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―浴場―
[薄い布を湯につけ、絞ってから手早く身体を拭いていく]
ん。
[途中でふと眉を顰めて、右脇腹の辺りに視線をやった。
けれど特に何の異変も見られない]
…気の所為か?
[首を捻り呟く。
何事か問われたならば、何でもないとかぶりを振っただろう]
─広間─
勿論、それでも構わないよ!
ありがとうオトさん。
[オトフリートの承諾に、歳相応のはしゃぎようで答えた。家事の中でも料理は好きな部類らしい。礼を述べると、先程までエーリッヒへと向けていた不穏な視線はどこへやら。嬉々とした様子で料理を食べ続けた]
―2階・個室→階下・広間へ向かう―
よっしと!
ああもう、本当に僕の馬鹿…。
[まさか頬に寝痕のついた状態で心の神との初対面を果たすとは。
印象悪かったに違いないと、今更悔んでも遅い。
そういえば食事の用意をしていたなと思い出して、立ち上がる]
だいぶ楽になりましたけど…ストレッチは凄いですね。嗚呼、それでも……。
[溜息は重い]
――そうだ! サイン貰えますかね!
[思い出してあわあわと鞄をあさる。中には楽譜があった。本人が見たらどの曲かはすぐにわかろう。
もちろん、買ったものだ。即決で。
丁寧に保管されているらしく、楽譜は折れ曲がったところなど一つもない。かといって読まれていないわけでもないのは、少しよれたような紙質からも読み取れる。
大事に持って、部屋を出た]
─広間・暖炉側─
……わざわざ、付け加えんでも。
[悪い意味じゃない、と注釈するエーリッヒに苦笑して]
真面目な話、ここで見れる空に敵うものを、俺は見つけられなかったから。
ここでのんびりするのが一番いいかな、って思ってますよ。
[他にも理由はある、けれど。
それは、他者には言う必要もない事。
食器を空にした猫がなにやら物言いたげなのは、例によってスルーした]
[それから5分も掛からずに、女は脱衣所に戻った。
入る時と同様、衣服を身に着けるのは早い]
嗚呼、くそ。
こういうのは苦手なんだよなァ。
[むしろ髪を纏めるのに時間が掛かったりしていた。
ならば切れという突っ込みは、過去にも黙殺されて来たらしい]
―広間―
[ライヒアルトがこっちの様子を見て口元緩めてるとかは露知らず。視線が合えば軽く上げ挨拶を返し。
イレーネの返事を聞くと、へぇと感心した様子で。]
へーこれが噂の。
[どんな噂だか。オトフリートの短い挨拶にも気づくと、どーもとこちらも返してから一口、口元へと運ぶ。]
あ、ほんとだ美味い。店で食うのといい勝負だな。
[そう美味い美味いいいながら、目を輝かせるイレーネをちらと見たりしたり。ふと。]
…何か近所のお姉さんに料理を教わろうとしてる女の子の図って感じだなぁ。
[とか暢気に言った。微笑ましいという意味なのだが、言葉に突っ込みどころはきっと多い。]
[猫から逸らした視線が向いたのは、承諾にはしゃいだ声を上げるイレーネの方]
……そこまで喜ばれるとは。
まあ、俺も、誰かに味を伝授できるならそれはそれで幸い、かな?
[料理の大半は、祖母に習ったもの。
それが、自分で途絶えるのは、いささか心苦しかった。
自分で家庭を持って子供に、という発想は、どうやらないらしい]
―2階・個室―
[叩いた頬をさすりながら机の上を見て、検証結果と所見を見直す]
まあ、大筋そんなもんだろ。
[窓から遠くの景色を見て、無精髭をひと撫でしたら、腹が鳴った]
……―腹減ったな。
[無精髭をごしごし擦りながら部屋を出ようとするが、
さっぱりしたいとも思って荷物から着替えを取り出した。
それから改めて部屋を出て、着替えを抱えて階下への階段をノソノソと降りていく]
―1階・広間―
[こそっと覗いてみる。どうやらヘルムートはいないようだと認識すると、もうちょっとちゃんと覗いてみる。
美味しそうな匂いに、ぐぅ、と腹が鳴った。
楽譜はノートの間に挟まっている]
お邪魔しても良いです…?
