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無謀と勇気は紙一重――ってところかな。
頼もしい騎士がいるから、安心していたのか、
……さて。
[他の可能性は、明確には口にされない。
ふ、と眼差しを墓地の外へと流す]
彼女は誰を視る気なんだろうね。
そうですか。
やはりどこでも伝わるものは大差ないのですね。
どれか一つでも力があれば、と思ってしまうのは愚かでしょうか。
私に出来ることは、余りにも少ない。
[最前の一幕を思い出したか、重い溜息をつき]
…イレーネ。
そう、伝承の通りなら彼女は危険に晒されてしまう。
名乗り出なければ、始まらない。
そういう意味では、正しい行動なのかも知れんが……。
[それにしても、と小さく続ける。
明示されない部分──『他の可能性』は、思考にあるのか否かは、外見からは定かではなく]
誰を、か。
確かに、気になる所ではあるな。
護る者は、それを知っているのでしょうか。
力を持つものは皆、自覚をしているのでしょうか。
[アーベルの視線を追いかける]
占われるのは、誰か。
その結果によっては……。
[語尾は小さくなり消える]
[完成する前の絵を隠す気は特に無く、あるがままの現在状況の絵は、イレーネの目にどう映ったのか、ミリィは知らない。
ただ、描いている途中の黒っぽい画面はあまり映えないだろうなあと思った。
やがて、イレーネがミリィに視線を預け、切り出した言葉に、少しだけ困ったように眉根を寄せた]
あー、これねー。
[視線の高さまで上げてヒラヒラと振ってみせる。
それだけで、激痛が走ったが、顔には出さない。
さて、どうしようか。
きっと、心配するだろうからあまり言いたくないことではあったが、イレーネも昨日、なにやら重大な告白をさらしたこともあり、包み隠さず、素直に言うことにした]
まあ、なんつーの?
昨日、自衛団の人達が、うちの両親連れてったもんだから、ちょいと自暴自棄になっちゃったんだ。
ああ。勿論。今は落ち着いているよ?その後も経過は悪くは無いんだから。
地域差はあれど、基本は変わらないでしょう。
大元にあるものは、同じなのだから。
[さらりと言って。
力を望むオトフリートの言葉と、危険、という単語に、ふ、と、緑は陰り、伏せられる]
さあ、どうでしょうね。
力はあれど、自覚があれど、正しく使うとも限らない。
[ゆっくりと瞬くと、腕を解いて伸びをした]
結果によっては。
“敵”が、はっきりするでしょうね。
[語尾を次いだ台詞は、まるで、何でもない事のよう]
其方のほうが、良いかな。分かり易くて。
さて、と。
死者の眠る場でする話でもないだろうし、
俺はそろそろ失礼しようかな。
[言うなり、くるりと向きを変え、一歩踏み出した]
そっか…。
[それでおじさんおばさんらが居ない事の経緯は理解できた。仕方の無いこと、とは思ったが。
ミリィの家族中はとても良かった。それが一時でも無理やり奪われるのは辛い事だろうなと思った。
ふと、普段思い出さない自分の両親の顔が頭を過ぎった。
優しい父親の穏やかな笑顔と。
冷たい母親の憎み睨む顔が。]
あ、そうだ。
[口にして切り替えれば、そんな両親の顔も掠れて消えてゆく。
言いながら、ポケットから一つ包みを取り出しミリィに渡した。]
痛み止め。もし、まだ痛むようなら飲んでみて。
お医者先生が処方してくれる奴で、私もよく飲んでる薬だから。
[良く飲むのは、良く傷つくからではあるが。そのあたりはあえて暈しながら。]
[散歩するなら落ち着ける、人のいない方へ、と思って道を選んでいるうちに、気付けば宿近くの広場までやって来ていた。]
え、あれ。人がいない。
[常ならば人が集まるであろう場所。
