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[さくり。
月が沈み、陽が昇って、幾許かの時。
この数日で、よく足を運ぶようになった樹へと、昨晩とは異なる、緩やかな足取りで向かう。
森は未だ穏やかに思えたが、見えぬ危機を感じているのか、生きものたちの声は遠い。
抜ける風は千草を揺らして、照らす光は万物を見つめていた]
[川は湖へと繋がり、
森は包み込むように開ける。
島の中央に生える樹は違わず其処にあり――
岸辺に寄るにつれて、結界樹の懐、人影を認め、視線を注いだ]
[水面に張り出した木の根に辿り着くには、人の足では届かない。
視線をひと巡りさせたのち、溜め息、ひとつ。
肩に手を添えて、翼胞に押し込めていた異形の銀を解放する。気を遣っても、音は幾らか立つが。
数歩下がって緑の絨毯を蹴り、ほとんど羽ばたきもせず、飛ぶというよりは跳ぶ延長で、根へと辿り着く。
不安定な足場、バランスを崩さぬようにしながら、
少し身を屈め、膝に眠る男を覗き込んだ]
……、寝ている、だけ?
[引いた手は、胸元へ。
別段、怪我をしている様子もないのなら、
無理に起こす事もあるまいと。
姿勢を真っ直ぐにして、結界樹を見上げる]
結界樹、か。
虚を捕え、清めるもの。
もし、捕らわれていたのなら……
そうしていたのなら、違っていた、のかな。
[指先は一枚の羽根に触れる。
水面が、揺れた]
あは、よく寝た。明るくなってる〜あはは
ここはどこかな?かな
[起き上がりたてから陽気に、きょろきょろ
昨夜は暗闇の中で歩いていたからどこかはわかっていない
木の根元で寝ていたということしか覚えていないからだ]
[木がある。石がある。川の音もする。
確認して思ったのはそれだけで、どの位置かは深くこだわらなかったが]
あは、今日も元気なのかな?
[問いかけるのは、いつからいたのか。ふわふわ浮かぶ、発光している球体
近寄ってくるのにそっと手を伸ばし触れる]
―回想―
[オーフェンが一人で飛び立つのは、止めず、また飛べぬ自身では止められず]
…一人になるのは構わんが、リディちゃんを泣かせるような結果だけは起こすなよ?
[釘を刺し、次いで羽根を広げたロザリーを見た。
ラスがロザリーと共に行くならそれでも良いのだが、眼の保養の為……もとい先程の低いラスの声が気になり、その発案はせず、]
うん、さすがに女の子に運ばれるのは、面子がね…。
姫抱きは無し?そりゃあ残念。
[共に歩む事を選び、途中疲れた様子のロザリーに謝罪を述べつつ、全ての荷物を受け持とうと。
その夕食の時間を過ごせば、屋敷へと戻り、深夜、紺碧の羽根を広げケイジの部屋の*前へ*]
[近くにある気配に、薄く目を開ける。意識はまだ夢の内。ぼやけた視界に捉えた少女。その背の銀は淡い月光に、奇型の翼は、ほの白いオブジェに映る]
綺麗だな……
[こぼれた言葉、淡い笑み…*目覚めた時には、忘れているかもしれなかった*]
あは、うん。またね
[指でなぞるように触れて、すっと離せば、虚ろにぼやけて、球体は消えていく]
あはは。端っこにいこ〜。端っこ〜端っこ〜
[と、気の向くままに足を向けて島の端へと行く]
― 結界樹 ―
[空を行くと結界樹を視界に捉え、上空からふわり、天辺近くの太い枝へと降り立つ。枝に腰かけたまま、婆様がいなくなってからの世界を思い起こす。
人に出会って、もらったもの。
食べ物に、お薬と林檎に、賞賛、威嚇、決意、親切、温かさと、そして、楽しい]
……巫女を、救う……?
堕天尸を、見つけ……見つけたら、清める……?
[枝に腰かけ、葉の隙間から覗く銀の月を見上げながら、思い出すのは、子守唄代わりに聞いた、堕天尸たちの物語。悲哀に満ちた婆様の、今際の言葉]
[どのくらいの時が過ぎただろうか]
婆様……ごめん、ね
僕、人の世界を……
……あの巫女の……いる、世界を……見たい、んだ
[目の前に生る実を無造作にもぐと、葉が一斉に揺れる]
そのために、僕にも、何か……できること、あるのなら
[実を齧り、音を立てて咀嚼し、嚥下]
……はあ……眠い……や
[薬のせいもあるのだろうか、体にいまだ残るだるさに耐えかね、そのまま目を閉じる。白い羽毛がふわりと一枚、樹上から地上へ舞い落ちていった]
─結界樹・内部─
[ここがどこであるのか、はすぐにわかった。
けれど、どうしてここにいるのか、はすぐにはわからなかった]
……私……は?
