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いやまあ。
その通りだけどさ。
[ここで人狼ですと告白するような者もいるまいが]
…あぁ、そういうこと。
生ける者を見極める力、か。
[教わった言葉を口に出して、息を吐いた]
……見極める者。
それが正しき力であるなら、『疑わずに済む者』が見出せた事になる、が。
[思案するよに腕を組みつつ、小さく呟く]
しかし、それはそれで、面倒だな。
一度で引き当てられなかったとなると……色々と、危険だ。
そりゃー総突っ込みくらうわ。
[マテウスの返答にけらりと笑った]
[イヴァンについてを聞くと]
…へぇ。
仮にそれが事実としても、本当かどうかは俺らには分からないんだけど?
何か人狼が居ること前提になってるみたいだけど。
居ると言う確証がない状態でそんなこと言われてもなぁ。
[疑いは晴れない]
[全く信じていないと言うのが見て取れるだろう]
[子供は、イヴァンの言葉と、それに反応する人々の言葉を耳にして、視線を向ける]
エーリッヒは、違う。そう。
[落胆の色が声に滲む]
―厨房―
流石、本職は違うな。おかげで皆助かる。
[食は人の生命線だから、それが確保されているのはとてもあり難いと素直に思い。]
癖が抜けないのは…まぁ皆そうじゃないのか?
エーリッヒや薬師どのあたりは、暇だからとここに居ても篭って仕事してそうだ。
[料理する様を、邪魔にならないように見ながらそんな見てきたかのような雑話を。]
糸車があれば、私も空いた時間に糸を紡ぐんだが。
流石にそこまでは望めないからな。
[そうして漂ってくる良い匂いに目を細めた。]
やあ。
俺も今来たばかりなんですが、と。
[扉の方を振り返る。
入ってきた相手に軽く手を上げた]
俺は人狼じゃない。
…と、イヴァンが言ってくれた。
[説明に迷い、とりあえずそうとだけアーベルに]
……確かに、確証はない、な。
[ゼルギウスの言葉に、一つ、息を吐く]
だが、人狼が架空の存在ではない事。
少なくとも、それは事実だ。
[淡々と、告げる。
『力あるもの』が動いた事で、楽観視や希望的観測は既に、なかった]
[猫が、飽きたのか部屋の雰囲気を感じたのか、たたっと膝から飛び降りていっちゃった。]
[わたしはがっかりしながら、でもようやく立てることにちょっとホッとして]
エーファちゃんは、人狼が誰か分かるの?
[ゼルギウスの言葉に、首を傾げる]
不思議なことを言うな、ゼルギウス。
ゼルギウスは、人狼がいることに半信半疑みたいだ。なのに、エーリッヒが人狼ではないということも疑わしいという。
ゼルギウス、本当に人狼がいないと思っているなら、多分そんな言い方には、ならない。
なぁにまぁ、俺がそう思ったって話だからな。
[悩んでいる様子のエーファに頭をなでながら]
エーファがどう思っていたかはさておき俺の味方になった。
だから俺はエーファがいいこだといった。
単純なことさ。
[笑いかけてから、すぐに笑う様子のゼルギウスに憮然とした様子で]
まぁあれだ、
全員人狼じゃないって言われて終わりになると俺としてはすごい楽なんだが。
[ライヒアルトの危険という呟きが耳に入り自然と視線がそちらに]
[人狼は居ると]
[エーファとライヒアルトが確信するような口調で言う]
[訝しげな表情はそのままに]
何でそんなことが分かるんだよ。
俺はお伽噺の話でしか知らない。
いきなり実在すると言われて「はいそうですか」なんて言えるかよ。
信じようがない。
人狼じゃない?
[指物師の言葉]
…それじゃまるで、他に人狼がいるとでも、
[先程の会話を経ても][尚否定したく]
[だが遮るように][声]
実在、…する?
[詩人に眼を向ける]
[見返してくる視線。
静かに、受け止めて。
近くによって、目線を合わせるように膝を突く]
……お前。
お前も……何か、知っている、のか?
[投げかけたのは、短い問い]
或いは……俺と、同じで。
奴らに、あった事がある……?
[自分の名前が挙がったこと。
思いがけないそれに動揺していたようで、エーファの最初の声は聞き逃してしまった]
……確証か。
俺は俺自身のことだから分かるんだけどね。
[ゼルギウスとライヒアルトの声に、少し皮肉げに笑った]
いやすまん、ゼルギウスはそんなことは言っていないな。
でも……ゼルギウスの言い方だとエーリッヒが人であることを無条件では信じられないぞ、そう言いたげに思えたんだ。
ライヒアルト、何が危険なんだ?
―厨房―
助かる?
うん、そういう風に動けてるといいな。
あたしがこの状況でできることは、あまりないから。
[先程見聞きしたばかりの話を、言い当てるナターリエ。
ふ。と、珍しくも仄かに吹き出して笑った]
してた。仕事。
[味見をした鍋に頷いて、それを持ち上げて広間に持っていこうとする様子。
抑揚の欠けた口振りは、けれど窘めるよう]
休むのも大事。ナターリエもね。
いつ、何があるかも分からないし。
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