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[火線が青い光球を削るようにして消滅させれば、
また結界が震え力が弱まった]
っしゃっ。やったか
[そりゃあんだけ無数に放てばクリーンヒットしなくてもあたるでしょう]
「お前は、渦の方に集中しとけ。」
[まっすぐ前を向いたまま、オーヴァンの言葉に頷く。
オーヴァンはブレスで炎を消した後、ゲルダに向かい攻撃を仕掛けた。
渦のほうはなんとか消せました。]
そういえば。
前衛はずっとおまかせのままでいいのかしら。
[何度か折れ曲がりながら北へと向かう途中でふと尋ねる]
上でやったのの他に何か試しておきたいことがあれば。
少し位なら支えられなくも無いのよ。
まあ、ギリギリの戦闘で支えきるのは。
どうにも自信ないけれど。
[呪われた装備のため、という言葉にちょっとだけ呆気に取られたりしつつ]
大体、俺らが何かしたくらいで壊れるようじゃ、試験場にならんだろーが。
[至極まともな突っ込みを入れながら、火線が青の光球を消滅させるのを見やり]
残り、一つ、か!
全てにありて何れにもなき影の力、集い、空翔る刃となれ! 影飛刃!
[最後残った黄の光球へ向けてカードを投げる。
カードが作り出すのは、淡い紫色に煌めく刃]
[ちらりとベアトリーチェとゲルダの戦闘を片目で追いつつ、ぼやきの声を上げた]
……軍刀持っている割には、物理攻撃少ないな。
選択ミスしたかも知れぬが……もしも物理攻撃されたときのことを考えたのならばやはりこちらがベターだったかな。
ふ。
今は、我がパートナーを信じるか。
[すぐに視線はゼルギウスに向かい、飛んでくる巨大な鳥を見て、笑みを浮かべた]
ゼルギウス。
貴様と私。どちらが頑丈か……試してやろう。
伸びろ!グングニール!
[敢えてヘルムートはその魔法をかわさずに、攻撃の死角となる場所から、手に持った槍をゼルギウスへと伸ばした。
不規則にぶれながら動く槍は、たとえ気付いてもよけるのは難しいかも知れない]
[翔けた刃は、光球へと迫るものの。
直前、輝きを強めた光に飲み込まれ、消える]
……ちっ……ちょいと、力が足りなかったか!
[舌打ちしつつ、次のカードを左の手に]
邪、魔、だ!
[次元竜の攻撃を、紙一重、潜るようにしてかわす]
はぁ!!
[そして下段から、鋼の地面に火花が散るような擦り上げ]
[たとえ剣を受け止めたとしても、受け止めた武具ごと火炎で焦がす、得意技である]
それはそうだな。だができなくてもやりたくなった衝動あった以上やる
私は素直だからな
[突っ込まれても居直った。
カーバンクルを触るのを避けたり等など何が素直なのかと金色の龍は静かに息を吐きつつも、今度は影を飲み込み、まだ元気に居座る最後の一つ光球をみつつ]
…やっぱ数だな。点攻撃より面だ。しかし影を取り込むなど。光成分の癖に生意気だ。
[まだ呼び寄せている精霊をそのままにぶつぶついいながら]
『更に我にその力を魅せ。満足させよ
―――――ヒートウェイブ』
[高熱の波を作り出し放つ]
[一つヘルムートは勘違いしていた。風凰は、ただの攻撃魔法ではない。言うなればベアトリーチェが使役している異界龍ににた性質を持っている。
当初何か使い魔を使役しようと考えていたゼルだったが、精霊魔法を習得していくにつれて、精霊自身を自分の守護獣のように使えないかと考えるようになった。その結果、水の精霊は人間大のピクシー姿をした『水姫』と風の精霊を人間大の鳥の姿をした『風凰』である。
従って、風凰はヘルムートと一緒に動くグングニールさえも敵対存在と認識した]
『クェェェェェ!』
[大気を震わし雄叫びをあげながら、透明で光の加減で時折輝く尾をグングニールへと伸ばして主人であるゼルギウスを守りながら、ガパァ! と開けられた口から、圧縮空気をヘルムートへと打ち放つ]
[灼熱の波が黄の光球を飲み込み、を見て、集中を解除する]
よし。これで邪魔な結界はなくなったな。
ではゆくか。この…怪しすぎる扉にな
[と言って、やっぱり光空間にいるせいで顔色が悪いまま悠々と扉を開け、D-1地点へと入る]
― →D-1―
…やっぱり祭壇だな。
[綺麗に荘厳に飾り付けられている祭壇は。どこか教会のような神聖さを漂わせ、げんなりしつつ、浮遊している濃紺の帽子とマントを着用したオレンジ色のカボチャをみて]
今度はカボチャか…さっさと済ませるぞ
[光空間大嫌いなためいきなりやる気です]
……っ!!
[相手の攻撃を受けるのは仮定していたとは言え、さすがに、こちらの攻撃までも止められるとは思ってもいなかった。
避けられない圧縮空気の一撃を受けて、ヘルムートの顔が苦悶に満ち、口から血の塊を吐き出す。
―――だが]
……言ったぞ。
どちらが、より頑丈か、とな!!
[更に強く槍を握り締め、伸びた槍を道しるべ代わりに魔力を注ぎ込む。
ぶわ……!と、槍から発していた小さな白い光が大きく光り、ゼルギウスへと槍の先から更に白い魔力の槍が伸び、風凰の体を突き抜けて、その体へと襲い掛かった]
[北へ歩きながらカルメンに問われたことに、んー? と首を傾げると]
私は別にこのままで構わないですけど。
それに、カルメンさんの援護もとても助かってますし。
[そう言ってにぱーと満面の笑み。]
むしろ、カルメンさんこそ何かやってみたいこととかあります?
時間稼ぎならいくらでも引き受けますよ。
……素直……って、言うのか、それ。
[突っ込みは、今度は小声でした]
ん、結界も解けたし、さっさと行くか。
[灼熱の波に飲まれた黄の光球、それが赤、青と共に照明へと戻るのを見るともなしに見送って、扉の先へと進み]
─ →D-1─
……カボチャ……ジャック・オ・ランタンか。
[部屋の中の様子にげんなりとしたのはこちらも同じ]
だな、さっさと出たいのは、同感だし。
[さらりと言う手には、既にカードが握られて]
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