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─中央エリア・高層ビル屋上─
[朔故に星明かりばかりの夜空。影を作り出す光量はそれ程無いにも関わらず、ゆらりと影はオクタヴィアの足元で揺らめいた。漆黒に紛れたそれは頭を擡げ、ヒトを形作る]
数も多いですし消耗も激しいのですけれど……やってみる価値はありますわね。
どのくらいの方がかかって下さるかしら。
[持ち上がった影はそれぞれ、オクタヴィア以外の『遊戯』参加者の姿へと変わる。姿形は本物のそれと寸分違わず。けれどその実力は遥かに劣る。模倣が故の欠点]
見間違えてくれるだけで……。
『遊戯』開始の号……楔となるだけで十分ですわ。
[すっと右手を前へと翳す。その右手を横へ払い、影達へ開始の合図を出した。夜闇にシャラリとブレスレットの音が響く。参加者の姿を模した影達は方々へ散り、ターゲットを探し始めた]
[影達が成すのはただ一撃だけの奇襲。当たるが当たるまいが一撃放つとターゲットから離れ、遮蔽物へと隠れた後に姿を消す。誰かが不意打ちをかけたと言う事実を作り上げる為に、影は闇を*疾駆する*]
ふぅん、それはご苦労様なことで。
[軽口を同情するでもなく嘲るでもなく、ただそうなんだという風な言葉を返す。
「用事なんてない」と言う言葉には、スッと目を細め、]
…………ふぅん?
[何やら楽しげにそう呟く。
そして、こちらの答えを聞かないままに飛び立つのを見送ると、]
ああん、つれないなぁ(くすくす
……………んじゃ、わたしも動くとしますかぁ。
[楽しげにそう呟くと、自身も屋上を後にする。
そして、解けかけていた包帯がするりと解けた下。
そこには既に傷は跡形も*なくなっていた*。]
─中央エリア・都市部路地裏─
[屋上から飛び立った後、舞い降りたのはビル街の隙間、路地裏の一角。
普段、『仕事』の場としてよく選ぶタイプの地形。
周辺の地形を調べて歩く内、ふ、と意識が過去に飲まれたのは。
屋上で、オクタヴィアと交わした言葉に多少、引きずられたが故か。
それとも、ある意味では鴉を鴉と成した大本の理由──『総帥』の姿を近くに見たからか]
『貴方たちは、……に、なるのです』
[歌うように紡がれる言葉]
『ヒトにしてヒトならざる力を宿す、獣の神に』
『そして、偽りの神々に鉄槌を』
『人々を惑わす流星を堕とすのです……』
[『祝福』、『試練』と称された実験や改造の合間、幾度となく聞かされた言葉たち。
信じてなどはいなかった。
しかし、逆らう余地はなかった。
唐突に両親を失い、環境の全てが変わった四歳の子供には、理解が追いつかなかったから。
その環境に変化をもたらしたのは、見慣れぬ研究員。
彼に囁かれた、それまでとは違う言葉。
力を発現させ、研究施設を崩壊させるに至ったその契機が漆黒なる流星の工作員と知ったのは、それから三年後──暗殺者として売り出して間もない、十七の時だった]
……あー。
らしくねぇな、ったく……。
[ふと、口をついたのはぼやくような声]
大体、こんな感傷に浸ってるヒマ……ん?
[言葉は、不意に感じた気配により、途切れる。
前方の闇の内、佇む影。
灯りは乏しいが、『龍眼』は、確りとその『姿』を捉える]
……『合わせ鏡』?
[口をついたのは、呼びなれた方の通り名。
しかし、答えはなく、『剣』の軽妙な声も聞こえない。
代わりに、飛んできたのは]
……っとお!?
[突然の接近からの、一撃。
避ける暇もなく、反射的に翳したのは右の腕。
ガキン、と。響くのは、金属音に近い音]
っつ……いきなりだな、おいっ!
[苛立ちを込めて吐き捨てつつ、剣を強引に跳ね飛ばす。
闇の中、一刹那だけ鉤爪の如き様相を成した右の手を、相手は捉えたか、否か。いずれにせよ、煌めく黒の針が現れた時には、そこにあるのは人の掌。
しかし、漆黒のそれを投げつけるより先に、襲撃者は後ろへ飛び退き、入り組んだ路地の先へとかけてゆく]
……ちょ、待てよっ!
