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安心、だろ?
[イレーネの言葉にクツリと咽喉を鳴らして]
嗚呼、怪我するような状況にならねぇのが一番だがな。
……保護者って立場は慣れてるからいいんだけど
なーんか老け込む気がしなくもないな。
[冗談のような軽い口調で紡いでみせる。
幼馴染に微笑が見えれば、安堵するように目を和ませた]
[修道院で育ったせいか年下の面倒をみるのにもなれていた。
クロエ>>398が何かいいたげにも思えたがあえて問わずにいる]
分かって呉れたなら其れで良いよ。
[蒼鷹の鳴き声にゆると目を細め
それからゲルダ>>401へと視線を向けた]
心労って程じゃねぇから心配するな。
大人だって言いたいならこれからは無茶するなよ?
[ずっとなのかという問い掛けには一つ頷き]
宜しくされちまったらしょうがねぇな。
あー、でも、御転婆もほどほどにしとけよ?
[微笑む向けるゲルダに似た笑みを向けた]
お目付け役、という事なのかな?
ン――― ふふ、くすぐったいね
[唸る様子の幼馴染の頬を突付き、蒼鷹が啼いて更に追い討ちを掛けた様子。食餌を取るのなら其の様子を近くの席でちょこんと座って待つ心算。]
クロエは頑張り屋だから
[それだけ言い伝えて、イレーネの表情を伺い]
うん…イレーネさんはママにならなきゃいけないし
若しかしたら何かの間違いって事かもしれない
[希望的観測は捨てきれず、かといって非道になるには娘は若すぎる。護るべき存在を抱く母と小娘とは違う事は未だ知らずに居て――。]
……ん、ふふ、怪我は平気なのだよ
おばあちゃんは来てないみたいだし、其れが不幸中の幸いだね
[そう、仮令――祖母と娘を繋ぐ血が、そこに流れていなくても。]
ライが一番、皆の扱いに手馴れてるんだものね。
[元々子供らの集まりの中で、ゼルギウスを除けば
一番年上なのもあって、彼が何かと小さな子らを纏める事が多かった。
それは彼の境遇が、そうさせているのもあるのだろうが。]
あら、そんな事口にしてると、本当に老けるわよ。
口は災いの元なんだから。
[老け込むという言葉に、唇に手を当てて、少し明るくなった笑みを返した。]
はは、期待して良いぜ。
ん、夜の愉しみにしとくと良いさ。
うっかりアーベルに飲まれちまわねぇようにな。
[同じ瓶だから見分けがつかないだろう。
アーベルはユリアンが同じ物を持っている事を知らない。
ユリアン>>403に告げるのは念の為のこと]
――…嗚呼、わかった。
[ゆると頷きユリアンから離れた]
手馴れてっかなぁ。
[余り自覚はないけれど生い立ちと肩書きゆえに
世話焼きな面が確かにあった
イレーネの言葉>>406にそうだろうかと首を傾げ]
あ、一番慣れてるのはゼルギウスの扱いだな。
なんか分かりやすいし
お前さんの事を持ち出せば何とかなるし。
[のろけは聞き流せばいいし、と思ったが
流石に当の本人たちの前では言わない]
……あー、じゃあさっきのは無しで。
老けて白髪なんてあった日には流石に落ち込むかもしれん。
黒に白は目立つだろ。
なんかヤなんだよなぁ。
…保父さんの心得という奴なのかな?
ひとの面倒見るのは昔から得意なのだよね
[と、イレーネに続いてそんな事を口にして。
子供だけではなくその心も得ている様子の青年にそう伝え。]
無茶をしている心算は無いのにね
是でも僕は自立してるのだけどなあ
[視てくれる存在が居ると言うだけでも娘は嬉しく想う。
誰をも分け隔てる事の無い彼を見やり、]
僕はそんなに御転婆なのかい?
