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1日に1人で、時間がかかる、かぁ。
ふむ、なるほどね。
あ、いや。無理にではないし。
狼を知るための力なら、そもそも俺を調べたって…。
[口許に人差し指の関節を当て]
何も出ないんだから、勿体無いよね。
あー、もう、どうしたもんかなぁ…。
そか。
自分自身で信頼できると判断できるんなら、特に問題ないかな。
まあ、かく言う私も、ロミちゃんは信頼しているんだけど。
後、そういうことを言ってのけるダーヴィッドさんの信頼度も少しアップかな?
……うん。でも、やっぱり完全な信頼は出来ているかどうかはわかんない。
何しろ、私が信頼して賭けるのは、私の命じゃない。私の子だから。
だから……信頼するのはとても怖い。
[そして、最後に小さく]
───今やっと、彼の気持ちが理解できたかも知れない。
しっかし…
こいつはこいつで、何があったんだかな。
何か知ってるなら訊きたいし…
[ちらりとエーリッヒに視線を向ける。
向けた先は相変わらず彼の肩先]
[ロミの困った表情が見えたなら、その頭を優しく撫でる。
そして、ブリジットに眼を遣り]
俺でよければ手伝います、と言いたいですけどもー。
そーゆーときって、基本男は無力なんですよね。
んでも、まあこの事態に、信頼したい人間が居るってのも、それは……それで、ね。
[仄かな微苦笑を浮かべ、どこか弱気なブリジットを見た]
それならなおさら、貴方が生きて、護ってあげるべきなんですよ。
信じるものは、救われるらしいですし?
シーツ何枚か重ねれば担架の代わりに使えるかもしれないけど。
あ、でもダーヴィッドさんに診てもらうまではこのままにしといた方が良さそうだね。
ダーヴィッドさんもお医者さんってわけじゃないから、わからないかもしれないけど…
[言葉を濁らせながら、それでも。
多少でも知識がある人に診て欲しいと思う。
それは仕方ないことだろう。]
あぁ、まぁ…ゼルはね。
見てのとおりだから。
[続いたハインリヒの言葉には、屈託なく笑って]
[ロミルダはじっと、2人を見上げていたけれど]
ふぇ。
ゲルダさん?
[部屋の外からのダーヴィッドを呼ぶ声に、首をかしげながら扉のほうを見る]
[自分で拭いても見えぬために粗方はクロエに任せる形となり。
終わった後はクロエの羽織をかけられた。
滅多に着ないものであるため、前を合わせては開く、を繰り返している]
…?
あれ、ゲルダちゃんの声?
しかも俺、呼ばれてる?
はいはーい、俺はこっちですよ、っと。
[空き部屋の扉から顔を覗かせ、廊下を見た]
にしたって、あんなになっちまったら、終わりだろ。
……っとに……人巻き込むだけ巻き込んでさ。
[は、とため息一つ]
消去法、ねー。
ま、聞けて俺は良かったけど。
あのにーさんから、同じ話聞かされたら、多分、ぶち切れたし。
[右手はきつく握ったまま。さらり、と物騒な事を言い]
確かにこんな状況じゃ、人は信用し難いけど。
一人でどーにかできるもんでも、なさそうだし、な。
[通り過ぎた部屋から声が返ってきて、立ち止まってくるりと振り返る。
顔を覗かせているダーヴィッドに首を傾げ]
……そんなところで、何なさっていたんです?
[広間を出て行った理由は知らぬ様子で問いかけた]
ここで一番頼りになるのがダーヴィッドだって所が腑に落ちないんだけどな。
オレなんか年食ってるだけで、なぁ。
[どこか冗談めかすものの表情は変わらずに]
でもまぁ、仕事をちゃんとこなすなら問題はないだろ。
[ローザが言うのには軽く笑って、今も掃除をしてくれているゼルギウスを最後くらいは持ち上げた]
カル、手をどけて。紐結ぶから。
[襟を整え、胸元を紐で閉じる]
はい、とりあえずはこれでよし、と。
他にも着替えが無いか探しておかないとね。
ワンピースがすぐに乾いてくれればそれでもいいけれど。
[ぽふ、とカルメンの頭を撫でた]
そうかな?
確かにダーヴィッドさんも頼りになるけど、ハインリヒさんも頼りになるよ?
居てくれるだけで安心感あるし、いざという時は力仕事頼めそうだし。
ん、まぁね。
その辺はそつなくこなすから。
[そう言うと、悪戯っぽく笑って。ゼルへのフォローには若干嬉しそうな色が見えただろうか。]
何と言われると、…そもそもは広間のことの説明だったかな。
あの場所で単刀直入に言うのもあれだし。
ちょっと、あまりのびっくり発言に、話題がぶれた気もしてるけどねー?
