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[ コーネリアスの申し出には逡巡の様子を見せるも、流石にずっと浴衣姿は辛いものがあり、有り難くは思う――も、着替えを探しに行くネリーに瞬いて、済まない事を云ってしまったかと若干申し訳無い心地になる。]
ああ、推理小説ですか……。
確かに、有りましたね。矢張り東洋の、でしたか。
[ す、と黒の瞳が細められた。]
[牧師の甘いものばかり、の言葉に少しだけ唇を尖らせた。]
今まで甘いものなんて滅多に食べれなかったもの。
今までの分、少しばかり多く食べたって罰は当たらないと思うわ。
[口答えしたものの、牧師の空笑いにつられて笑う。]
なあんだ。
牧師さんだって好き嫌いあるんじゃない。
[くすくすと、年相応の素の笑顔で、ヘンリエッタはムースを口に運んだ。]
[……やはり、似過ぎていて非常に怖い。
彼女に視線を向ける事でさえかなり勇気がいる。
『幽霊ではない』と頭では分かっているのだが。]
あなたの言葉が、嬉しかったのだもの。
お礼位、言わせてくださいな。
[ナサニエルにわたしはそう言う。
優しい言葉に、顔は知らずにほころんでしまう。それを止めようなんて思えなかったけれど。
ハーヴェイの一瞬のぎこちなさには、気づかぬふりをしよう。
彼はきっと、色々あっただろうから。]
そうね、雨も酷いし。神鳴りも、すごいわ。まるで、何かに怒ってるみたい。
……怖い、ものね。
[わたしを見る牧師さまが、すぐに視線をそらしている。
似ている、というのがやはり問題なのかしら。
彼を見て、小さく微笑んでみる。]
[ 楽しげなメイに返す表情が些か不機嫌な様子なのも、予想通りだろうか。其の様な事はハーヴェイには考え付きもしないが。]
流石にそう云った趣味は無い。
[ メイの傍、空いていた椅子の一つを引き腰掛ければ頬杖を突く。似合うという言葉は少々意外だったのか、瞳を一度ゆっくりと瞬かせた。]
……其れはどうも。
[ 然し機嫌は余り好くなっていないらしく、]
それにしても、人が苦労している間に暢気にしてるんだからなぁ。
[ムースを口に運ぶのを横目に見遣りながら若干拗ねた様に云う。とは云えど、雨に降られたのは半ば自業自得な訳だが。]
[浴衣の青年の、帰れそうにないという言葉に窓を見やる。
外は真っ暗で何も見えないが、窓ガラスに打ち付けて流れる雨粒は見える。
いつの間にか、この雨音になれてしまっていたことに気づいた。]
……ああ、すみませんすみません。
どうしても初対面のイメージが刷り込まれているようで。
お気に触られました?
[ルーサーはローズマリーの様子を見ることにした。今度は視線を逸らさずに。]
[ メイやトビーに対する時と他者に対する態度の変わりようは或る意味では天賦の才と云えようか、若しくは母譲りのものか。兎も角、ナサニエルへと向ける表情は苦笑ではありながらも一転して柔らかい。]
ええ、災難でした。
……雨だけならば未だマシでしたが。
[ つい零れた言葉に口許を軽く手で押さえ、]
灯りも無かったですからね。
[そう付け加えればローズマリーに同意する様に頷いて、]
怒るような何かが、あったのでしょうかね。
或いは、此れから――……いえ、何でもありません。
と、言うか。
そういう趣味あったら色んな意味で大変だから。
[冗談めかした口調で言いつつ。
拗ねたような様子に気づけば、くすり、と笑んで]
褒めてるんだから、素直に聞けばいいのに。
暢気っていうか……甘い物食べてる時くらい、悩みは忘れないと。
美味しいものも美味しくなくなるからね。
[降る、と言うよりも流れると言う言葉のほうが似合そうな豪雨だ。
高台にあるこの土地が流れたりしないか、少々不安になってくる。]
明日は晴れるかしら……。
[ヘンリエッタは不安げに、窓に映る室内を見つめた。]
…………。
[お会いしてみたい、との言葉に硬直する。]
あ、ああ。しばらくの間は無理でしょうね。
彼女、今はとても遠い所にいますから。
[はは、と引きつった笑みを浮かべながら答える。]
…何処でどう喜ばれるか分からないもんだね。
[浮かぶのはどこか苦笑めいた笑み。
こうやって談笑することさえ久しぶりで。
饒舌なのはそのせいか、それとも相手のせいなのか。
不機嫌な様子のハーヴェイに気付けば、此方にも苦笑して]
起きちまった事をいつまでも言ってもしょうがないと思うぜ?
