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──ん?
[遠くからかすかに聞こえた音。これは・・・]
銃声・・・か?
いや、まさか・・・・・・。
[聞き間違いか?
そう思うも気になって腰を上げる。]
聞こえたのは確か・・・、あっちか。
[宿を出ると、丘のほうへ向かって歩き始めた。]
[闇の中にふわりと体が浮く。
あの重さがない、熱さがない、痛みもない。
目を開ける。真っ暗だ。
本当に目を開けたのかどうかすら判らない。
それだけではない。感覚が無い。
個は個ではなくなり、空間と一体となる。]
[その寸前で]
[前足に、何かが触れた。]
[不意に何かが手に触れた。続いて声が聞こえる]
─誰の声?
─誰を呼んでる?
[溶けかけた意識で声の主を探る。よく触っていた感触。よく聞いていた声]
…パ、ト、ラッ、シュ?
[思い浮かんだ名前を声に出した]
[真っ先に出た名前を、たぐるようにして呼び。
呼び返された自分の名前に、
そう。俺は、パトラッシュだ。
意識を取り戻す。]
ディーノ…? ディーノ、だな?
[前足で懸命にその手に触れ続けようと]
[食堂で、水を頼み、それを一息で飲み込むと、ふうとため息が出た]
・・・疲れたわ。
[ドタバタして。
人狼だと思ったものが空振りに終わって。
また一から考えなければいけないと思うと、それだけで疲れが倍増する想いだ]
・・・後で、詰め所に行って、事件録でも見せてもらいに行きましょう。
[だけど、さすがに今日もう一度歩く気は起きなくて。
シャロンは*自室へ戻っていった*]
[丘に近づくと、自警団が騒がしく動いているのが見えた。
適当に一人を捕まえて話を聞く。]
おい、何があったんだ?
さっき銃声みたいなもんが聞こえたと思うんだが・・・。
・・・そうか、パトラッシュを・・・。
[銃声に対する回答に少し納得した顔で返す。
が、その後に続いた言葉に耳を疑った。]
ディーノが・・・殺された・・・?
─ディーノ?
─誰の名前?
[意識が溶ける。考えるのも困難になるくらいに。何かを思い出しかけていると言うのに]
[そんな時だった。懐の辺りが淡く光る。零れ出るのはジャグリングボール。その中心に透明な石と黒い石を携えて。その光はディーノの身体を包み込み、形を成して──]
…っ、パトラッシュ!
[触れていた前足をぎゅっと掴む。その感触を確かめるように]
お前っ!それ、人狼にか!?
場所は何処だ!お前ら近くにいたんじゃないのか!?
[数瞬後、一気に捲し上げる。
強引に場所を聞き出すと、全力で駆け出した]
[風の音]
[木々の音]
[全てから耳を塞ぐ]
どうして。
どうして……!
[闇の中]
[朧月の光だけが差し込んで]
[全ては*沈黙の中へ*]
[掴まれた手が温かいと感じた。それだけで十分だった。
ぱっと飛びつく。]
ディーノ!
良かった、俺、まだ生きてる……のかな。
[暗闇をきょろきょろと見渡す。急に不安になってきた。]
ここ、どこだろうな……?
で、でもディーノが居るってことは、まだこの世なんだよな?
[ふる、と首を振り、窓の方を見やる。
明日になれば、確かめられるだろうか。
垣間見えた二つの白が、誰と誰を意味していたのかと。
とはいえ、そのためには体調を整えなければならないだろうか。
抜け出しただけで、あれだけ怒られる……というのは、さすがにまずいと思えるし]
…………。
[小さく息を吐いて、目を閉じる。
また人が死んだ事への不安はある、けれど。
一人きりではないという感覚はそれだけで、*確かな安堵を心に与えて*]
[飛びついてきたパトラッシュを抱きしめ返して]
パトラッシュ! パトラッシュだ!
もう話せなくなるかと…。
[その瞳にはまた涙が浮かぶ。しかし今回のは前回と違う。嬉しさに涙が零れた]
どこなんだろう…。
気付いたらここに居たよ。
何だか記憶がもやもやとしてるけど…。
[パトラッシュを抱きしめたまま、一緒に辺りを見回す。いくら見回しても、暗闇しか広がっていない]
まぁた泣いてやがる。
んっとに泣き虫だなあ……
[呆れたように笑う。]
まぁ、2人居ればいいさ。どこだって。
ここもずっと真っ暗ってわけでも無いんだろうしな。
[ディーノに再び会えた安心感からか、かなり楽観的に。]
だって、もう会えないと思ったんだもん…。
また一人になったと思ったから。
[笑われると少し拗ねるように。それでもすぐに笑みに変えて]
うん、一緒なら、どこでも良い。
…真っ暗のままかどうかは分かんないけど。
[こてり、と首を傾げて。仕草がいつもより子供っぽく見えるだろうか]
[──たどり着いた現場は酷いものだった。
血に染まったディーノの遺体に、以前の面影は無く・・・]
くそ・・・。
また俺は・・・・・・!
[地面を殴りつける。
自分の近くで、何人も人が殺されている。
もう血なんか見たくないのに。
これ以上、理不尽な死を許したくなかったのに。
何故いつも自分は、蚊帳の外にいる?]
・・・何が傭兵だ。
何が師匠のようになるだ!
人一人救えねぇんじゃ意味ねぇじゃねぇか!!!
ディーノを頼む。
くれぐれも、丁重に・・・。
[自警団にそう頼むと、ぐっと立ち上がる。
もうこれ以上、本当に犠牲は出したくない。]
・・・・・・・・・・・・・。
[硬く拳を握り締めたまま、宿へ向かって*歩き始めた*]
ひとまず歩いていってみるか。
[一度体を離すと、適当な方角に]
もしかしたらあそこの洞穴の中なんかもな。
とすると、出口はひとつだが…
[先導するように、*尻尾を振りながら*]
人間が二人…か。
殺されたのか、襲われたのか…。
[やり切れねえなと溜め息をつき…]
…んー、なんか甘いもんでももらってくっかな?
なんか、喰いたい物ある?
[不安そうな彼女を安心させるように、無理にでも明るく振る舞う。
希望を聞くと階下へ。]
そうだね。
[一つ頷いて。身体から離れたパトラッシュの横に並び一緒に歩き出す]
洞穴の中かぁ…それだったら暗いのも納得だね。
えーと…出口どっちだっけぇ?
[方向感覚がまるで無い。それどころか、洞穴ならば壁があるはずなのに、その感触も無い。不思議そうに首を傾げつつも、そのまま共に*歩き続けて*]
[階下に降り、マスターと少し話して、あの犬が処刑され、ディーノが死んでいたとの話を聞く。]
…え?だって…
後追って自殺とか、わんこが道連れにしたとかじゃなくて?
[どうやら違うらしいと伝えられて…。]
じゃ…わんこもあいつも…。
[よく、パトラッシュが伏せていた、片隅の床を複雑な心境で見つめる。]
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