[とっさ、駆け出して追うものの、角を曲がった先の路地には、既に誰の姿もない]
……消えた?
しかし……今のは……。
[誰もいない路地を、静かな常磐緑で見つめつつ、呟く]
……一応。
挨拶周りには、行くべきかね。
[色々と、違和感は感じるものの。
最初に口をついたのは、こんな一言だった**]
―回想/中央ビル街―
…はぁ。
具体的指示の無い仕事って、難しいわ。
[少し肩を落としながら歩いていた。
片手を持ち上げ、逆の手で手首を掴む]
(香を使ってみるのはありかしら…)
[体内で合成した物質は放出することも出来る。
普段は沈静や混乱の為に使う香を興奮作用にしたらどうだろう。一つ悪くない手のようにも思えた]
―中央エリア外れ―
[ゆっくりと移動して、ビル街を抜けた]
少し待機を。
誰も来ないようなら改めて移動で。
[この先はもう家の無い場所、門の影に背を預けて言う。
再び手首を掴んでから一息ついた。
総帥の気は近づく前に心構えして流したはずなのに、どうにも落ち着かない気分だった]
『―――――!』
[少し先からまばらに立っている木々を揺らす風の音が、幼い泣き声のように聞こえる。
必死になって誰かを呼んでいるような。
埒もないことを、と*眉が寄った*]
―中央エリア・都市部―
黒曜鴉に、青の死神。それにLilith。
今まで会うた以外には3人。
[建物の蔭にて、娘は携帯端末に移した情報に目を通す]
知り合いもおらんし、同盟とか不確かなもんに頼るんは止めたほうがええな。
あとは――
[言葉は不意に途切れ、ぴくりと眉を跳ね上げた。
手から端末が滑り落ち、頭上に影が差す]
白雪!
[声を上げると同時、虎が地を蹴る。
背後に迫っていた小柄な影に、横から体当たりを食らわせた。
娘もまた射程から逃れるべく前方に跳び、結果狙いの逸れた『武器』は地面を抉る。
遅れて届く振動が大気を震わせた]
[娘は眉を顰めながら和傘の柄に手を掛ける。
されど隠れた刀身が姿を見せる間もなく、奇襲を掛けてきた相手は既に遠い。
体格の数倍はあろうかという武器を軽々と抱えて]
あれは。
[虎は敵意をむき出しに唸り声をあげていたが、娘を置いて追いかけて行くような真似はしない。
抉られた地面の傍、辛うじて無事だった端末を拾い上げる。
ざっと中の情報に目を通し]
該当者1名――やんなぁ。
けど、あんな近いとこまで来おったんに、白雪が気付かんなんて。
[唸る虎を横目に、違和感を口にする]
気配はともかく、“におい”まで消せるひとなんて、そうはおらんやろ。
何かで誤魔化したにしても――
[視線は地面のクレータ―へ。
それが『本物』が作るものより小規模なものであると娘は知らないが]
――ともかく、まずは離れよか。
行きますえ、白雪。
[常と同じ口振りは急ぐ様子もなく、娘はその場を*引き上げた*]
[エルザと分かれてしばし後、他の参加者達の様子を伺うべく市街を移動中]
!?
[急に物陰から、何者かが突っ込んできた]
[突き出された凶器をナイフで弾く。火花が散り、襲撃者の顔が闇に浮かぶ。特徴的なオッドアイ]
(黒耀烏―ライヒアルトか)
[攻撃を弾かれたライヒアルトは、なぜか追撃してこず、そのまま身を翻して側の路地へと駆け去って行った]
[しばらくその場で再度の奇襲を警戒、周囲に気配がない事を確信するのに十分な時間の後、再び駆け出した]
(全員を上手くやり過ごせるとは思っていなかったが、中でもやつはずいぶん戦闘に積極的なようだ)
(同盟・共闘関係の類は結べそうにないな。次も恐らく、見つかったら即座に攻撃を仕掛けてくるだろう)
(……こちらから見かけた場合は、先手を打つべきだな)
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