一端のレディだと想っていたのにライヒ君からしたら違うみたい
そっか…じゃあ危ない事しようとしたら、止めてくれたりする?
本当、そうだといいのだけど……
[何かの間違いは、自分も微かに残す希望の一つ。
簡単に叶うとは思わないが、切り捨てる事も出来ない可能性。
希望と覚悟があるから、まだ微笑む事も出来るのだろう。
自分だけ、という思いはなくはないが、
子供の事を思えば些細な事だった。
怪我を平気という彼女には、そうと穏やかに笑み返し。
彼女の祖母がこなかった事に安堵するのには、
同じように、そうねと口にした。
彼女と家の事情はある程度は知っているが、
祖母との関係までは預かり及んでいたかどうか。]
お婆ちゃん……この話、知ってるのかしら?
どっちにせよ、一度戻って顔を見せてあげると良いかもね。
保父、ねぇ……。
いや、修道士の心得ってやつだよ。
[保父に転職した覚えはないとばかりに
ゲルダ>>409の言を訂正する]
無茶してねぇってわりには傷が多いんじゃねぇか?
ま、これからはもうちょっと自愛すると良いさ。
――…御転婆じゃないのか?
ま、見た目はレディだと思うぜ。
元気なのは良いことだ。
慎ましくしろとも言わない。
けど、もうちょっと自分を大事にしてやれ。
………そりゃ止めるさ。
[当然の事だと言う風に声を返した]
[眉を下げるゲルダに首を傾げる。]
むぅ、9割でも割と有情に見てるつもりなんだが。
[そう言って考え込む様子は、割と真面目に9割とか言っていたらしい。]
……と、そうだ。
[そう言って、ごそごそと持っていたバッグを漁ると、]
これ渡そうと思ってたんだ。はい、新刊。
[そう言って取り出してゲルダに渡したのは、自作の伝奇小説の新刊。]
今渡していいものか少々思うところもあるが。
また読んだら感想聞かせてくれ。
[そう言って、ゲルダに本を渡す**。]
好かれてる具合見てれば分るわよ。
ライ、修道院だと子供に凄く慕われてるし。
[首を傾げる幼馴染に、修道院で
子供らに纏わり付かれる姿を思い出して言った。
夫の扱いに慣れているといわれれば、
助かってますと、小さく微笑んで。]
真っ白になったらゼルとお揃いね。
一番な人と一緒になるから良いじゃない。
[扱いが、という言葉を抜いたのは、多分素だ。
ほやりと微笑みながら、それでも夫の隣からは*離れなかった。*]
何もしないままも厭だから
其の為に団長のおじいちゃんと話さないと
[されど、老年の男もまた、強い意志と覚悟を持つ。考えの末、苦肉の策を講じる男の想いは未だ知るところではなく。]
おばあちゃんは知らないと想う
でも、好くも解らないのに伝えに行くのも、
かえって心配させてしまいそうなのだよ
[全てを伝えるに娘は少し途惑いを見せる。もう少しはっきりさせてからでも遅くは無い、寧ろ杞憂であれば怒られても好い位に感じていた。]
心配有り難うなのだよ…
僕だって、イレーネさんの赤ちゃん…抱っこしてみたいし
[ブリジットがゲルダに本を差し出せば
彼女が小説家となっていた事を思い出す。
じ、と本に視線を注いでしまうのは
本の虫だからこそだけれど――。
イレーネの声>>413が聞こえ本から視線を外した]
ま、悪い気はしないな。
子供らの世話するのは嫌いじゃねぇし。
[ふと頭を過るのは修道院の事。
誰も怪我などしていなければ良いと思いつつ
小さな笑みにはクツリと笑う]
幼馴染の役に立てたなら何よりだ。
お揃い、か。
あそこまで見事になるのはかなり時間が掛かりそうだな。
……一番、って、誤解を招きそうだぞ、おい。
[素なのかわざとなのか分かり難い幼馴染の言葉に
思わず突っ込みをいれた]
