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[小さき獣を伴いて、座敷に入れば、既に幾人かは眠りの淵]
揺藍のにいさまや、雅詠のにいさまは、もうお休み?
[誰かに投げる問い、という訳ではないものの。
ふと、こんな呟きをもらして]
[握り飯をもらえば、嬉しそうに礼を言い]
[さきまで泣いていたその目元はまだ赤く]
[着物の裾も濡れたままで、]
[見える足もまだ赤い]
[されど表情は少し明るく]
ゆこうゆこう。
[引かれるままに、ついてゆく]
[そうして辿り着いた館]
[からんころん]
[水車が鳴った]
ただいまだよ、烏のにいさま。
[ほっとしたよに呼びかける様子に、にこ、と笑んで言葉を返す。
足元の獣は、どこか落ち着かぬよに、座敷の様子を伺うか]
[それから、たどりついた座敷]
[何人かは寝ていて]
えいかねえさま、からすにいさま。
[まさか泣いていたのを、見られたなどとは思わずに]
[引かれたままの手は、まだ離さずに]
[烏が杯を拾うを見れば、琥珀は雅詠へと注がれて。
童子らが薄布掛けたなら、ふいと興味を失おう。]
さてさて、そなたもこなたも杯を空け過ぎじゃ。
…残らぬからとて、薬過ぎれば毒にもなろうに。
[己が苦手とするゆえか、御酒への批評はきつめや否や。]
殿も要らぬ。…えいかでよいというに。
[頓着せぬに吐息零すも、更に重ねられれば直せとは言わぬ。]
おや、可愛らしいお仲間を連れて帰ったねえ。
坊達、お腹は空かないか?
[笑いながら子供を見やり、えいかの言葉には、肩を竦める]
こちらはどうも、呼び捨てるのには、慣れませんのでねえ。
[ご勘弁をと、また笑う]
[殊にひとりでいてはいけないと、さり気に告げし言の葉に、]
そなた、何を…
[知っているのかと問いかけて、戻ってきた姿に声は消え、]
…ああ、無事であったか。
ならばよい。
[心の靄を飲み込むように、清水で唇潤した。]
森で会ったのだよ。
一緒に寝ていたの。
[可愛らしい、との烏の言葉に、嬉しげにこう返し。
えいかとのやり取りに、紅緋をきょとり、とさせるものの]
うん、あやめのねえさまにおにぎりをいただいたけれど。
[朝餉のあと、何も食べていないから、と。
続いた問いには、屈託なく返して]
ねいろ、夕餉、いただこう?
[用意される膳を見つつ、促して]
[大兄とねえさまの言葉が、誰を言うているのかはわからずに]
[だけれどおなかの話には]
おらぁ、あやめねえさまにいただいたけん。
[清水を飲むねえさまの言葉]
[首を傾げて]
[小兄に促されて、手をそっと離して]
おらぁ、ちょっとで良いんじゃぁ。
いっぱい食べると、動くのが大変じゃもの。
[にこりと笑う]
お二人は御酒に溺れたようじゃ。
…ならば好きにするがよい。
[投げかけられる童の言葉に、ぽつり呟いて。
烏の笑みには押し切られたか、ふいと琥珀を彼方へ逸らした。]
そうかい、あやめ嬢に面倒見てもらったんだねえ。
そいつは良かった。
[子供達の言葉に頷いて、えいかには、笑みを向けたまま]
はいな、好きにさせて頂きますよ。
おさけ。
[言葉に思い出すは、飲んだ感触か]
[口に手をやって]
あんなのに溺れてしもうたら、大変じゃぁ。
大丈夫なん?
[口調は真剣に]
うん、食べ過ぎるのもよくないね。
[笑って音彩に返してから]
お酒に……?
それはいけないね、過ぎてはいけないものなのに。
[えいかの言葉に、眠る二人を交互に見る。
それからふと]
えいか……は。
気分がよろしくない、の?
[ねえさま、と言いかけるを飲み込みつつ、どこか案ずるように問いかけて]
食べ過ぎるんは、もったいなかよ。
[それから過ぎるという言葉]
[きょとんとしたまま]
すぎる?
溺れたって、からすにいさま…
[不思議そうに]
[小さき獣も童と同じ無垢なる瞳。琥珀は先に逸らされよう。]
そうか、あやめ殿に。
なれば足りぬ分だけ食べればよかろ。
[既に終えた膳を童子が下げるに任せ、
場を子供らに譲ろと立ち上がる。]
さてさて、我は飲まぬゆえわからぬが。
恐らく大丈夫じゃろうて。
大事あれば、よもやまた杯に手を出しておらぬじゃろ。
…そこな薬師もおられるしの。
[最後に烏に視線を投げて。
縁側へと出でて腰掛け、白き夜空を見上げやる。]
食べ過ぎるのもいけないね。
[音彩の言葉に、こくりと頷く。
考え込む様子には、僅かに笑んで、粥をいただこう、と声をかける。
えいかに目を逸らされた仔うさぎは、しばしきょとりとその背を見送るか]
薬師ではなく、薬売りですよ、えいか殿。
まあ、薬草の見分け程度は出来ますけどねえ。
[言いながら、あやめのそばに、杯と酒の器を運ぼうか]
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