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[ハインリヒが立ち上がり、ザムエルに対峙するのを見る]
[二人の間に只ならぬものを感じて]
二人とも、何を……
[それだけ言って止める]
[張り詰めた、気配に押されて]
[早いとこ。それに、頷いて返そうとして]
…エーリッヒ?
[触れている彼の体が一瞬震えたような気がした]
[自身の体は幾分落ち着き、そっと肩から手を離す。
そうして、彼の様子を伺うように、覗き込んで]
あ……。
[名を呼ばれ、覗き込まれて、はっと我に返る]
大丈夫だ……ちょっと、目眩がしただけで……。
大丈夫、だから。早く、ベアトリーチェを。
[ふる、と軽く頭を振って。早口にこう告げて]
―回想―
[開いたカーテンの向こう、天に浮かぶ、か細い月]
[綺麗だなと思って――閉めようとした途端に、
後ろから、手を掴まれて、
振り向いた先には、
あかい、緋い、人ならざる者の目]
[昔むかし、祖母に聞いた事がある――それは、人狼の証]
[首筋に走る痛み、というよりは熱い、熱い感覚。
口を押さえられていて、よかったと思う。
悲鳴など上げたら、誰かに見付かってしまうから。
どうせなら、自分の部屋ならばもっとよかった。
ああ、エーリッヒはどう思うだろう]
[……他の人間よりも、幼馴染が大切か。
矢張り、自分は、何も変わっていなかったのかもしれない]
[襲い来る、強い感情。
痛みも、
苦しみも、
恐怖も、
死者たちの聲に聴いたものと、酷似していて、
それすらも快楽と感じられてしまったのは、
狂える己の性ゆえ――だったのだろうか]
[暫く、エーリッヒの様子をじっと見て。
ふい、と穴の方を向く]
…倒れたら姫抱きしてくからそのつもりで。
[微妙な脅しを投げつけて、ベアトリーチェを上着ごと抱き上げる。
自衛団員たちよりも遥かに軽くて、頼りない重み]
……いや、それは……勘弁してくれ。
[姫抱き、という言葉に思わず引きつりつつ。抱えられた亡骸を見やり]
……急ごう。嫌な予感が……する。
[蒼の花が伝える感覚とはまた違う……胸騒ぎのようなものに急かされて。低く、呟いた]
[――目を開ける]
[身体が軽い。
地に足が、着いていない。
身体は透き通っていたろうか]
[眼下には、獣に喰らわれる彼女だったモノの姿]
[あかいあかい、魂の抜け殻]
[ちなみに倒れられたら本気でやりますこの男]
[急ごう、というのに少し首は傾げたが、異論はなく]
…ああ。
自衛団員たちの隣がいいかな。
[半ば走るようにして集会場の裏手へ向かう。
記憶が確かならスコップの一本はまだ其処にある筈で]
―自室―
[黒い毛皮の狼が一匹]
[少女の右腕を][二の腕を]
[食らっている]
[月の光は雲に隠れ]
[血のにおいが支配する]
[狼の動きが]
[咀嚼する音が][とまった]
そうだな、距離が近い方がいいだろうし。
[呟くように言って、ユリアンの後を追う。
胸騒ぎ。
鎮まらない。
いつかに似ているけれど。
特定したくない。
そんな思いが、ぐるぐると巡る]
―集会場外・裏手―
[小山のようになっていた土にも、その頭に立てた細い丸太の彫刻も、雪が覆い被さっていた。
その横に、ベアトリーチェを一度寝かせて]
…一本、か。
[近くに転がっていたスコップは一本だけ]
[手に取り、何も言わずに掘り始める。
エーリッヒにやらせるのは躊躇われて]
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