そうなのかな…
僕からだと子供達と一緒の時なんか特に、
その様に感じたのだよ、あくまでも僕の目線だね
[修道士ではないと言いたい訳でも無く、実際彼が敬虔な教徒で在る事は識っている。子供達に向ける笑みが其れとは違う気がしていたのは自弁としても、そう感じたと伝えたまでで困らせる物ではなく。]
…ンンン、脚と手首の傷はだね、
其れは自分の失態だとは…
確り判っている心算なのだよ
そんな所が御転婆って言うのなら、
ぐうの音も出ないけれど…
[焦れた声色は見透かされてる気がして恥ずかしい。ほんのりと照れながら娘は言葉に詰まらせた。]
解ったよ…白髪を作る原因に成るのも厭だしね
もしも止めてくれるなら今のうちに有り難うと言っておくのだよ
[ゲルダの言葉>>にゆるく目を細め耳を傾ける]
そう見えたならそんなところがあるのかもな。
一緒に暮らす家族みたいなもんだから。
[僅かばかり困ったような笑みを浮かべるのは
自身には思いもよらぬ見え方だったからかもしれない]
自分の失態と思うならもうしないだろ。
御転婆ってのはそういう所を指しているのだよ。
[羞恥に染まる頬を見ればこれ以上言うのも躊躇われ]
ま、止めるような状況にならないのが一番だけどな。
[ゲルダに笑みを見せそう締めくくる**]
9割でも喧嘩は良くないよ
ブリジットも相手も怪我するのは見たく無いし
[真面目に考えていたとしても、危害を加えられる可能性はゼロでは無い。危ない事をして欲しくないのは幼馴染を想っての事、何より自分がその切欠になれば冗談では済ませられなくて。]
ン―――?
わぉ、若しかして新刊が出来たのかい?
愉しみにしていた甲斐があったのだよ、有り難う
[伝奇小説を受け取ると胸に大切そうに抱く。甘い恋愛小説から不思議な物語等、未知に触れる事の愉しさは識っていた故の歓び。]
ううん、貰えて嬉しいよ
今度何かお礼したけど…出来るかな?
[何か入用なら、彼女の為に力になろうとしていて。]
兄弟…と呼ぶのだったかな?
教徒達は皆そうだって聞いた事があるし
[やや意味が違うのかも知れないが、彼が子供に向ける眼差しは本物の其れで在るようにも伺えた。]
そうだね…クッキーを焼いてくれる、みんなの優しいお兄さんだ
[困った笑みにはふふ、と笑み声を立て、イレーネとの会話を聞けば、娘はぷっと吹き出す仕種を見せた。]
…手首脚首のお陰で皆には入らぬ迷惑も掛けた事だしね
其処は善処していけたらと想っているのだよ
[想うだけにもなる気がするがあえて口にはせず、それ以上進言がなければ娘は小説の表紙をひと撫でし。ライヒアルトが目線を本に向けていた事に気が付けばゆるく首を傾いだ。]
本が好きなのだったよね
伝奇小説の類は好きなのかい?
[本の内容の好みまでは知らぬのかそう問いかけて。]
[程なくして、其々が其々に想いを馳せていく中、
娘は自衛団長の元へ向かおうかと切り出し始めた。
付いて来る人たちは如何程か、何人ついて来ても拒む事は無く**]
─ →鉱山へ向かう途中の小さな丘─
[外へ出ると自宅へは向かわず。
鉱山へと続く道を進み、その途中の小さな丘へと足を踏み入れた。
丘の真ん中に立つ一本の樹。
その根元に座り込むと、左胸の内ポケットから大振りの十字架を取り出した]
──…Мама……Мне нужна помощь…。
[甘えることが出来た相手とだけ使っていた言葉は、縋るような音を含んで周囲へと溶けて行く。
泣き出しそうな顔で十字架を見詰め、握り締めて。
それを隠すように顔を膝に*埋めた*]
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