間」でした。
[ありがとうございます、と礼を口にすると、ゼルギウスの促しに従って、同じく浮きを引き上げ、彼に返して立ち上がる]
つか、なんで楽団の踊り子さんまで。
ほんとに、どーなってんだか。
[音色に合わせて舞う姿に、小さく呟き。
邪魔をしないように、足音を忍ばせてテーブルへと移動する。
道具と荷物の袋を下ろす時にも、音には気を使った]
[新たに広場に顔を出した男性を見止めると、足を止めぬまま軽く会釈をし微笑み]
踊りながらでごめんなさいね、あたしはローザ。
貴方もここに呼ばれたクチ?
[カーラの奏でる音色を邪魔せぬよう、軽やかに靴音を立てながらステップを踏んでいる]
[ローザの踊りを間近で見ながら]
うーん。でも私死んじゃうかもしんないし。
[とか、あっさり言い放った]
まあ、うん。出産って命がけってことよ。
ほら、異性に分からないことは、出産の痛みと、キン○マぶつけたときの痛みってよく言うじゃない?
あれ。なんか言葉が繋がってない気がする。にはは。
[笑って誤魔化した]
新しく来たのは…。
あの踊り子さんに、妊婦さんに…初対面かねぇ?
8年も離れてると、随分人が入れ代わるもんか。
それとも…、
[そういう人間が優先して、集められているのか。
唇だけが、音も無く動く。
眼差しは、舞の動きをなぞり、柔いまま]
ま、オレもここに居る間は見に行けねぇしな。
[ローザにそう返すと、踊りの邪魔をしないようにと他に向き直る]
ダーヴィッドは相変わらずだな。
運悪く、か。ここに居るやつはみんなそうなんじゃね?
って、老けたとか言うなって!まだ30代なんだから。
[髭のおかげでいくらかプラスされて見えるが]
……呼ばれなかったら、ここにはいないと思う。
[軽やかに舞うローザの言葉に、軽く、肩を竦めてこう返す。
肩の鸚鵡は、興味深げな様子で、ステップを踏む様子を見つめていた]
……んー……。
[何か、思いつくような、つかないような。
曖昧な感覚にとらわれて、軽く、首を傾げ]
冷える。そういや…陸からきたやつもそんなこといってたし気が利かなかったなぁ
[既に馬について船ぐらいの大きい体でオールが足のようなイメージができあがってるなんてこと口にはせずに釣竿を受け取って]
そうだな。こちらも一人で味気ない休息時間を過ごすよりはよほどよかった
[そう答え。荷袋を背負って、促されるままに立ち上がりゲルダとともに集会所へと向かう]
―集会所付近→集会所―
…そうですね。
[ブリジットの声に顔を上げれば満面の笑みが見えて。
釣られるように微笑むと、ただそう頷いた]
望まれて生まれてくる命。
世界を沢山感じ取れますように。
[祈るような言葉は小さく口の中で呟かれた]
[しばらく楽しげに奏でていたけれど。
普段は使わない楽法だったために徐々に疲れは出て来て。
少しずつ音が掠れ行き、終には音が止まってしまった]
…は、ぁ。
ごめ、ん、ローザ。
ちょっと、つかれ、ちゃった。
[けほ、と小さく咳き込みながら、カルメンはローザに謝罪する]
でも、たのし、かった。
[浮かべる笑みは柔らかい]
[音も気配も少ないユリアンが広間に入って来たのに気付くのは、少しばかり遅れて。
それでも挨拶がわりに、ひら、と手を振る]
…っと、ローザちゃん、ね。
[聞こえた名前を拾い、にこやかに笑む]
[きっと、それは「馬」とは呼ばないに違いない。]
あは。
まあ、郷に入りては郷に従え、って言いますし。
私が慣れたら良いことですよ。
[荷を拾い上げ、気にするなというように手を振った。
ゼルギウスと連れ立って集会所に向かい、扉を開き――その先に進んでの広間で出くわすのは、オカリナの音色、そして踊り子のステップ。更には明らかに女子供が多く、何とも賑やかな光景で。]
……あれ、何かの会合中?
――集会所付近→集会所――
なんだ、ユリアンも呼ばれてたのか。
[テーブルに近づいた見知った姿に声を掛けた。
もちろん音楽の邪魔をしないように気をつけて]
どうした?
[考え込むようなユリアンに問いかける。気付くかは定かではないけれど]
あっさり言うなぁ。
[ブリジットのあっけらかんとした物言いに思わず足を止めて]
うん、まぁ、命がけってのはわかる、けどさ。
あたしが子供なら、ママには生きるつもりで居て欲しい…かなって。
そんだけ。ごめんね。
[手をひらりと振ると、またステップを踏んで]
[思考が深い所に落ち込む直前にかけられた、声。
音色が途切れていた事もあり、それは容易に意識に届く]
……っ……あー。
あれ、ハインさんだ。
ん、なんかこう……デザインのアイデアみたいなのが、浮かびそうな感じでさ。
[それが何に基づくか、は触れずにこう返し。
それから、こちらに手を振るダーヴィッドに気づいて、よ、と言いつつひら、と手を振った]
[カーラのオカリナの音が掠れ始め、止まったのに気付くと慌ててステップを止め側に行き]
ご、ごめんカーラ!
あたしもつい楽しくって調子乗っちゃった、疲れさせちゃってごめんね。
でもすっごく楽しかった、良かったらまた一緒に躍らせてね。
[カーラに微笑んで礼を言うと、黒髪の男性が首を傾げるのに気付き、きょとんとして]
どうかした?
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