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─村の通り─
[隠しきれない恐怖を抑えることは出来ず。
怯えた様子は相手に悟られてしまう。
続く言葉に何かを言おうとして、けれど声にはならず口が一度だけ開いて閉じた]
…………。
…誰も、顔を出さないとは言っていない。
隠れたところでどうにもならんだろう。
[精一杯の虚勢を張り、ユリアンに返す。
どうすると訊ねられると一拍迷いを見せた後に、距離を空けたままユリアンの後を着いて行った]
―宿屋 食堂―
わたしはこれからもいるつもりよ?
お仕事もあるし、いいところだから。
[多分、とは言わない。
ただその言葉に嘘は含まれていない]
あらあら、困ったわねぇ。
そう言われるとますます気になっちゃうものよ、人って。
[笑みは変わらず、目を細めた]
[ライヒアルトよりも激昂したブリジットにもおろおろとしたものの、団長にかけられた手はすぐに離されてほっとして。
ベッティからもっと信用しろ、と言われれば申し訳なく思いしゅんとした。]
…ごめんね。でも、怖かっ ひゃあ!?
や、やだやめてブリジット、ごめん、ごめんってばっ
もう思わないから、許して?
[ブリジットらしい仕草で頭を撫でられると驚いて、髪をくしゃくしゃにしながらも彼女らしい気遣いに思わず笑顔になりながら謝った。]
―回想・宿屋にて―
[ミハエルが出て行った>>421のは、目で追うに留めた。
話しかけた夫は何か言ったかもしれないが、
ゆるく首を振り、そっとしておこうと暗に告げる。
ライヒアルトの言葉>>481には、きょとんとした表情をむける。
ユリアンが>>484言うように、その考えは微塵も無いといった様子で。
愛しい旦那様の反応はさてどうだっただろうか。
どんな反応をされても、くすくすと小さく笑うのだった。
ブリジットの本の話は、自分より夫の方が反応したかもしれない。
ともあれそのやり取りも、何となしに見守ったまま、
話がカルメンの取り出した人形へと繋がれば、
それも遠巻きに見ているだけだった。]
―回想・宿屋にて―
[子供の分を貰えるとの約束があるので、自分は必要が無い。
ただ、カルメンが出した狼の人形>>441には、視線をやった後、
やや困惑した表情を浮かべて視線を逸らしてしまった。
少しばかり、タイミングは悪かった模様。
だがカルメンが>>449を取り出せば、先に気づいた夫に肩を叩かれ、
もう一度そちらの方を向いて、自分が作った銀の鳥かごを持つ
双子の姿が目に入り、感嘆の声を漏らした。]
わぁ…可愛い。そんな風になったんですね。
[夫が細工した小さな瑠璃の小鳥が、その中に納まっているのに気づけば、
それにも思わず表情を和らげた。]
―回想・宿屋にて―
ありがとう、でも直接渡したいの。
仕事のことは、自分でやっておきたいから。
[頼めばと、連れ立つ者らに口々に言われれば、
そこだけは職人として、頑として譲らなかった。
その為結局、詰め所にはおそらく夫に付き添われて向かう事になる。]
ゆっくり休んでほしいのだよ
何か欲しいなら店に行って何か持ってくるし…
気がまぎれないならブリジットの本、先に貸すし
[クロエを気遣う言の葉を掛けて。
落ち着いて呉れたと解れば娘は胸を撫で下ろした。]
…そういう怖い気持ちは解らなくないよ
それより、それでずっと苦しんでたのならごめんね…
[クロエの髪から手を離すと立ち上がって。
ポケットからハンカチを出して幼馴染に手渡し、]
使うかい?
そのままだと戻りにくいかなって想って
[こてりと頸を傾ぎ]
─宿屋・食堂─
そーかぁ……んじゃ、戻ってくる頻度を上げてもいいかなあ?
[いるつもり、という返答に、笑う。
その前にこの事件を無事に乗り切れるのか、という点は、思考には入れぬまま]
おや、困らせてます?
