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―館の周り―
[窓は薔薇色を反射し 常に中が見える訳では無く。
さすがに館を眺めながらぶらぶらと歩く分には
迷う事は無かった。――勿論自覚は無だが]
秘宝…――秘宝、ね…
[目を閉じると瞼の裏 思い出す儀式で見たそれ。
目を開けば見える薔薇色に 重なる思い出]
随分昔の事みたいだな。
[視線を落とすと館の中
マテウスやビーチェの姿が窓の向こう小さく見えた]
―南の森―
ベッティちゃん。
うん、榛ちゃんやゼルさんのいったようなことしてた。
[上から降ってこられても、そんなに驚いた様子はなく。
でも返事がとてもおざなりでした。ごめんなさい。
草から手を離して自分のほっぺたをぺちり]
─館内・ロビー─
王様が犯人探すなら全員反省房入れちゃった方が早いと思うけどねぇ。
全員一気に出来ないのかもしれないけどー。
[マテウスの返答>>457にはそんなことを言って首を傾げた。
均衡の属であるために属性のバランスについては敏感なはずの妖精犬だったが。
現状はバランスが取れているためにおかしいと思うことは無く、それが王の手腕によるものである事に気付くことは無かった]
さみしいかもしれないねぇ…。
王様のためにも早く解決しないとねぇ。
[ベアトリーチェの言葉>>460にはそう呟いて]
犯人だって捕まりたくないだろうしー。
そのための手段だったんじゃないかなー。
王が寂しがるか、は、ともかく…
[一度謁見したきりだが、正直、少女の言うような意味で寂しがるタイプには見えなかった、とは、やっぱり口にはしなかった]
犯人が何を考えているのかは、確かに判らぬな。それが判れば…ふむ。
[思案を巡らせる風に口元に手を当てた]
力を欲する理由がある者が、犯人、とも言えるか。
[呟きは、独り言にしては大きかったかもしれない]
―南の森―
[どこで探せばいいのか、結局ゼルギウスから返答をもらうことはできず]
ゼルは〜、水で探さないの〜……?
[首を傾げてそう疑問の言葉を投げるだけに、犯人にしかわからないとの言葉に]
ん〜〜…、理由のあたりがついたら〜、やりそうな人も見つかりそうな気がしたの〜…
[もっとも彼の言うことの方がもっともなので、いくつか候補をあげるくらいしかできないのだろうが]
上?
[ナタルの上がどこを指しているのか解らなくて首を傾げるも、その背を見送ってしょんぼり。]
わ?…あ、マテウス、お兄さん。
…うん、そうだね。
お姉さん、キラキラの道、つくってた。
[そうしてるところでマテウスから頭を撫でてもらって。
かけられた声に、儀式前に光の道を駆けていったのを思い出して頷いた。
微妙な表情を浮かべるのには、どうしたのかな、と不思議そうに首を傾げるが。]
─三階・展望室─
……まあ、現時点での問題は、と。
王がああやって突き放す……という事は、探す手立てがこちらにある、と見ている可能性、かな。
話し聞く前に見つけられても、面白くないんだけど。
[一体、何が目的なのかと突っ込まれそうな呟きをもらし]
しかし、本当に。
あんなもの、何に使うつもりなんだか……。
おもったいわ、あつっくるしいわで、いいとこなしだと思うんだけどねぇ。
[そんな事を呟きながら、こて、と窓辺に寄って、薔薇色の空を見上げた]
―南の森―
おーっすゼル…。
[続けて名前呼ぼうとしたけど、あたいは何かを察知して止めといたんだぜ。
ゼルギラスとゲルダにも手ぇ振ったりしながら>>454、へーって言って。]
お、何だ、犯人捜せんのか?って理由だけか。なんだ。
[一瞬おおっと思ったけど、何だ違うのかと拍子抜けたのさ。]
誰か捜せる奴とかいんのかな?
秘法の力を察知できる奴――――……。
[って言って、アレなんかどっかで聞いた事が、と思ったんだけど、その時はまだ思い出せなかったんだ。]
ちなみにあたいはんな事ぁ出来ねぇぞ。
[聞かれてないけど一応言っといた。
そもそもあたいがアレに触れたら……変に反応しそうだしなー。とは胸の中。]
―南の森―
[その理由が当てはまりそうな人がこれまた浮かばなくて困り]
ベッティさんは秘宝の気配はわからないんですか……
[ちらりと、ベッティの手のほうに視線を向けながら呟く。
本人がそういうのならそうなのだろう、とひとつ頷いた]
うん。
おじいちゃんも、わるいことしてないのにハンセイボウは、かわいそう。
[早く解決しないと、とエーリに言われ頷いて。
ハンニンも捕まりたくないだろうといわれると、むぅ…と眉をよせた]
でも、ひとのモノもってっちゃうのは、わるいこと、だよ。
わるいことしたら、ちゃんと、ごめんなさいしなきゃ。
[ぷぅ、とほっぺをふくらませ。
黒江が自分に視線を向けたことは気がつかず。]
マテウスおにいさん?
[王について思うところがありそうな様子を見せるマテウスに首をかしげるも、続いた言葉にきょと、と瞬きして。]
ちからをほっする?
ヒホウじゃ、なくて?
[秘宝=力という考えがなく。不思議そうに首を傾げた。]
―南の森―
期待はずれでごめんね。
そんな力があったら便利だな。
[拍子抜けしたらしいベッティに肩をひょいっとした]
…『秘宝』の力って、使われる前と後だと感じが違わない?
ああそっか。あれってそういうことか。
だから翁の気配がやたら薄かったんだ。
[ゼルギウスが榛名に答えるのを聞いて首こてん。
自分の中でなにか自己完結したらしく、ひょこんとすぐに戻した]
秘宝には、大きな力があるのだそうだ。
だから、その力を欲しがる者が、秘宝を盗んだのかもしれぬ。
[ベアトリーチェの不思議そうな声に、生真面目に答えを返す]
―南の森―
[後先考えないとゲルダから言われればむーっとむくれた様子でそちらを見た]
ちゃんと考えてるの〜……
[実際のところ、自分に秘宝の力を使われたときは、ろくでもないことになる可能性があったかもしれないが。
続く言葉にこくりと頷いて]
ごめんなさいしたあと〜、理由次第で皆で助けてあげるれるといいの〜…
確かに、身勝手極まりないな。巻き込まれる者は迷惑だ。
[黒江の言葉には、しみじみと頷いて、彼がイヴァンの方へ声をかけるのを聞くと、釣られて視線を向けた]
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