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……。
[抱きかかえた時の違和感。右と左、確かに違った。眠りから起こさないように、そっとその右腕をめくる。]
[子供の姿には不似合いな腕に思わず目を瞠り。]
……あぁ、そういうこと、なのかな?
[すぐに終わりが始まってしまう][僕がいなくても大丈夫なように]
[彼の言葉を思い出す。頭の中でピースがかちりとはまった気がした。]
そう、よかった。
無茶はだめなんだよ?
[小さく笑ってそう言って]
今日はこれからどうするの?
[二人を交互に見ながらとりあえず聞いてみた]
ー教会・私室ー
[階下に苗床の気配を感じ、笑みを浮かべる]
ほう…一番乗りとは意外な…いや…そうとも言えぬか。
[低く喉を鳴らして、部屋を出る]
ー→礼拝堂へー
私は、少し散歩へ。
…では、また。
[かたりと立ち上がり、扉から*出て行く。*
そっけなくも冷たくも見えるが、彼女の常からこうだった。]
……はいはい。心がけます。
[無茶はだめ、と言う言葉に、返せたのは苦笑]
俺は、輪を追跡する。その前に時の旋律の力を借りなければならないけれどね。
[続いた問いには、今己がなすべき事を、はっきりと]
力、隠されてる?
無茶はしないで頑張ってね。
[オトフリートにそう答え、イレーネが出て行くのには手を振った後]
私はどうしよう?
……もう一度町を見てきておこう。
何か変化があるかもしれない?
[自分にも出来ることを考えながらそう言った]
―現在/礼拝堂―
こんばんは、クレメンス。
[礼拝堂にやってきた神父に、にこり、微笑む苗床は子どものよう。]
こんな時間って言うほど、遅いかな?
ああ、そうかもしれないけど。
あんまり来たことなかったし、それに。
[シスターの言の葉に微笑む。
それは先の神父へのものとは違い、苗床本来の、歳を経た穏やかなもの。]
聞きたいこともあったのだから。
ああ、それじゃあ、また後ほど。
[出て行くイレーネを見送り。一つ、ため息]
……落ち着いたら、彼女の事も確かめんとな……。
[イレーネが同族と気づいてから、ずっと引っかかっていた事を思いだしつつ、小さく呟いて]
……無茶も無理は、しないように心がけますよ。
[影輝の力を持つ二人に、苦笑と共にこう告げる]
変化……確かに、何か変化があるかも知れない。
君も、あまり無理はしないようにね?
[苦笑から、いつもの笑みに戻しつつこう言うと。
影輝王に一礼してから、ゆっくりと外へ]
─…→外へ─
うん、気をつける。
[肯いて笑みを返して]
あ。西の桜、まだ見てないや。
[地図を見ながら手を打って]
いってきます。
[彼女もまた外へと]
─…→外へ─
ー教会・礼拝堂・現在ー
聞きたいこと、というと「鍵の書」のことですか?
[その言葉を口にした途端、教会の入り口に目に見えぬ壁が顕われる。「力を持たない者」は、その壁に触れた途端、他の用事を思い出して引き返さずにはいられないだろう]
―現在/教会 礼拝堂―
うん、鍵のこと。
[シスターの視線の動きを見ていながらも、何も気にすることなく
苗床は神父の姿を――聖なる気を纏ったかれを見る。
その壁に、気づいていたか気づいていないのか。
聖なる気の強さにも、気づいていたのかいないのか。]
クレメンスは、遺跡に入ろうと思っていた?
それとも、入ったのだろうか?
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