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[日が暮れると薄絹ヴェールでは、流石に寒さから身を守るには心もとなくて、肩を震わせる。
頭のティアラが小さな金属音を鳴らす。]
静かね、この村はこんなに静かだったかしら。
もしかしたらホラントが人狼の噂を流しているせい?
それなら今度会ったら、怒らないと……。
[少し怒った様な声。
でもそれは静か過ぎる村に対しての不安な裏返し―
そしてツィンカは村の宿に向かう。
―誰かと時を一緒に過ごせる事を願って**]
ずいぶんと静かな村だ。
[旅人が歩いていると、村人に出会いました。]
失礼。
この村に宿はあるだろうか。
[旅人はたずねます。
旅人は大人の男の人にしては小柄で、声も少し高いようです。]
そうか。ありがとう。
[それからお礼を言って、教えてもらった場所へと歩いて行きました。]
今日は、いつになく静かですねぇ。
ホラントさんの噂話のせいかしら?
[買い物袋を抱えて歩きながら、小さな声で呟きます。]
こんなに静かだと、知らない場所を歩いているみたいですわ。
[また歩きはじめて少しもたたないうちに、旅人は前から歩いて来る人がいることに気がつきました。]
村人かな。
[旅人はとんがりぼうしを少しだけ押し上げます。]
……あら?
[歩いていると、村では見ないとんがりぼうしが見えました。]
旅の方、でしょうか。
[ほんの少し、首を傾げて呟きます。]
[誰とも会えない暗い夜道を小走りに歩いて、村の宿の思い木の扉を開ける。
宿の中は客人を迎える準備は整っているが、人の気配はない。]
誰もいないのかな……?
[ツィンカはキョロキョロしながら、恐る恐る宿のロビーへ。
居心地悪そうにソファに座ると、静けさに眠りの中へ誘われる。]
いかにも、旅の者だ。
宿はこちらの方向でいいだろうか。
[小さな呟きは旅人にも聞こえたみたいです。
旅人は答えたあとで、今から進もうとしている方向を指さしました。]
この村はずいぶんと静かだ。
いつもこうなのかな。
[それから、小さく首を傾げてたずねます。]
あらあら、それはようこそいらっしゃいませ。
ええ、宿はこの先ですわ。ご案内いたしましょうか?
[旅人の言葉に、にっこり笑って頷きます。]
いつもはもっと賑やかなのですけれど。
噂話のせいかしら。
頼めるならありがたい。
場所は聞いたけれど、初めて来た村だから。
[女の人のことばに、旅人はうなずきました。]
そうか。
噂話というと、人狼のことかな。
森を抜けてすぐに、そんな話を聞かされたんだ。
[そう言って、旅人は黒い森のほうを指差します。]
ええ、その噂話ですわ。
あなたも、ホラントさんに聞かされたのかしら。
本当に、みんなに話して回っているのね。
[黒い森の方を見ながら、一つ頷きます。]
さ、立ち話もなんですし、宿まで参りましょう。
こちらですわ。
名前は知らないが、古そうなランタンを持っていたな。
彼が広めているのか。
[ホラントという名前を聞いて、旅人は少し考えてからそう言いました。]
ならば世話になるとしよう。
[それから提案にうなずいて、女の人のあとをついていくことにしました。]
ランタンを持っていたのなら、間違いなくホラントさんですわね。
いつもあんな感じに、噂話を広めているんです。
楽しいお話ならいいんですけれど、こんなに静かになるお話は、色々と困ってしまいますわ。
[小さなため息を一つついて、宿屋まで歩いて行きます。
村の通りは、とても静かです]
……あらあら、宿もなんだか静かみたい。
せっかくお客様がいらしているのに。
[そんな事を言いながら、扉を開きました。]
いつものことか。
それなら、あまり心配しなくてもいいのかな。
そうだとしても、困ったことだ。
[静かな村では、小さな声でもよく聞こえます。
あとをついて歩きながら、旅人は肩をすくめました。
やがてふたりは宿に到着しました。]
ありがとう。
おや、だれか眠っているのかな。
[開いた扉から中をのぞき込んで、旅人は何度かまばたきします。]
おや、牧師 メルセデス が来たようです。
[むかぁし、むかし
ある村のはずれ
ひっそりと佇む古ぼけた教会に
一人の牧師が住んでいました。
とん、とん
夜の帳が降りる頃
一人の訪問客が、教会の扉を叩きます]
はぁい。どちらさまでしょうか。
[軋む音を立てて、扉が開かれます]
おや、ホラントさんじゃありませんか。
お珍しい。どうしました、こんな時間に。
[訪問客の顔を確かめると、牧師は驚いたように声をあげます。
その男、ホラントさんは言いました。
「ここだけの話だけれど」
「ここだけの話だけれど」
ホラントさんは、噂好き。
今までもたくさんの噂話を村のみんなに提供してきたのです。
約半分は出鱈目で、約半分は出任せで
そうして残りの僅かは、みんながもう知っている、お話。
それでも牧師は嫌な顔ひとつせず、彼の話を聞くのです]
[ホラントさんは、噂好き。
含み笑いで囁きます。
一生懸命、囁きます]
人に化ける狼ですか?
それはそれは、気をつけなくてはいけませんね。
神様、どうかみんなをお守り下さい。
[噂を話したホラントさん
次に噂を聞く人を
探しに行ってしまいます。
牧師は聖なるシンボルを手にして、静かにお祈りを捧げます]
ええ、いつもあんな感じ。
人狼のお話は、ずっと昔から伝わる御伽噺ですし、すぐにいつもの賑やかさが戻りますわ。
[肩をすくめる旅人の言葉に、笑いながらこう言います。]
あらあら、こんな所で寝てしまったら、風邪を引いてしまいますのに。
女将さんはどうしたのかしら?
わたくし、ちょっと奥に行って、ブランケットを借りて参りますわ。
[寝ている人の姿に一つ、瞬きをして。
買い物袋をテーブルに置いて、奥へと向かいます]
それならいいんだ。
やっぱり、賑やかなほうがいいからな。
[旅人はうなずきながら、宿の中に入ります。]
そうだな。このままでは寒そうだ。
[女の人を見送って、旅人はぼうしを取りました。
背中のまんなかあたりでそろえられた銀の髪が、ぱさりと落ちてきました。]
それにしても、主人はどこに行ったのだろう。
客を迎える準備はしてあるようだが。
[旅人は辺りをきょろきょろと見渡しました。
カウンターの上には宿帳が置いてあるようです。]
とりあえず、名前を書いておこう。
[旅人はそばにあったペンを取って、“ルイ”と書きました。
それが、この旅人の名前でした。]
おや、木こり ドミニク が来たようです。
あらら、女将さん、おでかけしているのかしら。
[人のいない奥の部屋に、困ったように呟きます。]
仕方ありませんわね、後でお話すればわかっていただけるでしょうし。
[宿屋には、何度かお手伝いにも来ていましたから、どこに何があるかはわかっていました。
ブランケットを一枚持ってロビーに戻り、寝ている女の人にかけてあげます。]
……あら?
もしかして……。
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