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さて……と。
[どこかで無謀とか言われている当人は、そんな事など何処吹く風……いや、無謀といわれたなら、「お褒めに預かり光栄」と、真顔で返す質だったりするのだが。
とにかく、傷ついた呪印に応急処置を施して]
……セレス、ヴィンター。戻るか?
[軽く言いつつ、白と碧を左右の肩へ呼び。
光鎖を右手に巻きつけた状態で、歩き出す]
[白猫の気配にぽつねんとしていた黒猫は尻尾をぴょこり、耳ぴょこり。
でも白猫じゃなくて見えたのは金の髪の男の子。あれ?にゃー?
でも、撫でてもらっていい気持ち。
お風呂にいっちゃうっていうから、尻尾をふりふり。行ってらっしゃい。
ああ、でもまたひとり(いっぴき?)になっちゃった。しょぼん。にゃ…]
んごあ!?
[突然飛んできたリンゴは顔面にクリーンヒット。若干メリッと音がしたかもしれない。ぽろりと顔面から零れたリンゴはどうにか手でキャッチし]
……おー、さんきゅな……。
[一応礼は言っておいた。もちろん鼻の辺りを摩りながら。ユリアンの言葉には「あー…」と声を漏らしながら]
そういやそうだったか。
すっかり忘れてた。
ただ単にあそこの傍行ったこと無かったよなー、とか思って。
折角濁したのにはっきり言ってくれたな。
[さっくり言われた言葉にからりと笑った]
……、
[屋根の上の色彩を捉える、片側の青]
[幾つかの存在を認め][緩やかに首が傾いだ]
何、してる?
[大きくはない声][遥か上までは届くや否や]
はふ。
[火山を降りる時に襲ってきた小型ドロイドを握りつぶした時の破片が肉球の間に挟まってなかなか取れず、もう片方の爪でちょいちょいつついては気にしつつ草原までやってきた。
屋敷が小さく見えてくるだろうか。
風は、相変わらず優しく黒茶色の毛を波打たせてゆく。]
よー。
[屋敷前、屋根の上の風の気配に手をふる。
ヘルガやユリアン達の姿も目で確認し、なんとなくほっとする。
オトフリートはあれから帰ってきてないのかな、リディは帰ってきただろうか、等気にしながら]
[風に乗って聞こえた声。更にはその傍に黒茶色の塊]
おー、戻ってきたか。
まぁこっちは見張りみたいなもん。
[何か見つかったか?などと訊ねながら視線を下にいる人物達に向ける]
[実でいっぱいになった籠を見て満足したのかこくりとひとつ頷いて。何かが弾ける音に屋根を見上げれば顔面に林檎を炸裂させた瞬間が見えただろうか。くすりとひとつ笑って。]
仲がよろしいですね。落ちないように気をつけてください。
[とはいえ、『加速』を用いて『翔ける』のは、何度も使えはしない訳で。
必然的に、騒動に突っ込む形になるのだが。
その危険をおしても──確かめたい、と。
そう、思う事が一つ、あったから]
─中央塔前─
……セレス。どうだ?
[周囲に光鎖を揺らめかせつつ、問う。
その更に周辺には、一撃で急所を突かれた数体の哨戒用のドロイドの動かぬ体]
[顔面に減り込んだ林檎に、あ、とか小さく驚いたかもしれないけれど謝るような様子はなく。
ライデンとハインリヒの会話のなかに出てきた建物の名前に、そちらへと視線を向けただろう]
…まったく、ひとり浦島太郎にでもなった気分だよ。
いない間に何か起きてるんだからね。
[屋敷を取り巻く時のうっすらとした気配でも感じ取ったのか、肩をすくめてひとつ息を吐いた]
ううん、いいよ。
オレも色々悩んでたから、逆にスッキリした。
[ありがとう、と。頭を下げるおねえさんに、告げた後
続く言葉に少しだけ瞬いて。中の気配に、へらりと笑った。
メーアも照れなくたって良いのに。]
うん、メーアにもちゃんと伝えとくね。
ナタ、…リェ。 ん、覚えた。
名前はイレーネだけど、オレを指す「言葉」なら、”ノイ”。
[聞かれて、答えを返す。そしたら、またお礼を言われてビックリした。
丁寧さに驚きながら。気にしないでって、笑いながら応えて手を振ったら、
今度こそナタ・リェは部屋の中に戻っていった。
少し、考えて。 左手に持ってたリンゴを両手で包みながら、
ぶらりと投げ出していた足に勢いをつけて、ひょいと庭園へ降りる。]
そこを濁しても、意味ないと思うんで。
[笑い返されると、笑顔のまま答え、マテウスや、果樹園帰りのユーディットにも手を振る]
落ちませんよー。大丈夫!
ああ、そうだ…ヘルガさんは大丈夫ですか?
[昨夜消えた一人は、陽光の精の対だったと思い出して、問いかける。以前…そうずっと以前にも三対の一人が欠けて、残された二人は随分と安定を崩していたし]
[暫く見上げていたが、]
[中から屋根に出ようと思ったのか]
[皆から離れて室内へと向かう]
[入る間際、]
……、わからない。
[そう告げたのも、また、唐突だった]
…仲良いのかこれ?
まぁ落ちても一応飛べっからな。
[ユーディットの声に鼻を摩ったまま視線を送り、そう返して]
竜宮城に行って楽しんできたわけでも無いのにな。
これからもまだ何か起こりそうだぜ。
ドロイド然り、妙な現象然り。
[ヘルガが謝らないことには何も言わない。それが当たり前と思っているが故に]
火山見てきた、しょぼいドロイドがちょいちょい居ただけ。
なんかしょぼいのが続くと後からでっかいのきそうで怖いよなー。
そっちはなんもなかったか?
[物騒な事を相変わらず言いながら、ハインリヒに口をかぱっとあける。(笑っているらしい)]
[ライデンの言葉を一瞬飲み込むのをためらいかけ、首をかしげたあと、ああ、と曖昧に相槌ひとつ]
……まぁ、大丈夫といえばね。大丈夫かな。
なんかしっくりこないって言うのはあるけど。
ちび影ほどの影響は受けないみたい。なんでだろね?
[実際のところ、多少なりの安定は欠いているのだが、それを表前面に出すほど弱くはないのか、どうなのか。
手を握って、開いて、大丈夫、と笑った]
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