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んあ?地元の?へー。出稼ぎかなんかかい。
そういやなんか村の偉い人っぽいのと話してたっけ?あのなんか左手でガリガリやってる人。
俺は祭りにゃ、たまたま出くわしただけさ。
ってぇ……。
ここで、ぼーっとしてても、仕方ねぇか。
[呟きつつ、吸殻を携帯灰皿に放り込み。
もう一度墓を見てから、墓地を離れる]
……ん。
少し、風、出てきたか……?
[天気崩れるのは勘弁、と呟きつつ。ふらり、宛てなく歩き出す]
[少しぼぅっとした様子で旅籠前を通り抜けようとして]
「にゃ」
……?
…あれ、コダマ。
どう、したの?
[足元で見上げ、小さく鳴いたコダマに気付き、足を止めた。こちらを見上げてくるコダマを拾い上げ、腕に収めると、ようやく旅籠の前に人が集まっていることに気付く]
あ。
こん、にちは。
………涼、ちゃん、かな?
[その中の小さな女の子に視線を止め、小さく首を傾げた。玲達に聞いた特徴に会う女の子。どこか確信めいた心持で名を呼んだ]
ま、だいたいそんなとこですね
晴美様にはひどく手間をかけさせてしまいましたよ
[旅籠に泊まっていたから旅行者と思ったのだろう。とここでようやく気づきつつ]
それは偶然ですね。あまり外の人間に向けてではないですが、珍しいものですから興味があるのでしたら見ていってくださいな
[言って丘の件の桜がある場所を見て]
この区域もしばらく立ち入り禁止にされるところなので、ここにいると迷惑かけてしまいますので、いきましょうか?
[と聡を誘い、同意が得れれば、どこに。というほど誘う場所もないから自然と旅籠のほうに歩き出すだろう]
「聞いた?紫堂の…」
「西行院の方々も大変だ……」
[聞こえてきた会話に小さく唇を引き結んで。用事がないなら、と櫻木家から出た。綾野もいないなら、ここに居る必要も無いだろう。
何となく風に誘われるように村の中を歩く]
……7年、か。
そういえばそんな人もいたな。
[記憶にあるのは、苦手な晴美の傍に控えている姿ばかり。
直接話したことも他の兄姉たちよりずっと少ない]
…分かるかな。
[何気に酷い事をポツポツと呟きつつ]
ふぇ!?
[びっくりだ。なんで名前知ってるんだろー?でもあいさつはあいさつ!]
こんにちは!
うん、りょうでーす!
えーと。
……おねーさん?は?
[うん、ちょっと悩んだ!]
すまない。少し忘れ物をしたから、一度取って来るよ。
[旅籠へ一度戻ってから、傍目には手ぶらのまま戻ってくる]
…ん?コダマは?
[その場から離れた猫の姿を探すように、くるりと見回す]
あ…驚かせて、ごめん、ね。
皆から、話は、聞いてたから。
史人の、生徒、なんでしょ?
[腕の中でごろごろと鳴くコダマを撫でてやりながら、驚く涼に微笑を向ける]
私は、榛名。
宗像榛名、って言うの。
史人とは、幼馴染、なんだ。
[蓮実に続いて歩きながら]
ああ、せっかくだからな。見物さしてもらうぜ。
ハルヒコさま、ねぇ。アンタのが年上だろ?そんなに偉いのかい?あの人。
あ、そーなんだー。
みんなって誰ー?
[何いわれてんのかなー。むぅ。]
ふーみんせんせーの生徒。うんそうそう!塾でねー、教えてくれてるんだけどー
……あー!
あなたが、はるなちゃん!
小説書いてるってきいた!
[のんびり歩いて、道の分岐へ。
ふと見やった桜の丘は、既に神楽舞台の設置に取り掛かっている頃だろうか]
…………。
[一瞬浮かぶは、自嘲めいた笑み。
もっともそれはすぐに消え、視線は桜の丘からそらされる]
さて、あちらは行けず、帰れば小言、かぁ?
……野崎のおっちゃんの旅籠辺りに、避難するか。
[冗談めかして呟きつつ、何気なく旅籠方面へと足を向け]
あー、そんな感じ。
何かあッと、史人サンの影に隠れてたなァ。
[裕樹にはけらと笑いながら、丁度見えた榛名には片手を上げて。
ふとポケットに手を突っ込む。]
ッと、・・・りゃ。
どッかで落としたかな。
・・・・ちょっと探してくるわ。
[言って、旅籠前から離れて歩き出す。
去り際にちらと目を向けたコダマにはやっぱり無視された。]
ああ、なるほど。
[涼の指差した先を見て、にこりと笑う]
こんばんは、榛名先生。
…コダマはやっぱり、可愛い女の子が好きなのかな。
[飼い主との態度の差に、けらけらと笑いを零す。
はた、と気付けば]
涼ちゃん、人を指差したら駄目だって習った事はあるか?
[聡の了承を得られ歩き出しながら]
ええ。若干決まりごとにはうるさいですが、内々の祭りなので許してやってくださいな
親の躾が厳しかったのもありますが、この村の政を司っている西行院家というのがありまして、晴美様はそこの次期党首。なのですよ。
[などと軽い説明をしながら歩けば時期に旅籠前にある人影が目に入ってくるだろう]
結城君と、玲ちゃんと…瑠璃も、かな。
瑠璃は、名前、知らなかったみたい、だけど。
[涼の問いに名を挙げて]
あれ、私の名前、知ってたんだ。
うん、書いてるよ、小説。
[にこりと笑みを向けて。指を差された要因となった裕樹気付くと、微笑みながら挨拶を返す。
旅籠から離れていく孝博には会釈で見送って]
あれ…コダマ、特定の、人にしか、懐かなかった、っけ?
[普段拒否されることが無いためにあまり分からないらしい]
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