[聖殿を抜け出し、長老に会って。
それから。
誰かに会ったかも知れないが、思い出せない。
記憶は、酷く曖昧だった]
……よく、思い出せませんが……。
封印するべきものに、封印されてしまった……という事のようですね。
これでは、兄様やおじ様に叱られてしまいます……。
[困ったように言いつつ立ち上がり、翼を広げる]
[樹の内部は、実際の太さ以上の空間が広がっている。
空間の在り処が違うのだと、先代の巫女である母は言っていた。
複雑に絡み合う樹の枝は壁のようなものを作り、個室のような区切りを作っている。
その一画には、様々な木の実や果物が無作為に実る場所もあった。
水が湧き出し、溜まっている所も数箇所、ある]
……外の様子は、わからないのでしょうか……。
[小さく呟いて、周囲を見回す。
ふと、目に留まった水溜りの一つ。
他よりも大きなそれはどうやら、外の様子を映す力があるようだった]
あららぁ……。
やはり、心配をかけてしまいましたね……。
[零れ落ちるのは、ため息。
それからふと、視線を上に上げると張り出した台のようなものが見えた。
興味を引かれ、そちらへと舞い上がり]
これは……祈りの座?
[そこにあったのは、聖殿にあったのと同じ祈りの座。
ふわりと舞い降り、座に落ち着くと、強い天凰の力が感じられた]
……ああ。
ここで祈りを捧げて、清めを行うのですね……。
[小さく呟き、ごく自然に祈りの姿勢をとる。
意識は強く、祈りに集中され。
例え誰かが声をかけても、気づく事はないだろう]
[岩が転がってる。緑少ない地より島の外側を島の端、ぎりぎりまで足を近づけて眺めて]
あわわ。あは、あははは
[落ちそうになる不安定なバランスを楽しむようにして
上よりも、下のほうを見る
そこは、上の穏やかさとは対照的にな、激しい風と不吉な光源に重苦しい雲]
あはは〜。変わらないね。かわらなーいかわらなーい
―回想―
[騒々しくも楽しい夕食を終え、自宅に戻って父親の様子を見る。「虚」のせいだろうか、酷く不安がっているようで少し熱が出ていた。
母親は最近疲れていたから、自身が寝ずに看病をする。
眠る父親の横、低い椅子に足を広げて座ったまま、手を組み窓の外を見て。ぽつり、呟く。]
……疲れたなぁ。
[呟きは闇色の中、霧散した。
いつもと変わらぬ朝は、平然とした顔でやってくる。]
―→現在―
[朝はいつもと同じように家仕事をし、今日は頼まれ物の配達に飛ぶ。
飛びつつ、アヤメが荷運びを言ってたな、等と思い出しつつ、高い木の上に止まって弁当のチーズを食べた。
何か居ないか探すように、下を見る。
背では、薄金の大きな羽根が揺れた。]
―回想―
[家人に出会い、狐はゆるりと笑んだ。戻ったばかりの狐の姿に、嫌悪にも似た顔をむけている。]
あァ、アレは後で戻るだろう。
咎める必要もない。
[サディストと言われたのを思い出してか、狐はおかしそうにわらった。
己の気質を、よく理解したわらい方だった。]
─回想─
[家へと帰り着くまでの間、何か言葉は交わしたか。
結界樹の側で口走った事──護りの陣の事について問われたなら、曖昧にぼやかしてしまうだろうけれど]
……ああ、そうそう。
後で、なんか作って届けるからね。いなかったら、いつもみたいに適当に置いとくから。
[自宅に無事帰り着き、戻ろうとするスティーヴの背には、こんな言葉を投げかけて。
エリカが部屋に戻るのを確認すると、自分も部屋に戻って寝台に倒れ伏す]
……守護天将……か。
[零れ落ちたのは、小さな呟き]
父上……アタシは、血筋に従うべき……か?
[問いに、答える者はなく]
[夜も更ける頃、額に手をやる。狐の面は、今はない。
ぴしりと亀裂が走ったようなあと、やみが潜む場所。
脈を打つように――、指先に絡まるそのいろ。
これのゆく先を、視た。
やみの色の眼で、姿を捉えた。
幻覚のような眼が、ただの傷あとだと認識するのは、部屋の外に男の気配がやってきたから。
入れと促しの声を上げた。]
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