[扉を完全に開け、廊下に身体も出した]
こっち、ロミちゃんとブリジットさんが居るよ。
って、呼んでたの俺なら、用事も俺かな?
はぁい。
[クロエに言われて羽織から手を離す。
あっという間に紐で前が閉じられ、クロエに頭を撫でられた]
うん、おきがえ、あると、いいな。
かりたまま、じゃ、クーリェ、が、たいへん。
[撫でられる手に嬉しそうに笑んだ]
「奇跡は起きるのではなく起こすもの」
「可能性が無いものはこの世に存在しない」
「豚もおだてりゃ木に登る」
[格言なのか、どこかからの引用なのか分からない言葉を重ねた。
何故か、言葉を言うたびに痛みが治まってくる気がする]
ふむ。
輝かしい未来を夢見て見ますか。
[腹を押さえながら、ブリジットが小さく微笑む]
僕だって好きで巻き込まれたわけじゃないけど。
カルがここにいるなら、これでよかった、かな。
[溜息を零すユリアンに苦笑う]
エーリッヒさんはよく分からない。
教会の人なのにあんなことを言い出すだなんて。
それに…。
[黙り込む。双花の役割とは何か]
僕もそれ止める自信がないな。
うん、そこはロートスに任せておこう。
きっと一番適任だ。
[物騒な物言いに軽口で返した]
僕を信用しろ、とは言わないよ。
でも協力できそうな場面があったら力を貸してくれると嬉しい。
僕の望みは一つだけだから。
俺の場合の信頼は、ただ自分に返るだけだからねぇ。
ブリジットさんが怖くなるのは仕方ないさ。
[小さな声は聴き取れず、首を傾げたけれど]
ま、人事を尽くして天命を待つ。
なんてのも、あるね。
出来ることからやらなきゃならない、って辺り。
俺はこっちの言葉の方が好きだけどさ。
[ブリジットを少し心配そうに見上げてから、ロミルダは扉のほうに向かって歩いて行く]
何かあるなら、ロミも手伝うですよ。
[扉から顔を出して言った]
そうかねぇ?結構色々言われてるけど。
力仕事くらいしか役に立ちそうにないしな。あまりここでは用はなさそうかもな。
そつなく、か。確かにそうかもな。
魚釣りも上手いし。
……どうした?
[冗談ではなく本気でそう言って、どこか嬉しそうなのに疑問を投げる]
なるほ…… あまりのびっくり発言?
その面子って、一見すると家族団欒ですね……
なんて言ったら、パラメティーナさんから、旦那の方がと惚気を聞かされそうなので置いておきますが。
[軽口を叩くも、ふっと真面目な表情になり]
……エリ先生が目を覚まされないんです。
何か、原因があるのかもしれないけれど、私じゃ、わからないから。
ダーヴさんに診ていただければ、何か、わかるかもと思って。
気にしなくていいよ。
カルが風邪引くよりはずっといいんだから。
まあ、見つかったらまた着替えよう。
[サイズが大きく違わなくて良かったと思った。
それでも慣れない服では特に動き辛いだろう]
ああ、ロミルダちゃん。
お気持ちはうれしいですが、パラメティーナさんについているほうが良いかも。
……本調子じゃ、ないんでしょう?
[ひょこりと顔を出した子供へと視線を落として、終わりは少しばかり、心配そうに問う。廊下からでは、ブリジットの様子は窺えずに]
ん?
ううん、ハインリヒさんは良い人だなって。
[ゼルを素直に評価してくれる事が嬉しいなどと言わず、曖昧に笑ってごまかした。
エーリッヒの様子を気にしながらも、汚れものを片付ける手を止めはせず。]
ま、前向きに考えられるなら、いいよな。
[ようやく、右の手を開いて、頭を軽く掻く]
……俺は、教会の事はよくわかんねぇし、知りたいとも思わない。
好き勝手やられて、好き勝手言われた事があるからな。
だから、あのにーさんがどうなんかってのも、あんまり興味ないんだけど、な。
[エーリッヒの話題には、ぽそりとこれだけ言って]
って、それ、どーゆー認識だよ。
[軽口に、盛大なため息をつく]
信用云々は、お互い様、だろー。
……でも、ま、そう言われて知らぬふりできるほど俺も薄情なつもりはないし。できるだけの事はするけど。
……願い……って?
[ふと感じた疑問を、何気なく投げる。
立ち入った事聞いたかな、と思ったのは、声が大気に溶けてから]
おかぜー…。
いやー、おかぜ、いやー。
[眉を八の字にして首をぶんぶんと横に振った。
風邪と言うよりは、かつて命の危機にまで陥った時の病の苦しさを思い出しているのだろう]
うん、みつけて、おきがえ、する。
[見つけて、と言っても見えぬために頼むことになるのだろうけれど。
それぞれの袖の端を手で握って固い決意]
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