[聞くでもなく小さく呟いてみたり]
─広間─
でしょ、美味しいよね。
[ダーヴィッドの評価には賛同するよに言い。次いで言われた事には首を傾げた]
オトさんはお姉さんじゃないよ?
[きょとりとした表情で言う。オトフリートに意識を戻すと]
美味しいものは自分でも作ってみたいもん。
色んな料理作れるようになりたいんだ。
[嬉しげに言いながら、皿の中を空にした。御馳走様、と手を合わせる]
─広間・暖炉側─
……どんな噂ですかっていうか、なんでそこで例えになるのが「お姉さん」。
[ダーヴィッドの言葉に、入れた突っ込みのポイントはそこだった。
それから、扉の開く気配にそちらを見やり]
やあ。
食事できてますよ。
[呟くように問うウェンデルに声をかけつつ、猫の傍らから立ち上がった]
─広間─
[食器を片付けようとしたら、お腹が鳴る音が聞こえた。視線をやればウェンデルが広間を覗き込んでいる]
どうぞ?
ちゃんと全員の分、あるはずだから。
[はず、とついたのは色々と食べる量に差があるため]
いろんな料理、ですか。
[嬉しげな少女の様子に、自然、表情は穏やかなものに]
それじゃ、俺が教えられるものは、お教えしましょうか。
今は、時間もありますし。
―浴室―
探してみます。
[目に付く位置にはなくて、棚を調べてみたり。
何枚か重ねられたのを見つけ、纏めて出せば取り落としたり。
本当にどうにかしている。溜息を吐きながら畳み、ようやく服を脱ぎかけた所でヘルミーネは早々と出てきてしまった]
髪の毛、手伝いましょうか。
[一度手を止めて笑いながら言う。
広がった襟元から肌とは違う色が僅かに覗いて見えただろうか]
昔それで揉めたがあってな。
[そんなことを言いながら、オトフリートの村に対する感想に耳を傾けて]
そうだな、この村は俺も気に入っている。
雰囲気もそうだし、周りの景色も、住んでいる人達も感じがいい。
今は色々とあってあれだが、それでも好きだな。
[素直な自分の感想を述べて、なんとなく猫に視線をやる]
おかわりやらなくていいのか?
[そう言ったところでウェンデルが広間にやってきて]
よぉ、オトフ特製の美味しい料理が待ってるぞ。
―広間―
[オトフリートとイレーネに言われて、嬉しそうににっこりと笑う]
それじゃあ、お邪魔します。
お手伝い出来なくてすみません。お片づけは手伝います。
[さっきグラスを割っていたことを思い出すかもしれないが、そこはそこ。普段ならそんなことはない、と自分では理解しているものの、相手がどう取るかは別である。
中にお邪魔して、料理を眺める。
手のノートをどうしようか考えたが手放すことはない。
先ほど怪我した右手には、心配をかけないようにか、治療した証拠か、小さなガーゼが貼られていた]
嗚呼。
悪いけど頼めるかな。
[バツが悪そうな表情で、エルザの方を振り返る。
僅かに視界を掠めた色に]
…ん?
[訝しげに目を細めた]
─広間─
ホントに!?
食器片付けたらメモ持って来るから、ちょっと待ってて!
[オトフリートの提案に、更に喜色を浮かべた。急くようにして食器を台所へと持って行くと、壊さないように、それでも手早く洗い上げて。一度部屋に戻り、メモやら筆記用具やらを抱えて広間へと戻って来た。興味のあることとなると、とても速い]
―→広間へ―
[階下に下りれば鼻腔をくすぐる食事の匂い。
ふんふん、と鼻を鳴らしたらまた腹が鳴る。
…浴室よりも空腹を満たすことを優先する事にして、
髪の毛ぼさぼさのまま、広間にのっそりと入っていく]
おはようさん…食事、誰か作ってくれたのか?
