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[酒の効果でねむねむしている!(じゃあ飲むな]
ビーネちゃんこんばんはでソーヤお帰りー。
最後のお仕事はざっくりですませるよすまぬ…。
―数日後―
[あれから、一日一回は睡蓮の泉に行っていた。
休みももうすぐ終わって、村から荷物を集めて街へ行かねばならない。
それまでには、睡蓮へ返さなければと思っていたのだが…]
あのさー
あのーねー
聞いてる?2人ともさー!
[睡蓮の上の方を見て、呆れたように言うと、
風もなく、水に浮かぶ葉の上で飛沫がぴちゃりと飛んだ。
2人といったのは消して間違いではなく…あの日からすぐ、感じる気配が一つ増えた。
きっと誰かがはっきりと誓った約束のせいだろう]
あと少ししたら祠も出来るって聞いた。
村の人たちだってだんだんわかってくれると思うし…
そのために、みんな頑張ってるんだもの。
ボクもいつまでも2人も面倒見られないし、もう仕事始まるし。
そろそろ、大丈夫でしょ?
[そう言って飛沫の飛んだ葉に手を伸ばしてつつき、ふわと向こう側へ流す。
『祈り子』がバランスを崩したのを、『魔』が咄嗟に支えたのをおぼろげに見て
盛大にため息をついた。
…自分の声で恥ずかしいことを言われたのはまだ根にもっていたりするのだ]
まったく、見せつけてくれちゃって…。
じゃあ、ボクはいくよ。
…また、明日来るから。
[そう言って立ちあがり、騾馬の背に飛び乗った。
手綱を引いて森を出ていく背には、もう宿る気配はなく**]
─ それから ─
───…… で、 でき たぁ !
[一連のことが起きて更に時は過ぎ、村の中に作られた泉に睡蓮がしっかりと根付いた頃。
ポラリスは書き上がった原稿を両手に持ち、天井に翳すように掲げる。
スランプから脱却し、ようやく作ることが出来た物語]
も、持ってくのは、明日に、しよ……。
寝るぅ〜。
[徹夜で書き上げたのか、原稿を机に置くとそのままふらふらと寝台の方へ。
うつ伏せに倒れ込むとポラリスはそのまま眠ってしまった]
[原稿の束の一番上。
書かれている文字は、「睡蓮の子」]
[睡蓮咲く泉の底で嘆いていた睡蓮の子が、人間の青年と出会って騒動を起こしてしまうお話。
誰が悪いと言う訳ではなく、ただ悲しみが重なってしまっただけ。
けれどそれも、それぞれを想う者達によって掬い上げられ、平穏を取り戻す。
相手を大切に想う気持ちと、伝えることが大事であることを教訓とした*物語*]
─ 後日 ─
[向けられた、ありがとう、という言葉と笑顔。
それが見れたから、大丈夫だ、と思った。
だから、それ以上は触れる事無く]
て、ちょ、お前、落ち着け。
一度に言われたって、すぐにはいはい、ってわけにゃいかねぇんだから。
[体を真っ直ぐ伸ばした後の、立て続けの言葉に零れるのは呆れを帯びたため息]
そんなに焦ったって、一度にできる事って、限られてんだから順番に片してけっての。
……時間が全然ない、ってわけでもねぇんだから。
[そんな突っ込みを飛ばした後、告げられた決意。
数度瞬き、それから、語られる話を黙って聞いた]
……そ、か。
[開封されなかった手紙と、それを聞いた時の様子がふと、過る。
目を逸らしていれば楽だろうけれど、それだけじゃきっといけない事。
それに向き合おうとしている、とわかる様子に、自分も一つ、心の内に秘かな決意を固めて]
あったり前だ。
帰ってこなかったら、承知しねぇぞ?
[冗談めかした口調で返し、約束を交わす。
必ず帰ってくるだろう、と。
信じているから、揺らぎはない。**]
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ねむねむしつつなんとか、『魔』の方は締めかなー。
ボクはいつも通り仕事に戻って終わり。
『魔』と『祈り子』のおかげで、自分のイロコイ的なことにも
ひっそり気にし始めたりするから、そろそろ色気づいたり……まだしないかー。
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魔と祈り子って...既に、ばかっぷる?(何の不思議も無かった
アルカは、巫女さん並に、魔と祈り子の気配を掴めるようになってそうだねえ。
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……5秒差(
なんか、こういうタイミングは、やたらと神がかってんな、今回。
というわけで、こっちも〆、と。
クレムはお付き合い感謝ー。
やあ。
やっぱり楽しいわ、こゆやり取りwwwww
― 目覚める前 ―
[ソーヤに呼ばれるように、身体を離れ、彼の決意を目にした後、そのままふわふわと村の中を巡る。
エリィゼの家や、アルカの家、ヒューゴやクレイグの家も、気になる所から順に巡って、祈り子の力の余波で眠っていた人達も、どうやら無事に目覚めそうなことを確かめて安堵した]
エリィゼ...
[その次に、探したのは、祈り子の力が繋いだ夢の中、自分を励まし続けてくれた少女の姿]
沢山、心配かけて、ごめんね。ありがとう。
[もう、彼女にだけ届いていた声は届かないだろうけれど、どうしても、そう告げておきたくて]
目覚めたらまた、会いにいくよ。
ああ、そうだ...クレイグにお詫びに行く時には、ついてきてくれると嬉しいな。
[少し悪戯めいた囁きは、少女の夢の片隅に、届いたかもしれなかった*]
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