そんなつもりはないんだけどなぁ。
[笑いながらのやり取りは、外でのそれに似て。
逆に、現状へのあれこれを一時忘れさせていた]
んー……どうすれば、気にしない事、にしてもらえます?
[こてり、と首を傾げて。
投げかけるのは、こんな問い]
─村の通り─
……うん。そうですね。
[虚勢なのも見え見えだけど、そこは突つかない。
男の意地ってものもあるでしょう。この場合は貴族としてとか、兄弟を思ってかもしれないけれどそれは分からない]
さっきも結局何も食べてなかったでしょう?
家で食べてたかもしれませんが。
腹が減ってはなんとやらですよ。
[距離の離れたまま、今度は少しだけ敬意を篭めた口調で言う。
弟とかいたらこんななのかなと、ふと思った。
殺し合いが起きるかもしれないことは、意識して考えないようにしている。でないとそれこそ怯えられるだろう。
そっちに頭を切り替えるのはもう少し後でいいはずだった]
うん。私もね、ゲルダも、ベッティも。
ブリジットも、ライ兄も。
ベル兄も、イレ姉も、ゼル兄も、皆、大好きだよ。
[これから先に何が起きるか、不安はあるけれど。
それでもこの気持ちだけは嘘がないから、そう真っ直ぐに笑顔で言って。
恥ずかしいなと笑うベッティにはそうだね、と笑い返した。
もう帰ろうと皆に促されれば立ち上がり外へ出て。
落ち着けないのはこちら、とライヒアルトから言われれば年頃?ときょとんとしたものの、無理に傍に居て欲しいなどと我が侭を言うつもりはなかったものの。]
別に気にすること無いのに。
[そんなことを言って腕の中の蒼鷹を見れば、こきゅ?と首をかしげられたか。]
妹と想ってる存在でも、二人っきりだとどきどきするんだ?
[そうライヒアルトに問うと、悪戯な笑みを向けて。]
ふふふ、ライヒ君もかたぶつさんじゃないのだね
でも、クロエが心配なら傍に居たいと想わないのかい?
[不思議そうに問いかけると出るように促す青年に頷き]
うん、行こうか
あ、それと、ブリジットはおじいちゃんに謝るのだよ
危ない事は駄目なのだよ?
[じ、と彼女に伝えると謝るように促した。]
─村の通り─
………。
[移動する間、口数は少ない。
食事についてを聞かれると]
…食事は済ませた後だ。
今は必要無い。
[あれからだいぶ時間が経ってはいたが、何かを口にする気は無く。
口調も突き離すようなものとなる]
[誰が人狼かは分からない。
故に心を許す訳にはいかないと。
自尊心もあって警戒の色は消えることが無かった]
ううん、そんな気を遣ってくれなくて良いよ。
あ、でも…ちょっと傍に居て欲しいかな。
甘えちゃって悪いけど。出来ればブリジット達も。…良い?
[何か要るかと聞いてくれるゲルダに申し訳なさげに微笑んで首を傾げ。叶うならベッティやブリジットにも傍に居て欲しいと願うのは、今まで秘密にしていた事を受け入れてもらえた安堵からだろう。
だが、ブリジットが残ると言えば自分と同じように彼女も二人で話したい事があるのだろうと思い、解った、と頷いて]
ブリジットも、さっき怒ってくれてありがと。
ギュン爺ちゃん、私が悪かったんだからブリジットのこと怒らないでね。
それじゃ、ブリジット。私達、先に戻ってるね。
[そういって彼女を一人残し自衛団詰め所を後にした。
途中ベッティが寄るところがあるといって別れれば引きとめはしないものの心配そうに見つめ。]
気をつけてね?それと、ベッティもありがと。
私は幸せものだよ。
―回想・詰め所にて―
[ゲルダらの話が終わった頃、クロエの話が始まる前に、
自分も団長の方へと一歩近づいて、手にしていた篭の中から
布に包んだ銀の守り刀をそっと渡す。]
……ギュン爺、頼まれていたもの
出来上がったから持ってきました。
[彼が差し出した老人特有の皺だらけの大きな手の平に、
ほんの一瞬乗せるのを躊躇ったのは、これからの事を憂いて。
それでも差し出された相応の代金は、大人しく受け取った。
守り刀は布に包まれたまま、ギュンターの懐に収まるったのを見届ける。
そして代わりに――と、一度封の解かれた革の箱を手渡された。]
[それを宿屋に置いてくるように頼まれれば
――なおベッティに頼まなかったのは、
単に誰に頼んでも一度は宿に向かうのだから、結局同じということらしい――
一旦は頷いたものの。]
中身は何です?