…それにしても、それ、どうやって着るんだ?
[浴衣など見るのは初めてで、それ故の疑問。
返事は期待していないけれど]
灯りもなく外へ出た、あなたへの神様からの贈り物だったりして?
[ハーヴェイの言葉には、そんな風に返す。
謝罪には首を横に振った。]
ううん、大丈夫よ。
それは、怖くないと言ったら嘘にはなるけれど。
きっと、一時的なものよ。わたしのほうこそ、おかしなことを言ってしまって御免なさい。
確かにあの橋は雨が降ると大変だよな…足元が滑ったら洒落にならない。
暗ければ尚更、だね。
[何かを言いよどんだ気がするが、それには気付かずに]
[すました顔の牧師に目を丸くすると、やはりくすくす笑った]
そうね。
私、好き嫌いのない牧師さんよりも好き嫌いのある牧師さんの方が好きだわ。
……確かに。
[ 先のメイの言葉にはやけに神妙な顔付きで頷いた。他者から見れば、真面目過ぎて可笑しくなってしまう程に。
ハーヴェイの呟きを聞き留めたのか、耳聡い侍女は直ぐさま彼にも夜食を運んで来る。甘い物で無かったのは若干期待外れだが、其れ迄願うのは贅沢だろう。]
素直な俺も、其れは其れで如何かと思う。
[ 妙なところで自覚は在るのか、そんな事をさらりと云う。]
……まあ、食欲は人間の三大欲求のうちの一つだからな。
[ 仄かに白い湯気の立つスープを一掬い、口に運ぶ。]
ふふふ。
そう言っていただけて光栄です。
ま、牧師もあくまで一人の人間ですから。
完璧を求められても困るってものです。
[ずずっと紅茶を啜りながらヘンリエッタに向かって微笑む。]
あら、残念だわ。
そっくりなら、お会いしてみたかったのに。
[牧師様が硬直している様子にも気づいたけれど、なんとなくそう続けてみた。
ナサニエルの言葉を聞いて、そう? と小さく。]
それじゃぁ、とても凄いことね。
意図しないで、喜ばせられるということだもの。
[話は続けていたくて、言葉を続ける]
此れですか?
[ ナサニエルに興味を示されれば食事の手を止め顔を上げ、]
……そんなに難しくはありませんよ。
要は一枚の布を纏って、帯で留めているだけですから。
遣り方を覚えれば、直ぐに誰にでも着られます。
[案外と丁寧に答えを返す。矢張り変わらぬ人当たりの好い様子で。然し続いた雨中の話には唯一言、そうですねとだけ返す。]
そう、かな?
[ローズの言葉が嬉しくて微笑む]
喜んでもらえるのは嬉しいからね。
[そうしてハーヴェイから丁寧な説明を受けて感心したように]
それも先人の知恵って奴なのかねぇ…。
風呂に行ったときにでも試してみようかな。
[自分でやると恐ろしい事になりそうだけど、そこまで思い至らず。
その後の返事には、無事で何より、とだけを]
……そんな贈り物は遠慮したいです。
[ ミルクを淹れた紅茶を一啜りした後、ローズマリーへと紡いだ言葉は苦笑めいていたが、首を振られれば其れに対して彼は緩と頭を傾ける。]
いいえ。
俺の方が可笑しかったんですよ。妙な反応をして。
……きっと、疲れているんだと。
[ カチャリと卓上に置かれる白の陶器。浴衣には些か不似合いか却って似合いに見えるかは、彼には解らないし気にも留めないだろう。]
此の話は、此れで。
[2杯目のムースの最後のひとくちを名残惜しげに味わうと、さて、と呟いて匙をおいた。]
ご飯も食べたことだし、今日は部屋に戻るわ。
[昨日みたいに、ここで寝ちゃったら恥ずかしいもの、と言う言葉は心の中にしまっておいて少女は言った。]
おやすみなさい。
[大人達に向かって、軽く頭を下げると扉の近くにいた使用人の少女の方に近寄る。
昨日、部屋まで運んでもらった礼を言いそびれていたことに気づいたから。]
[神妙な顔つきで頷く様子に、楽しげな笑い声をもらして]
……それ、自分で言うのもどうかと思うけどー。
まあ、確かに、そうだけどね。
[続いた言葉には呆れを交えて返す]
食べてる時くらいは、幸せな気分でいないと。
[ちょっとやり切れそうにないし、という言葉はごく小さく呟いて。
それと共に瞳に浮かんだ陰りを覆い隠そうとするかのように、一度、目を閉じる]
……さて、と。
ボクはそろそろ、休もうかな?
[閉じた目を開きつつ、明るめの声で言って、立ち上がる]
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