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[後から広間に入ってくればイレーネとアマンダにも挨拶する]
[リディからユリアンへの質問に興味を抱いた]
[クレメンスに食事のことを聞かれると]
お食事用意してくれたの、多分ユリアン君みたいね。
でもまだ残ってるかしら・・・
いや、さっき凄い音したし。
来るなり、あたた、とか言ってるし。
なんかあったんじゃ、って考えるなってのが、そも無理。
[クレメンスの返答に対し、きっぱり言い切る。
やっぱり酷い]
……どっか打ち付けたんなら、手当てしといた方がいいよ?
[次々に集まる面々に会釈をして、残りの食事を片付けつつ]
お食事ならありますよ、クレメンスさん。
お野菜たっぷりの美味しいスープ。
[にっこりと笑って、袖の違和感に気付いて]
あの、ボタン…どうされたんですか?
ああ。
アーくんと教会?
[素直に身体ごと向き直り、表情を作り変える]
……んー。
[首を、こて、と横に倒した]
そうでもないんじゃない?
あれで案外、センチメンタルなところあるしさ。
僕がピアノ弾く程度の意外性じゃないかなー。
[茶化すように言って、笑みを浮かべた]
いや、都会っ子とかそういう問題じゃ……って!
[ユリアンの返事に、呆れたように言いつつ。
転がりかける様子に息を飲むものの、どうにかバランスを保つ様子に、はあ、とため息をついて]
……にしても、もう少し運動神経身に着けろよな。
[言いつつ、微かに寄った眉に、大丈夫か、と問いかけて]
あはは。
先生にしたらね、いつまでも生徒は子どもなのよー。
かわいいったらないわ。
[嬉しそうなイレーネの頭をなおもぐりぐりとなで、
食事の話には頷いて]
そうよねー。
一人暮らしだと、簡単なものしか食べなくなるわよね。
私は、もちろん自炊しておいしくいただいているわ。
……お湯を沸かしたり。
[ぽん、ぽん、と拾ったボタンを放り上げ、
キャッチしながら、広間へ入る]
[しっかり広間の中に入って]
ユリアン君が? もう無かったら少々泣けま…
…大丈夫ですか?
[ノーラの言葉に彼を見――転んだ瞬間を目撃した]
[心配そうに彼を見たものの]
……アーベル君は本当に酷い。
リディ君も酷いですよ。
俺があたかもドジであるような…
いえ否定は出来ませんけどね。
……どこを思いっきり打ったんでしょうねえ。ずるってすべったんで、足ですかね。
でも気にするほどでもありませんよ。
[手すりにつかまって最後なんとか堪えた手を見る]
[別に腫れてはいなかった]
[足も腫れてはいなかった]
んや、ちぃと寝違えただけっすよ。
心配してくれるなんてありがたいなぁ…。
[貼られた湿布を撫でながら、情けない笑み。
包帯を巻いた指を気にしてか、スプーンを幼児のようにぐるっと手のひらで握りこんで小指側ですくう。]
ノーラさん……?
まさか、ウォルんとこの?
…いやいや、そんなわきゃないよなぁ…
野菜のスープですか。
南瓜は入ってますかね?
[ユリアンは今転んだばかりだしと、残っている食事を教えてくれたシスターに問いかける]
って、ボタンですか?
[胸元を見た。全部あった]
[それから左の袖を見た。やっぱりあった]
[右の袖を少し捻った。少し痛かったが]
…あ。
いやぁ、落としてきてしまったようです。お恥ずかしい。
[落とした場所は階段しか思い当たらず]
[つまりさっき滑り落ちた時かと]
[探しに行くかと振り返り]
おや、おはようございます、レディ。
…あ。
[金色が宙を舞った]
[男は建物の中に戻っていく傭兵に軽く手を振って見送った]
連続殺人犯て感じにゃ見えねえなあ。
[ぽりと頭を掻いて、手帳に何事かを書き込む]
もっとも、殺人犯に見える殺人犯なんてのはめったにいるもんじゃねえけど。
[手帳を閉じると、もう一口ウィスキーを飲み下した]
ううん、きれいだったよ?
音楽はよくわかんないけど。
あれ、そうなんだ。
へぇ。
[教会については昔馴染みからも肯定の言葉はなく、そういうものかと納得したのかそれ以上の追及はしない。]
ドジじゃん。
[クレメンスにはあっさりと返した。確かに酷い。]
もう。
先生にしてもお婆様にしても、大人はそういうのばっかり。
[抗議しながらもクスクスと笑って]
はい、お婆様にはちゃんと食べなさいって言われたけど。
何だか一人で食べるのって味気なくて。
[それでも外で食べるという発想は無かった。
小さい頃には食事を届けてくれる人もあったかもしれないが]
私もお茶を淹れるのなら好きです。
ホッとするから。
[そうしてアマンダの後から広間へと入った]
そういう問題だってば。
向こうはこっちほど雪降らないしさ。
雪は好きだけれど、寒いのは苦手。
ぬくもりを下さい。
[最後は真顔で言った]
[立てた両膝の上に、腕を組んで乗せる。
へらりと軽薄な笑みを乗せて]
平気平気。
運動神経はそれなりにあるよ。
体力とか筋力とかは、全然だけれど。
……リューにも負けるかも?
あー、いや全然。大丈夫っすよ。うん。
[ぎこちない食事の様を観察されて、肩を竦める。]
だってほら、……大好きだから。
[真顔でノーラをじっと見て、ぽつりと告げる。]
…お野菜。
[ノーラにされた挨拶に返しつつ、面々にもお辞儀を。
そうしながら、聞き捨てならない言葉を聴いた]
ええ―――?!
もう食事、残ってないの!!!?
[悲痛な叫びとともに、宙に放り投げたボタンをつかみ損ない、
転がりおちたボタンは、不幸にも部屋のどこかへ。]
……南瓜、お嫌いですか?
[入っていたかどうかはあえて言わずに訊いてみる]
落としたのですか?見つかると良いのですけど…
あ
[広間に入ってきたアマンダの手元で光るものが舞うのを目に留める]
[集会所に裏口から入り、人で賑わっている広間をすり抜け
手に持った薪を二束暖炉の傍の薪を入れておくところに置き
その近くに座って、木箱を近くに置き]
ふぅ…冷えたものだ
ていうか、だ。
運動神経云々は、クレメンスさんに言うべきだと思う。
[視線を投げ、なすりつけた。
また、人が増えたらしい。家具に遮られて見え辛いが、声からして、アマンダのようだぢた]
あはは、大人ってのはそういうもんなのよ。
子どもを見て初めて自分はおとなだからしっかりしなきゃって、
思えるもんなのよー。
だから、たまには、うちにお呼ばれにいらっしゃい。
ごちそうするから。
一人より二人の食事のほうが楽しいわ。
[それはおそらく、地獄への招待状]
…ちょっと遅かったかしら。
[アマンダのように叫びはしないが、微妙にショックを受けた。
転がってゆく金釦を何となく目で追いかけて]
楽しみ、なのに。
あ、せんせーだ。
[広間に入ってきたアマンダの姿に手を振る。
続くイレーネにも同じように声を掛けようとしたが。]
――・・・
なに?
[しくり。
左肩に違和感を感じ、眉を寄せた。]
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