[あければ分るといわれ、一度箱を蓋を持ち上げれば、
中には銀色に光る短剣が収められていた。
それに一度青い目は開かれ、そしてゆっくりと伏せられた。
これを皆が集まる場所に置けと言う事は、
つまりは使えと言う事かなのと。]
……ギュン爺。
私の作った守り刀を使わないのは、
単純に切れ味の問題?それとも……気を使ってくれたの?
[作った物が、血に染まらぬようにと?
問うもただ見据えるだけで、答えは返ってこなかった。]
もし後者だったのなら………同じ事よ。
[容疑者として集められた時点で、そんな些細な気遣いは、
あってもなくても同じだと、ぽつり呟いて背を向け離れた。]
―宿屋 食堂―
そうして貰えると嬉しいわね。
[目の前で指を組み、微笑みを返す]
さぁ、どうしましょう。
本当のことを言ってしまうのが、一番の解決法だと思うけど。
[そう言って、一息の間を開けて]
……それとも、デートでもお願いしましょうか?
[ふと表情を緩め、冗談のように言葉を続けた]
気にならなければいいんだけどな。
[流石に二人きりになるような事態など余り無かったから
クロエの言葉>>567には困ったような笑みを零した]
かたぶつと思われてたのか。
まぁ、神に仕える身だ。
そう思われている方が良いか。
……ん、ゲルダが傍にいりゃ心配ねぇだろ?
[ゲルダ>>568の言葉にゆると首を傾げてみせた]
……そうか。
まぁ、無茶だけはしてくれるなよ。
[ブリジット>>569の返事にそう言葉を返すも
物騒な言葉は聞こえぬふりをしておいた]
ブリたんもあんま無理はするんじゃないぞ?
[そういいながらも、その場に残すのは信頼の意を含めてのこと]
まぁ、すぐに戻るから。
ごめんな、クロっち。
[クロエの言葉にはそういいながら、心配そうな様子に]
ちょっと寄り道して、すぐに宿屋に戻るだけだからさ。
帰ったらうまいものでも作るから、そしたら皆で食べよっか。
[そう言葉を交わしたりしたのは、別れ際の言葉を言う前のこと]
―宿屋―
これは失礼。
[宿屋の前で一度後ろを振り返り、軽く頭を下げてから中に入る]
どうもおまたせしまして。
いや、お邪魔になっちゃったかな。
[丁度カルメンのデート発言があったので。
肩を竦めて食堂の入口で足を止めた。
アーベルの手にカードがあるのを見て口元が笑う]
─宿屋・食堂─
じゃ、そこは真面目に考えときます。
[実行できるかどうかはまた、別の話、ではあるが]
秘密は、秘密のまま持っているからこそ、なんですよ?
[くすくすと笑いながら。
シャッフルしたカードの中から一枚を引き抜く]
……おや。
俺でよければ、喜んで?
[冗談のような言葉に、こちらも冗談めかして返しつつ。
開いたカードは、ハートのクィーン]
[一度修道院へと戻る心算であったが
保護者としてついていった事を思えば
送り届けるまでが筋だろう]
さて、宿に戻って少し休ませて貰うか。
部屋、空いてたよなぁ。
[独り言ちてゲルダとクロエ、イレーネとゼルギウスにも
宿屋に戻ろうと促す仕草。
ベッティから遅れること暫しもと来た道を歩き始めた]
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