[目を擦りながら声をかけた]
―集会所・広間―
ただいまー。
ちょっと酒場に戻ったついでに、お酒とか色々持ってきたよー。
[酒瓶とジュースなどが詰った箱を抱えて戻ってきた。
ワインの他にウイスキーやブランデー、ウォッカ、ニホンシュなどがあるようだ]
あぁ、確かにオトちゃんは近所のおねーさんって感じ。
ヘルさんと一緒にいたら、一歩間違うと近所の若奥さんって感じになるけどねー?
[聞こえてきた会話には、そんな事を言い出す]
[もめた事が、というエーリッヒの言葉には僅かに苦笑するのみ。
気質的に、色々とあるのだろう、と。過ぎったのはそんな
推測。
村に対する彼の評には、やや、目を細めた]
ああ、ユエは大丈夫ですよ。
[それから、視線は猫へ。
猫は相変わらずじぃぃ、とこちらを見上げていた。
曰く「お前が飯食え」の視線だったりするのだが]
ああ、そんなに気にしないで。
怪我してるなら、水仕事も無理にしなくていいですし。
[猫から視線を逸らしつつ、ウェンデルにはのんびりとこう返した]
おはよう、オトフが料理作ってくれたぞ。
[ハインリヒにそう答えたところで、ローザの姿も見えて]
ローザもおかえり、お酒か悪いな。
よく外出してもらえたな。
まぁ、職業柄いろいろ弱みでも握ってるのかな?
[そんなことを口にしながら]
せめてコックとか、そういう感想にした方がいいんじゃないか。
[もっとも家庭的なイメーじは確かにあり、それはつまり母親的なものなことは否定できないわけだけど。]
―広間―
おぅ、まかせとけ。
[エーリッヒにはそう返した。まだ自衛団仲間との関係は良好だ。というか、こいつが人狼なわけないじゃんおおげさだなぁと思われているのが現実か。
イレーネとオトフリートから、同時に似たような突込みが返ってきたので、仲いいなとか思いながら。]
オトフリートさん、お兄さんって感じはしないからなぁ。どっちかというとお姉さんってか…奥さん?
[疑問系になりながらも言った。他意と悪気は微塵もない。
ウェンデルに気がつくと、食事の手を止めようと短く挨拶し、再び食事を再開し軽く平らげた。]
ご馳走様。美味かったですと。
[再び手を合わせた。]
……そんなに、慌てなくても。
[喜色満面。
そんな感じで慌しく動くイレーネの様子に微かに笑みつつ。
新たにやって来た者たちには、どーも、と手を振り]
……だから、君は俺を何だと思ってますか。
[ローザには、やや渋い顔で突っ込みを入れた]
すごいですね。本当に。
[エーリッヒの言葉に、食事を見ていた視線をそちらへと向ける]
あ、おはようございます。
オトフリートさんが作っているのは少し拝見しましたが、こんなになるのは流石に予想外でした。
[空いている席に座らせて貰って、膝の上にノート(間に楽譜)を置く]
お邪魔します。
―浴室―
ヘルミーネさん、前から苦手って言ってたから。
[切ればいいじゃないか、と言った誰かさんが睨まれていたのも含めて覚えていた。自分も髪を伸ばしているので、その苦労を知らない発言に同じようにムッとしたものだった]
何かついてます?…ああ。
[ヘルミーネの視線を追いかけて頷いた]
今日は目立っちゃってるのね。
昔からある痣だから気にしないで。
[朱に近い色は鮮やかすぎたかもしれない。だが怪我やそういうものではないのだと、笑って首を横に振り襟元を直した。
それから櫛を手にとってヘルミーネの髪を梳いてゆく]
近くで見ると一層光っているみたい。
こんなに綺麗なんだもの、切るのは勿体無いわ。
[手際よく髪を纏めながら少し羨望も混めて言った]
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