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[耳元で上がるぴぃ、という声にふと、そちらを見やる]
どしたい、ラウル?
[問うのと、何かが何かにぶつかる音が耳に届くのとは、どちらが早かったか]
……おやおや。
[軽く、肩をすくめてそちらへと向かい]
何してんだい、あんたは?
[赤の翼の少年に向けるのは、どこか呆れたような問い]
痛い、痛い〜でも楽しい〜
[ぶつかった部分を触ったが、その感触が楽しかったのか、けたけた笑いながら、指で突っついていると、声を聞こえて振り返る]
あは、あはは〜。なにって〜なにって〜
探してたんだよ〜かくれんぼしてたんだ〜♪
[アヤメというよりもラウルを見ながらしゃべり
ぶつかった木の皮をはいで、がじがじと噛んでいる]
随分と、痛そうなかくれんぼだねぇ……。
[返る言葉に、ふう、と息を吐く。
視線を向けられているラウルはぱささ、と軽く羽ばたいてくぅ、と声を上げた]
ナニ探してたのかは知らないが、そのままじゃ見つける前に風邪引いちまうよ?
気が向いたらウチにおいで、着替えくらいはあるから。
広場に集まれって報せが飛んでたし、そんな格好でいったら、ローディに怒られちまうよ?
痛くても楽しいんだ〜♪
遊んでるのだもの風邪は引かないよ〜♪楽しいもの〜♪
[歌うように口にしながら、片足を軸にくるくると周るが、広間に集まれ。やクローディアの話題にぴたりと足を止めて、じーーっとアヤメの瞳を見て、にこりと笑い]
騙されないよ。こっちなんだね
[と、翼を翼胞にたたみ、返事も待たずに広場とは真逆な方向に*駆けていった*]
遊んでるから風邪引かない、ねぇ……。
[無茶に聞こえる理屈に突っ込みをいれてやろうか、と思った頃には少年は駆け出して]
って、行っちまったかい。
別に、騙しちゃいないんだけど、ねぇ……。
[ひょい、と肩を竦めると、別に後を追うでなく。
自分は村へと足を向ける]
猟師 スティーヴ が参加しました。
[一面の雲海を見下ろす岩場。
翼胞から出した翼に光と風を与え、丁寧に手入れを施す。
不要な羽を傍らの小箱へ入れかけた時、虹の欠片が煌いた。]
……………わかった。
[『巫女の言葉』に短く返し、立ち上がる事なく作業を続ける。]
ゆっくりでも構わない。
……ならば、火急の用ではない。
[消えた虹光がその呟きを拾う事はない。
やがて作業を終え、小箱と道具をベルトポーチへ片付ける。
整えた翼を大きく動かせば左右二対、四翼が風を孕み岩場に散る羽毛を巻き上げた。紫紺の欠片は白の海へと舞い落ちる。]
……………行くか。
[雲の波間へと投げ出した体を、気流を捕らえた翼が支える。
その具合を確かめ小さく頷くと、そのまま島の中央へと*進路を向けた*。]
烏賊 ラス が参加しました。
[風が草木を揺らし、その瑞々しい香りを運んでいた。
空に流れる雲が影を流し落とす昼下がり、薄金の翼を揺らして散歩のようにぷらりぷらりと歩いたり飛んだりしながら果実を集める。
木漏れ日の落ちる高い位置、ひょいと飛ぶ小さな影を眩しそうに目を細めて見上げ、長い手を伸ばす。]
よぉ、今日も美人だなー。
[言葉をかけながらチチ、と舌を鳴らして呼ぶと、ひょいとその大きな手の平に小さな毛むくじゃらが乗り、頬をこすりつける。
青年は嬉しそうにその咽元を指で擽っていたが、不意に声が聞こえて。
ピタと動きを止め、暫くそのままじっとしていたが、やがて地面にそっと毛むくじゃらを置いた。]
可愛いお嬢さんのお呼びとあらば、早急に参上しますぜ、とね。
[コキ、と一度首を鳴らしてからひょいと、横に置いていた背負い籠を手に取ると、ぐるりと回して肩に乗せた。
赤や黄の詰まったそれをゆさと揺らしながら、大きな羽根をばさりと一度揺らし、昼下がりの強い日差しに向かって飛び上がった*]
[ざぶんと音を立てて、川の中に頭を突っ込んだ。
水の中はゆらゆらと揺れているが、人はいないようだ。
頭をあげて、横に振って水を振り払う]
いないな〜。こっちだと思ったのに〜う〜んう〜ん
[結局川下に下っていったが見当たらないことに首をかしげる
すると違和感。どうやら耳に水が入ったらしく、水を出そうとまた首を振るが、なかなか出てこない]
ぐちゅぐちゅいってる出てこない〜なんでかな…あ、そっか。
恥ずかしがりやさんなんだ、あはは〜そうかそうか〜
恥ずかしがらすに出ておいで〜♪
[水が耳から出ると、気分もすっきりして立ち上がる]
姉ちゃんも水と一緒で恥ずかしがりやなのかな〜
でも絶対見つけるんだー
しゅっぱつしんこー!
[ひたすらに愉快気に、やっぱり広場とは見当違いの方向に向かって歩き出す]
[ゆっくり歩いて森を抜け、村まで戻る。
『巫女の言葉』のためか、いつも長閑な村は妙に慌しくも見え]
……やれ、騒がしいこと。
何事もなきゃあいんだけど、ねぇ……。
[肩に乗せたラウルの尾羽を軽くひいていじりつつ、向かうは広場]
[たどり着いてのは浮島の端
呆と空と雲海を交互に眺める。誰かが飛んでいる。遠めで個別認識できない。でも飛んでいる。軽やかに、風に乗って翼をはためかせ飛んでいる
じぃ。と。じぃぃと眺めて]
あは…
[じぃぃ。とじぃぃっと誰とも知らない空を舞う人を見ながら、翼胞より三枚の翼をだす。
あちらもこちらを眺めた。なにやら驚いた様子。何を思ったかなど知らない。ただその反応が面白くて愉快で]
気持ちいいものね…
[気流にのって空を舞った]
少女 カレン が参加しました。
[点在する建物のうちの一軒。屋根にしつらえられた露台に歩み出る、小さな人影。両手を開けば、羽蜥蜴がうずくまっている。緑の体をそっと撫で、掬う両手を差し上げた。小さな蜥蜴は、時を待ちかねたように、薄い翠の羽を細かく震わせ、空へ浮かぶ。それを見、満足げな笑みを浮かべ]
飛行能力は、回復したな。傷もほぼ塞がった。
お行き。せいぜい、途中で鳥に襲われないように。十分な飛行が不可能なようならば戻って来ること。
[言い聞かせ、行け、というように手を振ると、蜥蜴は眼下に広がる森の方へと飛んでいく]
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