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[ふ、と。
人の気配と声に気づいて我に返る。
はた、と振り返れば、さっきまではいなかった人の姿。
夢中になっている内に、人が集まってきたと気づくまで、しばし時を要した]
ああ、すみませんすみません。
私も邪魔をするつもりではなかったのですよ。
ピアノの音色につられてふらりと、ね?
[申し訳なさそうな顔をする。]
双子 ウェンディ が参加しました。
[外套に身を埋めた少女が、一人吊り橋を渡る。
フードから零れ落ちる金糸が風に揺れる。周りの景色に色を添えるように。]
――風が…教えてくれる…。こっちで…いいのね?
[ふと立ち止まり、辺りを見渡す。
足元は長く歩き続けた証拠を幾つも残している。傷だらけの靴。その中も同じように傷だらけなのは容易に予想が付いた。]
[痛みを堪えてつり橋を渡りきると、少女の目に一軒の屋敷が見える。]
――ここが…アーヴァインさんの…屋敷…。
父と母がお世話になった…アーヴァインさんの…
[フードを外し、目の前の屋敷を見上げる。
風が――僅かにあどけなさを残した少女の髪筋を浚った。]
――アーヴァインさんは…突然の訪問、お許しになるかしら?
でも…私には彼にどうしても逢わなければならない理由が…あるから。
[外套の胸元を僅かに握り締めて呟くと、少女は屋敷のドアをそっと開けた――]
―一階・広間―
[ 館内に流れる旋律は広間迄は届かず薪の燃える音に掻き消され、カチャリと食器の鳴る音が其れに重なる。人気の無い其の場所はやけに広く感じられるか。御馳走様でした、と小さく呟いて皿の上にシルバーを置いた。]
何時帰るかな……。
[ 使用人が空になった食器を片して行くのを横目に見ながら思考する。母が亡くなってからというもの館への滞在期間は延びており、一週間も居る事も珍しくは無かった。とは云え、余り長くては手伝いにも支障があるが。]
あ、えと。
[気まずそうな笑みに気づいて、やや、慌てた様子でぱたぱたと手を振り]
ぜんぜん、大丈夫ですっ。
邪魔とか、そういうの、ないですからっ。
[むしろ、誰かに止められないといつまでも弾いていかねない、という部分もあるので。
止められて、良かった部分もあるのだが、さすがにそれは言わずに]
―二階・空室―
…よし。
[ベッドのシーツを整え、ほう、と一息吐く。
何か仕事はないかと尋ねたところ、人のいない客間を綺麗にしておいて欲しいと他の使用人に言われ、こうして掃除をしていたのだった。何しろ来客が多いものだから、ここまでは手が回らないのだろう。
彼女自身、前の家では尋ねて来る人など週に1人程度しかいなかったから、これほど多い人を見るのは初めてであった]
−広間−
[日が暮れる前に帰ろうという彼の試みは、大人の事情と言うヤツの前に脆くも崩れ去った。
よーは、業を煮やして訊ねた使用人に微妙な笑顔で「すみませんが明日に」とやんわり釘を刺されてしまったのである。]
これ渡して、お礼言うだけでいいのに…。
[食事が出るのは嬉しいが、彼だって家族からそれなりに手伝いとして当てにされている、はずだ。さっさと帰りたいのが本音である。
それでも、絵手紙だけ置いて帰るという暴挙に出なかったのは、単にハーヴェイに”真相”を教えてもらえたからだろう。]
そうですか?
それならいいのですが。
[音楽室をぐるりと見回し]
ピアノ以外にも色々ありますね。
木琴に、トランペットに、ハープ……
どれも演奏出来ませんがね、ははは。
[後頭部を掻きながら、笑う。]
うん、大丈夫です。
久しぶりだったから、つい夢中になっちゃって。
[ルーサーの言葉に、てへ、と笑って]
ボクも、ピアノ以外は全然ダメなんですけどね。
[扉を開けると、人の良さそうな使用人が姿を現す。
少女は丁寧に挨拶をし、ここに来た旨を伝えると、使用人は慣れた様に、紙とペンを少女に手渡す。]
これに。記入すれば良いのですね?
