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兄さんのお茶、好き。
[ぽつり、呟き。
エーリッヒに促されるまま広間へと]
…。
[マテウスの入れたミルクティーのカップを受け取り、掌で包む。
対面に座るその人を見詰めたのは、案外に揺らぎない翠玉の眼差し]
[少年は茫とした表情で、辺りを見る。
周囲を、薄い青の光が舞った。
ぱちくり。
瞬いて、見つめる。
子供は、それを知らない。]
『──ばぁか』
[悪いと言うマテウスに、いつかのように微かな言葉を向けた]
[裏切ったのは自分なのだから、お前が謝ることは無いと言うように]
[頬を伝ったものはそのままに]
[傍へと座った気配に視線を向ける]
……ベアタ──。
[名は紡げど、それ以上は言葉にならず]
[真紅が再び瞼に隠れる]
[手に掛けたのは自分なのだ]
[他に掛ける言葉なんてあるだろうか]
俺がこの村をでていった理由について。
[さらに一口ミルクティーをすすり]
ずっと昔からな、時折、人を殺したい、壊したいって願望が俺の中にはあった。
小さいうちは、時折そう思うことになんの疑問もわかなかった。その思いも小さかった。
だけどな、だんだん年をとるに従いその思いは強くなる一方だった。
俺はいつか自分が抑えられなくなるのが怖かった。
誰に相談するわけにもいかなかったしな。
俺は黙って村をでることにした、15年前の時だ。
傭兵の職業は俺にとっての天職だった、人を殺すのに困らない。
時折発作的に、人を殺したくなる…。
人を殺すことが俺はたのしかった。
[生者の世界へと眼差しを移す。
知らない大人。
いや、知っている?
よくわからない。
だから、考えることを、止めた。]
ならマテウスが死ぬしかないな。
[さらりと言う。
人狼の死は当然のように願う事が出来た。
それは力得る者としての名残か。]
尤も、死んだらとりあえず殺すが。
[そこは譲らないらしい。]
[増えた気配に、暗き翠はそちらを見やる]
……ウェンデル……か?
[自身は知らぬ、子供の姿。
しかし、その周囲に舞う青の光は容易にそれと知らせ。
朱花、ではなく、その名を小さく紡いだ]
ねぇ、わたしなんであなたなんか好きになったのかな?
わたしのこと刺したし、ブラコンだし、わたしのこと女の子と見てないし、てゆうか弟さんの代わりだし、誰かに依存してないとすっごく凹むくらいメンタル弱くて女々しいし。
[追い打ちかけてみる、ちょっと楽しい。]
ねぇ、なんで…、それなのになんで膝を抱えるあなたがこんなにいとおしいの?
[ゆっくり、体重を預ける。]
…よ。
[子供が、小さなウェンデルなのはすぐに知れた。
ずっと昔に見てきた姿だから。]
頑張って、生きたな。
[ゆっくりと近づいてそっと撫でた。]
この村にはすべてを話すつもりできただけのつもりだった。
この村に来て…、抑えがたいほど、人を殺したくなった……。
衝動的に殺してしまったよ…、最初の犠牲者…。
[ミルクティーをさらに一口]
そこから先は、二人の知ってるとおりだ。
ここにきて殺したくないと、そう思えば苦痛が走る。
殺すことは逆に…、快感だった。これまでの何よりも。
[ぴたり。
彷徨っていた視線が、一点で止まる。
自身の名を呼んだ、黒衣の青年を見上げた]
だれ?
[警戒の篭った声。
けれどそれは恐怖からではなくて、少し人見知りな子供のもの]
[ベアトリーチェに聞こえないようにこっそりと]
……絶対に年齢詐称してるなありゃ。
どー考えてもありゃあ百戦錬磨の女の台詞だ。
[撫でられて、きゅと目を細める。
二度の瞬き。]
…お姉さんも、誰?
[ちりり。何かが引っかかる]
がんばって、いきた?
[姿を変えられる。
そう言われても、幼い少年には分からなかった。
今では自分より年上のベアトリーチェへ向ける視線は怪訝]
よう。ちびすけ。
[ウェンデルの耳をつまみ上げてぎゅうう、と引っ張る。子供の頃の彼がしょっちゅうウェンデルにやっていた、出会い頭の挨拶]
……俺は……ライヒアルト。
流れ者の、詩人だ。
[無垢な響きの問いかけ。
しばし、躊躇った後、今の自分のありのままを告げる。
暗き翠は、幾ばくか、優しげな色彩を宿して]
しちゃった後は自分のことが大嫌いになるのに、止められない。
せずにいられなくなる月夜を怖がってたはずなのに、いつの間にか次の夜が待ち遠しい…。
[マテウスの独白に合わせて、呟く。]
[マテウスの、こちらを見る眼差しは以前と変わらず。
とても、とても優しいもの。
人を殺したかった。
そんな過去から続く思いを聴き、小さな頷きを。
理解でも、拒絶でも無く。
真摯な眼差しを、沈黙とともに向ける。
話しが終わって、考え込むように睫毛を伏せた]
大した、思い入れだ、な。
[ナターリエの笑み。
知らず、笑う声が漏れる]
……だが、そうしたい気持ちはわからんでもなし。
死んだら、頑張って殺してやるといい。
[ベアトリーチェからかけられた追い打ちは痛かった]
[返す言葉なぞあるはずもない]
[けれど後に向けられる言葉、預けられる身体は柔らかで]
……分からない。
君が分からないのに、俺が分かるはずがないよ。
けど、理由が無くてそう思うことも、あるんじゃないかな。
[意識に狂気は無くなっていた]
[手に掛けた罪悪感]
[弟を重ね合わせていた申し訳なさ]
[それらのことがあるために、返答はたどたどしかったか]
[視線はゲルダのほうへ]
いうのが遅くなってすまなかった。
ゲルダが俺のことを家族だと言ってくれたとき、うれしかった…。
けれども俺はゲルダにそういってもらえる資格はない。
[浮かべる笑みはどこか寂しげで、
エーリッヒに視線を向け]
さて、エーリッヒ。
俺は、二人を殺したい…、この衝動は消えない。
二人を殺すか…あるいは……。
[その先の言葉は続けず最後の一口を飲みカップをテーブルに置く]
わ、わわ!
やだ、痛い!
離せ、ばかーっ!!
[じたばたと暴れて、拳を振り回す。
少年の力では、当たったってちっとも痛くないのだけれど。
よく泣いては少女めいた容姿も相俟って、からかわれたものだった]
イヴァン兄さんなんて、嫌いだ!!
[いつものやりとりの中での、口癖。]
[伸ばした手は、近場にいた、詩人と名乗った男の服裾を掴む。
彼の過去も、少年は知らない]
[ベアトリーチェの微笑を受け、そのままなんとなく隠れかけた]
へへへっ。
[その言葉に合わせるかのように当時の姿を自分も取ってみせる]
早く大きくならないと、山向こうの泉には連れッてってやんねーぞ。
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