きょろきょろとしていると、一方から視線を感じて振り向いた。
途端、視線の主はさっと建物の陰に隠れてしまう。]
ああ。
[それで悟る。]
そうか、ここは容疑者が集う場所、だから。
避けられてるのか。
[こんな単純なことに気がつかなかったなんて。
村人からの視線を気にしないでいたとはいえ、あまりに注意不足だろうと呆れた。]
…敵。
[低く繰り返す。
続いた言葉にはフッと表情を崩して]
そうでしたね。
安寧の場所で持ち出してしまい、失礼をしました。
私も一度診療所の方に戻ります。
今日はまだ何が起こるか分かりませんから。
[背を向けたアーベルとエーリッヒに穏やかに言う。
アーベルに続くように踵を返す]
[アーベルの力持つ者への論。
何か思うところでもあるのか、刹那、掠めた笑みは何故か自嘲を帯びていた。
もっとも、それは一瞬で消え失せてしまったが]
……敵、ね。
まあ、確かに。
すぐに見つけられるなら、それはそれで……か。
[ぽつり、と零れた呟きは淡々と。
死者の眠る場、との言葉には、そうだな、と肩を竦め]
……ああ。
俺も、一度家に戻るとするか。
[踵を返す二人に、そう告げて。
もう一度、両親の墓碑に向き直る]
……じゃ、また。
[短い言葉は、風にとけて、流れ]
─家─
[日が昇っても、仕事にもいけない。何もすることがない]
…俺って、本当に仕事ばっかしてたんだなあ。
[苦笑いをして、ふと家の中を見渡す。
昔は父ちゃんと母ちゃんと、3人ですんでいた家。
母ちゃんがいなくなって、父ちゃんが死んで。気がついたらひとりぼっち。
急に人恋しくなって、家から逃げるように、外に出た]
だって。それ以外に、どう使えと。
「信じられる者を探す」なんて使い方していたら、
此方が先にやられると、そう、思いません?
彼女がどう考えているかは、知らないけど。
[二人には背を向けた侭、されど口許に笑みすら掠めさせつつ、言った]
[イレーネから痛み止めを受け取ったら、心から嬉しそうにミリィが微笑んだ]
おー。助かるよー。
見ての通り、浅い傷なんだけど、たまに痛んだりするのよ。
……カルシウムの問題かな?
[軽口を交えながら、さすがに常時痛んでいるということだけは伏せておいた]
―――そう言えば、イレーネ。
話は良く聞いてなかったんだけどさ。昨日、なんか辛そうな顔してたけど、大丈夫?
もしかして、なんか嫌なことあった?
……ああ。この事件に巻き込まれたこと事体が嫌なことか。
うーん。でも、大丈夫だよ。なんとかなるなる。きっと、何事も無く事件も終わって、なーんだってなるよ。うん。
[昨日は食事をとった後暫くしてから宿を出た。暗い中、幾らかの間辺りをふらふらとうろついていたが、空が白み始めた頃家の方向へと戻っていき]
……。
[そして現在。いつものよう、広場へ続く道を歩いていた]
……真理、つくなぁ。
[立ち去り間際のアーベルの言葉に、零れたのはため息混じりの言葉]
信じられる味方を増やすか。
それとも、敵となるものを見出すか。
……彼女が、どちらに重きを置くかで、色々と変わるだろうな。
[小さく呟いて。
それから、ふるりと首を横に振る]
……信じられるもの……ね。
[小さく呟き、向かうのは自宅]
[隠れてしまった視線にはもう構うことはせず、手持ち無沙汰に噴水の縁に腰掛ける。
水の音が心地良い。乾きとは真逆の、恵みの音。]
……はあ。
[一心地つく思いでため息をつく。
と、視界に白いものが目に入った。]
……ん。
お前、今日は一人なの?
[ちょいちょい、と手を出してそれに話しかける。]
カイン、こっちおいで。
[そうして猫が寄ってくれば、優しく頭を撫でてやる。]
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