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繋がりがそこであるのは嘘じゃない。
[笑いながらヒラヒラと手を振ってみせ]
だから内部事情までは知りませんて。
武道系は出張お呼びで無いし。
そか、単なる気分か。
[問いかけても答えそうに無いなと、敢えてその先には突っ込まず]
あはは。
それでは、さっさと掃除を終わらせて買出しに行きますか。
[お騒がせしてすみません。と生徒会長の方へ頭を下げながら
満面の笑みで雑巾を受け取る友人を見やった。]
……手伝ったほうが、いいです?
[書類をしまって、床に落ちた氷嚢の抜け殻を拾い上げながら]
大きなお世話だってぇの。
そもそも、選択権がなかったんだ、どうしろってんだ。
[好きでネタれる名前してんじゃない、と。
虚しい自己主張しつつ]
そりゃ、誰も知らんだろ、話してないし。
[むしろ、顧問やら主将にも退部の理由なんて話してないくらいだとか。
当の主将が近くにいるのは、まだ気づいてないようだが]
……やれる範囲で、ね。
[ラケットケースを叩く様子にさよか、と返し。
空けられた道を抜けて行こうとして、啓子の視線が上に向いたのに、気づく]
ま、今度から気をつけるしかないねぇ。
[大人しく後始末をする悠悟にけらりと笑う。
環との打ち合わせは、それでよろしく、とひとまず切り上げて。ふ、と携帯を取り出し時間を見る]
んー、そろそろ帰ろかなぁ。
後は特にやることないっしょ。
対応すべき”何か”は終わったわけだし。
[ねぇ?と沙耶香に確認を取る]
……や。
悪いの、俺だし。
[ 視線が上がりません。
何故か、上げられません ]
いつもの事なんだけどなー。
[ 乗せられる自分が情けなくなってきたらしい。
雑巾片手にしゃがみ込んだまま、がっくり。
他者に対してはそこまで躍起にならない辺り、
腐れ縁のなせる業と言えようが ]
……がんばるよ。
[キョウヤの言葉に、不承不承そう頷いた。どうやら、それさえもキョウヤにやってもらおうとか、隣にいてもらおうなどと考えていたらしい]
それじゃ……少しマリーを探そう。
[そう言って踵を返した]
……。
[こちらを見上げる女と、見上げる元後輩と。
特にリアクションをするつもりもなかったのに、そこまでじっと見られてしまうと足を止めざるを得ないというか]
……。
[階段の中腹、足を止めてそこにいる生徒たちを見下し]
そうですね、事務的な作業も一段落しましたし、そろそろ解散としましょうか。
[幸貴の言葉ににこり、と笑って立ち上がる]
……何事もなく、夏休みを過ごせればいいのですけどね。
[ぽつり、呟いたのは何に向けてやら]
なーにしよっかなー。
花火ってけっこうしそうやからあんま予算ないけど。
うわ、なんやなんや? マンゴーばっかりやん。
冒険すんのは怖いし無難に飴やなあ。
あ、花火みーつけた!
[七曜寮生御用達だけあって、学生好みの品がたくさん置かれているのが素晴らしい。もちろん常連なので目指す場所も早い。
真っ先に向かうのは新作お菓子のコーナー。
今年はマンゴーが流行らしいので試しに飴を籠に入れた。
そして本命の花火も買い込む。二名分だからささやかな物だ。
一応、炎色反応が建前なので、近所迷惑も考え鼠花火は我慢]
こんなもんやな。
さーって会計済ましたし。ほな、いこかー。
おや、もしかしなくても僕待ちでしたか。
――それは、随分お待たせしたみたいで。
[申し訳有りません。
“何か”と呼ばれる用件に気付いて、そちらへと視線を向けて。
妙に視線が下な友人に、苦笑を零す。]
…何でそんな、主人に叱られた犬みたいになってるんですか。我妻君。
[例えも、ちょっぴり酷いが。]
がんばってくれ。何かしようと思う以上。こういうことからしてかないとな
[不承不承頷く久鷹に切に願って]
じゃあそうすっか。とりあえず俺はそんな予定もない。
まあ家に帰ってもいいが実家に帰る気はないしな
[育った家と実家と二つあるが、少なくとも実家には帰る気はない。
その理由はなんとなくであれしれてることだろう。
ところでマリーがどこにいるのか知ってるのか?と思いながらついていく]
[沙耶香から解散の言葉を聞くと頷いて、荷物を纏めて帰る準備]
と、あー。
お茶どうしよう。
家庭科室の冷蔵庫に突っ込んどく?
[残ったゼリーは持って帰るつもり。訊ねながら沙耶香が呟いた言葉には]
変化の無い夏休みも詰まらなそうだけどねぇ。
アタシはとにかく鍛錬の日々だわ。
[常日頃やっていることであるため、変化が無いとも言える]
[こちらを見下ろす視線の主。
あ、久々に見た、なんて考えてるかも知れないが]
……あ、俺、邪魔か。
[途中で止まって振り返ったせいで、通行妨害を助長したか、と道を空け]
[何だかんだと付き合ってくれるキョウヤに心の中で感謝しつつ、数歩進んだところでピタリと足を止めた]
……そういえば、マリーはどこにいるんだろう?
[ついでに言えばケイコもだが、すでに頭の中になかった]
そうですね。
何かあった時に飲めるように、家庭科室をお借りしましょうか。
[幸貴の提案に頷いて。
続けられた言葉に浮かぶのは、珍しく、苦笑]
ええ、確かにそうなのですけれど……。
どうも、あの子が心配なもので。
[ 生徒会員らの話す用件など、察せはせず。
大人しく、掃除、掃除。
きっちりとやる辺り、案外とマメなのかもしれない ]
なんか、俺。
[ タマキを見上げ、向けた表情は真剣で ]
――ヒエラルキーの底辺にいる気がするんだ。
[ しかし、言う事は、出された喩えより酷かった。
水分碌にとっていなくて疲れているのかもしれません。]
……。
[元後輩の持つ長い包みに、ちらりと視線をやるくらいはしただろうか。
けれど、それは別に興味を引くようなほどものではなかったようで。
こちらを見上げてから道をあける様子に、特に礼も何も言う様子はなくそのわきを通りぬけて階段を下りて行こうと]
…歩き出したから知ってるものだと思ってたんだが
…俺は見てないな
[若干の呆れを滲ませながら同じように足を止めていう。
ケイコにいたっては個人認識さえできておらず]
携帯使えば?
[なんてあっさり]
……ああ、そうか。携帯……。
[と、懐から電話を取り出し、アドレスを呼び出そうとしてピタリと手を止めた。そしてしばし考えた後、ぽつりと呟いた]
……マリー、今日は携帯持ってるのかな……。
[何やら不穏当な台詞が飛び出た]
[すれ違う瞬間、どーも、と短い挨拶程度はしておいた。
一応、全く知らないわけではないので。
包みに視線を向けられたからと言って、特に気にする事はなく。
むしろ、ここで人に出くわした時点である意味、諦めの境地とも言うし]
いやまぁ、それだけ待ってたってわけでも無いんだけどね。
いつどこで急な用事が入るとも知れないし。
[気にしないで、笑いながら環にひらひら手を振る。
沙耶香の答えに袋ごとお茶類を持ち]
夏休み中も学校に来る羽目になるかもだしねぇ…。
色々詰め込んでおこうかな。
…ああ、例の。
随分と問題児っぽいねぇ?
そっか、それがあるからかいちょーに取っては安心出来ない夏休み、と。
[それが自分にも関わってくるかもしれないなんて、今は微塵も思っていない]
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