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― 黒珊瑚亭 ―
もどってくる、よ……
[ロミ>>2に同意しながらも、なんだか不安でしかたがなくて。
そわそわとしはじめてしまう。
カルメンも気にし始めた様子をみて、カヤ>>3の言葉に頷き]
……そうだね、いって、くる。
[こくりと頷いて立ち上がる頃にはどれだけの時間が立っていたのか。
宿の外へと向かって歩き出したところで、手元を赤い色に染めたアーベルが帰って来るのが見える]
アーベルっ
[慌てて駆け寄ったアーベルの顔色は悪く見えた。
強張った表情にも見えて、血の匂いに、何があったのかと、不安は強くなる。
そして告げられた言葉に驚いたように瞬き]
え……え?
ユリアン……、し、んだ、の……?
[ユリアンが人狼だったと告げられたかどうか。
ただ、処刑しただけだなんてきっと信じられないけれど、人狼だと告げられていても信じられず。
どちらかだったかなんて、親しい友人を手にかけたという事実に衝撃をうけて聞き漏らしてしまった。
アーベルも口数少なく、必要最低限のことだけを告げて、そのまま部屋へと向かってしまい]
……っ、アーベル……
[とっさにその背を追いかけたけれど、結局部屋の中までは入れずに。
羅針盤も返せないまま、預かっておくね、と扉の外から声をかけた]
─ 外 ─
[振り上げた腕は、勢いのままに対峙する友に向ける。
抵抗される事もなく、煌きがその胸に深く突き立つのを見て。
咄嗟、向けた顔に殺意が全く宿っていないのを悟ると、視界が歪んだ]
…っか、やろ。
生きたいなら、足掻け、よ。
[突き立てた剣から手は離さぬまま、血に濡れるのも構わずに顔を伏せ。
自分の殺意を受け入れた男に、身勝手な文句を言った]
[戻ってきて、何か分かったかときかれたら首を振り]
……わかんない、けど。
ユリアンは、外に、いる、って。
[人があまり通りかからない、そんな路地で。
行なわれたことを誰かが見ていれば、そのうち自警団がやってきたかもしれないけれど。
ユリアンの死を確認しようにも、身体がうごかなかった**]
一人の方が良かった。
人に忌まれる存在は、俺だけで良かったのにな。
[仲間を思い紡ぐけれど其処に依存はなく
深い情は感じさせぬ響き。
きっと目の前の『視る者』に向ける情の方が、深い]
[腕を振り上げる気配。
煌めく色を双眸が捉えるがユリアンは動かない。
振り下ろされる瞬間、ふ、と綻ぶような笑みが浮かぶ]
――…っ。
[避ける事は出来たはずの剣。
月色の獣の姿を晒せばアーベルを食い殺す事も出来たかもしれない。
けれど、視られて尚、見せたくなかった。
知られても尚、友の前では人の姿でありたかった]
……は、っ。
生きたい、けど、さ……
お前のこと、食いたく、ない、し。
……死なせたくも、ない、ん、だよ。
[胸に埋まる刃が身を焼く。
鋭い痛みが熱となり、眩むような感覚がある]
[しばらくしてアーベルお兄ちゃんと一緒に戻ってきたユーディットお姉ちゃんからユリアンお兄ちゃんのことを聞き、
さっきのアーベルお兄ちゃんの言葉はいろいろ気にもなっていたけど、
それがユリアンを殺したことに関係したかもしれないし。
でも話を聞けそうな雰囲気ではなく感じて、聞けずにいた]
なんで皆で殺し合いとか、しなきゃいけないんだろう……
そっちの方がよっぽど……
[ひどいと、までは言い切れなかった]
─ 外 ─
そっか、うちの場合は祖父さんいっつも酒飲むと愚痴ってたからさ。
俺が祖父さんの若い頃に似てるとかで、聞きたくない事も聞かされてたわけよ。
だから、まぁ。
こうなっても、仕方ねーなって思ってたとこはあるんだけどさ。
親友に刃向けるとこだけは、似たくなかったんだけど、な。
[苦い笑み>>+14にきっと自分も同じような顔をしているだろうと思い、見つめる。
一人の方が良かった>>+15という言葉には、微かな痛みが胸を過ぎったけれどそれで手を止める事は出来ず。
突き立てた剣を握ったまま、言った言葉に返されたそれ>>+16を顔を伏せたまま、聞いて]
…んだよ、それ。
俺の、片思い、かよ。
[口にした言葉はこんな時だけど、こんなときだからふざけたもので。
彼の最期まで、変わらぬ自分でいようと努める声は、涙で震えてしまったけれど]
─ 外 ─
…少しだけ、先に行ってろ。
お前がイヤだっつっても、多分俺は、お前の居る所に行くからさ。
[人狼が行く先が何処かなんて知らない。
けれど、人を殺める人狼が罪ならば、友を殺めた自分も罪を抱いた存在だから。
ユリアンの身体から力が完全に抜け落ちるのを待って、ようやく剣から手を離し]
…一人にして、悪いけど。
ちっと、待ってろ。
[もう動かない友の身体に声をかけると、ふらり立ち上がり。
血に濡れた手も身体もそのままに、黒珊瑚亭へと戻っていった]
─ 外→黒珊瑚亭 ─
─ 黒珊瑚亭 ─
そうですね…元通りは、難しそうです。
はい、無理はしません。
[注意を向けられ>>4、素直にそれに従って。
同じ箇所を何度も擦って少しずつ色を薄めていく。
何度かそれを繰り返すうち、床に残る色がタオルに移っていって。
一度タオルを洗おうとした時、外に出たはずのアーベルが戻って来た。
ユーディットとのやり取りに、瞳を何度か瞬かせる]
なに が……?
[会話は聞こえているのに理解が及んでくれなくて。
ふる、と一度身体が震えた**]
― 外 ―
奇妙な縁だな。
[アーベルの肉親の話をしっかり聞くのは初めてだった。
このような状況でなければもっと聞きたいと思えただろう]
似て、良かったんじゃ、ない、か。
人狼は、厭われるもの。
……殺すべき、もの、だ。
[己を人間であると思うことはずっとむかしに止めた。
だからアーベルの行動を肯定する]
――――…は、ぁ。
[刃に傷ついた中が悲鳴をあげる。
傷ついた箇所から溢れる血が衣服を濡らしてゆく。
熱に浮かされるように朦朧となる意識。
それを繋ぐのは目の前の相手]
俺と両思いなんて、や、だろ……?
[軽口をのせる。
途切れ途切れの荒い息が混じる声。
情けなく頼りない響きに心の内でわらう]
……死にたくない。
[ぽつ、と零すのは生への欲]
でも、死なせたく、ない、し……
[込み上げる血が言葉を遮る。
ぐ、と堪えるような表情をして]
守りたかったんだよ、なぁ。
[誰を、とも、何を、とも言わない。
思い浮かべたのが同胞でないのは確かだけど]
[強がっていられたのも其処までだった。
四肢から力が抜けるのを感じる。
手にしたアミュレットをきつく握りしめた]
アーベル
[名を呼ぶ。
『俺の分まで生きろ』と紡ごうと動くくちびるは音をなさない。
アーベルの剣を胸に抱いた人狼は、その場にくずおれる]
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