[確認を取り、ペンを走らす。滑らかに滑る文字の音が室内に漂う]
■ウェンディ・ロベール
■14歳
[記入した紙を使用人に渡し]
これでよろしいでしょうか?
[薄紅色の唇を動かし問う]
[了承を得れば、柔らかく微笑みを浮かべ]
申し訳ないのですが、お部屋借りてもいいですか?
少し…疲れたので…。アーヴァインさんには、休んでからお会いしたい旨を伝えて貰ってもいいでしょうか?
[使用人が頷くのを見ると、少女は安堵の溜め息を僅かに零して――]
では、着たばかりですが…。
お部屋、お借りしますね。
[軽く会釈をすれば荷物を持ち。
少女は客室へと歩みを*進めた*]
[ 頬に手を当て卓上に肘を突き顔を斜めに傾け食事中のトビーを見遣り、呟かれた言葉に一度瞬き。新たに運ばれて来た紅茶のカップを持ち上げつ、問い掛ける。]
未だ渡せてなかったのか?
[ 注がれたストレートのダージリンは強い香りを放つ。]
[5個目になるパンを齧りつつ、下げられていく食器を見送り。
白い包帯が巻かれた喉元が、パンを嚥下するたびに微かに痛みを訴えた。]
ん…。ごちそうさまでした。
[食事を終え、食器を下げようと椅子から降りるも、そのままでいいと言われ。もう一度よいしょと座りなおして、注がれた紅茶に口を付ける。]
………ぅ。
[砂糖を一つとミルクをたっぷり入れて、もう一度。
今度は大丈夫だったらしく、こくんと飲みつつハーヴェイの問いに頷…きかけて、痛みに目を瞬いた。]
[葡萄(えび)色に小梅の散る浴衣は、落ち着いた色合いで好きだ。だけれどこれはいつ買ったのかしら、なんて思う。
それでも、咎めることはしない。わたしも、嬉しいことだから。
菜種油色した柔らかい半幅帯を取る。
着付けは――館では必要なことだったから、簡単にできる。片流しにでもしようかしら。]
ん、これで、大丈夫ね。
あとは
[濡れた髪をくるりと纏める。ゴムで留めて、白梅の簪を挿す。
出来上がり。
それから用意してあった下駄に履き替えて、一度部屋に戻ろうと]
―→広間―
あら、こんばんは?
[二人の姿に会釈した。]
[痛みに揺れた水面に慌ててかちゃりとカップを置いて、神妙に目で頷く。]
えっと…、直接渡して下さいって言われて、受け取ってもらえないんです…。
でも姿が見えなくて。
それでも、明日でいいからって言われちゃって…ボク…。
[しゅんと子犬のように困った瞳で、いい知恵を授けてくれないかなと見上げる。]
伴奏程度でも弾けるだけマシですよ。
私など、「絶対に楽器の演奏はするな。歌もダメ」
とシスター達から厳命されているのですから。
[苦笑いを浮かべながら、恥ずかしそうに。]
―廊下―
[階下へと向かう途中、新たな来客らしき金の髪の少女と擦れ違った。端に避けて頭を下げる。丁度彼女が先ほど出てきたばかりの客室に、入れ違いのようにして少女が入って行くのが見えた。
何となくその扉が閉まるまで見送ると、階段を一段一段降り、そのまま広間へと向かう]
―…→広間―
……余程、酷いんだな。
[ 彼の牧師は一体何れだけの力を籠めたというのだろうか。少なくとも、彼に逆らうのは得策でないのは十二分に理解出来た。一人の少年の尊い犠牲に拠って。
女の声に目を移せば会釈をする女性が纏うのは東洋の衣装。其の姿に黒曜石の瞳は瞬かれ――僅かな間を置いて、微笑と共に小さく頭を下げる。]
今晩和。
浴衣、ですか。御似合いですね。
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