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……うん。
会えるから、へいき。
[ふたりの言葉は優しくて、また涙が零れてしまいそうでしたけれど、なんとか堪えます。こくん、大きく一度だけ、頷きました。]
……、……………?
ユリアン? どうしたの?
[大げさな声で呼ばれたものですから、眼がまん円くなりました。]
[こちらを複雑そうな表情で見る男に首を傾げたものの、翠樹の言葉に真剣に嫌そうに眉間に眉がよる]
…面倒だ。
[はっきりと拒否する。
時空王と遊ぶくらいなら、まだ火炎王の気まぐれに付き合う法がましだと思っているらしい。
とりあえず外へ向かおうとしたのだが、不意に表情を変えて]
…時空王よりも面倒なのが来たな…。
[小さく舌をうったかと思えば、こちらを見る男にちょうどいいとばかりひらりと手を振って、陽光の王の姿はまるで空気に滲むように*融ける*]
すまんな、あとは任せた。
陽光王 ギルバートが村を出て行きました。
いえ、お気になさらずに。
[陽光王の短い謝罪に軽く、返し。
自分の名を呼ぶ声の方を見る]
…………。
[そこに立つ者、その姿にふと思い起こすのは、自らと近しき『書』を巡る一連の騒動で知り合った翠樹の魔]
14人目、殲滅の陽光 ヘルガ がやってきました。
[陽光王が消えたのとほぼ同じタイミングで、赤い光がふっと滲んだかと思えばその姿は見事にハインリヒを問答無用で踏みつぶした。
ぐるりと部屋を見渡して、目的の相手がいなかったことに苛立ちを隠さず地団太を踏んで]
ち、逃げられたか…!!
[何か手を振られた。面倒なのが来た、とかも聞こえた]
へ?
それってどー言う…。
[言いながら何故か嫌な予感がした。半分呆けたように陽光王が融け消え行く姿を見やる]
んぎゃあ!!!
[べっちゃりと床とこんにちは。更に地団太を踏まれて内臓へのダメージが蓄積していく]
ぎゃっ! ごっ! やめっ!
[しばらく後、ハインリヒの無残な姿が発見された]
さっき、泣いてた子だね。
大丈夫?
[小さく笑う。
誰だか理解しつつも名を呼ばず、ついでオトフリートを見た。]
こんにちは。
[言葉は、現れたヘルガにかなわずに消えたのだが。]
[リックが目の前で手をちらつかせているのが目に入り、
フリーズが解除される]
ああ、ごめん。ちょっと驚きすぎ……っ、痛っ!
[油断していたせいか、死角からのキックが見事に決まり、
ユリアンは倒れた]
何するんだ!ふわもこの癖に!
こんなに人目があるのにバレてもいいのかよ。お前。
[客が見えないところでのVSふわもことのバトルなら
いつものことなので、ユリアンも慣れっこ。
ふわもこの額にでこピン一発し返す]
……やっぱり気にしてたんだ
アーベルは悪くない、て言ったのに
……でも。うん、ありがとう。心配してくれて
[刹那、彼女の体が淡い翠の光を帯び始める]
最後にアーベルに会えて……よかった、よ
[とベアトリーチェにまるで「いつものように」訊ねられ、
一瞬固まるも、直ぐにベアトリーチェの傍に行き、
頭をくしゃっと撫でた]
ううん。なんでもないよ。
ベアトリーチェ、久し振り。
[色々ありすぎて、もう何があってもどんとこいの精神の域に達してしまったかもしれない。いつものように挨拶をする]
[背に隠れるよな少女に微かに眉を落として、広間へと赴く。
扉を抜けて直、目に入った時の竜と彼の仔の姿に一つ瞬いて。
ただいまの代わりに、微かに口元を綻ばせた。
それから、なにやら見上げてくる影精の少女の様子に頷く。
件の方々は未だ御出でではないようであったから]
聖獣 ナターリエが村を出て行きました。
ん、大丈夫だから。
[にこり、と笑いつつ、もう一度少女の頭を撫で。
すい、と視線を向けるのは、伴侶たる月闇の王]
……俺、ちょっと外に出て、均衡を調律してくる。
何もない……とは、思いがたいんだがな。
ヴィオは、ここに置いてくから。
[というか、連れて行きようがないとも言うのだが。
ユリアンとバトルをする分身の様子にやれやれ、とため息をつきつつ、館の外へ]
あれ、ティ…じゃない?
[訝しげな声を上げつつも、声をかけられればハッとして]
あっと、ナタ・リェさんを呼んでくれた人なのね。
ありがとう、助かりました。
[ペコリとリックにお辞儀をして。
顔を上げたら、ちょっとした大惨事]
[おそらく自分の世界にしばらくいたらしく服装が金糸で牡丹薔薇の精緻な縫い取りの入った真紅のアオザイと控えめではあるが動けば腕や耳の装飾品がやはりしゃらしゃらと音を立てて。
いらいらとした表情で足元をぐりぐりしていたのだが、とりあえずがっと何かを蹴って満足しようと思ったら何やら足もとが不安定なことに気がついて下を見下ろし]
……何してんだ、お前。
[今更のように見下ろす。
もちろん乗っかったままで]
14人目、天聖の獣 ナターリエ がやってきました。
[セレスの友達になったらしき天聖の少女と、彼等の間に流れる不可思議な空気。
その理由を知らぬ私は、ただただ耳を傾けるしかなくて。
途中、疾風の御仁の叫び声に獣の耳が飛び出たものの、セレス達が落ち着くのを祈りつつ、側に佇んでいた]
[名の知らぬ男性の正体に目を丸くしたり。
のんびりと、本来の目的である茶会の手伝いに勤しんだり。
翠樹王が窓の向こうに放り投げた悪口に笑いを堪えたり。
店に大切に置かれているスケッチブックの持ち主だった少女と、伴侶の会話を静かに聞いていたり、そんな緩やかな時間。
それでも、違和感は確かに。
しばし思案……はバイトの青年の声に邪魔された。]
……なんでユリアンがここに?
と言うかだ、うちの子達は???
あっ、王…!
[外に出ようとするハーヴェイを呼び止めようとして、調律する、の言葉に動きを止めた。
つまりは、自分が捕まったのもベアトリーチェやユリアンも来てしまうほどの乱れであったということで。となればその行為を邪魔してはいけないとは流石に理解できて]
いって、らっしゃいませ…。
[再会の挨拶をするより先に、見送りの挨拶になりました。まる]
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