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―遺跡―
[崩れかけ、天をむけて斜めに立つ柱の上に片膝をつく。
半ば目を閉じ、出来得る限りの探査。探る事にはひたすら不得手だが、力があれば恐らく感じ取れまいかと、意識を澄ませ―――]
…………煩い!
[集中は呆気なく乱された。修行が足りません。]
……とりあえず、一度、Kirschbaumに戻りますかね、俺は。
取りあえず、追跡の結果を話しておきたい相手もいるし……。
[とはいえ、その相手にもどこまで話して大丈夫なのかと。
何故か不安を感じるのだが]
[嫌な気分を振り払いながら気配を追い続けて
そんな風に走っていれば、もちろん]
きゃう!
[石に躓いて思いっきり転んでしまうのだった]
うー、痛いー。
[そもこの姿にだって慣れていないのだ。
不安定なまま走ればあたりまえのことだった]
シスターはどうする?
[軽く首を傾げて]
僕は何かを食べにゆこうと思ってはいるのだけれど。
『食べる、といっても……まぁ普通の食事とは違うけれどね』
影の王のところなら、おいしいもの食べられるかもね。
―Kirschbaum―
[...は昼ご飯はさすがに食欲魔神の二人には及ばないものの、宣言通りにいつもの二倍食べた。ハインリヒが支払いが終わった後、財布の中を見て嘆いたとか...にとって全く関係ない話]
―夜・Kirschbaum―
……昼飯どころか晩飯まで奢らせるか、普通。
[すっかり軽くなった財布を懐にしまい、嘆息。]
で、遺跡に行けばいいんだったか?
アリバイ確認もしておきたいところなんだが。
いたいー。
[半べそになりながらも怒られれば]
だって、一人は危ないと思うのー!
[言い返してからはたと気が付く。
自分が来たからどうなるというのだろう?]
あぁ……んじゃま、僕も一旦Kirschbaumへ行くかな?
もしかしたら、ティルも帰ってきてるかもしんないし。
……流石に図書館は閉まっちゃっただろね、うん。
[くす、と小さく笑った。]
―遺跡―
[ミハエルは頭を抱えた。
自警団員に見咎められたらどうするのかと。
不用意だと。
ていうか転ぶなよと。
言いたいことは山ほどあったが、どれも口にのぼらなかった。多すぎて。]
[柱の上から、ブリジットの隣へ飛び降りた。]
お前に心配されるようでは問題だ。とても。
良いから立て!
[アマンダはオトフリートの苦笑に、苦笑を返す]
ん、やっぱり?
寝すぎたね、ほんと。
[溜息を吐いて、気を取り直す]
そっちは、明日に。
今は、Kirschbaumに、行くよ。
オトも、一緒かな?
[アマンダはそう言って、先に立って歩き出す。
千花は鼻先を高く上げて、夜風の花の香りに目を細めた]
え、うん。
[こちらに来てくれた彼をきょとんとみて、慌てて立ち上がる。
誰かに見られてるとかそんなことはこれっぽっちも考えてない]
一人よりは二人のほうが良くない?
探し物するにもきっと効率いいよ、うん。
[いかにも今考えましたという答えを返してみた]
―夜・Kirschbaum―
[流石にこの量をおごらせるのは気が引けて、
ちゃんと自腹切りつつ、いつもどおりの量をぱくつく。]
んー、とりあえず…ココに泊ってる連中とかなら、戻ってくるんじゃないのかね?
戻ってこなかったらこなかったで、怪しいし…。
[真剣な目で言っても、フォーク咥えながらじゃ説得力皆無。]
[ティルの言葉に、ふむと僅かに思案していたが]
……そうですね
食事は結構ですが、この時間なら人も集まってるでしょうね
さっさと解決した方が面倒も少ないでしょう
情報収集も兼ねて私も行きますわ
そうですね、ティルもあそこに泊まっていますし、戻っているかも知れない。
[アーベルの言葉に、一つ頷き]
ええ、戻りますよ。
……今の内は、ちゃんと休んでおいた方が、良さそうですしね。
[呟く刹那、翠の双眸はやや険しい色彩を宿し]
―夜・Kirschbaum:1F―
[静かだなぁ、と思っているうちにカウンターで寝こけていたのを見かねたらしいマスターによって動かされたソファーの上で目がさめる。
まぁ、何が起こったのかよくわかっていないのは当たり前の話で]
…あー…?
[寝癖のついた髪をなおしながら状況把握中]
[先に立ったまま、肩越しに振り向いて笑う]
うん、アーベルも一緒。
図書館は…ね、残念。
[千花の真似をして、上を向いて歩く。
ブリジットと違い、大地はアマンダを優しく支えてくれる]
―Kirschbaum・夜―
[...はかなり満足した。デザートのバニラアイスカルーアかけをもぐもぐ]
夜に遺跡は行かない方がいいと思うよ。
……ギュンターさんが「消えた」の、多分夜の遺跡だと思うから。犯人に見つかったら、きっと僕たちも「消されて」しまうから。
……なるほどな。
わかった。ここで人を待つか。
[夜の遺跡なんてぞっとしないしな、とぼやきながら
懐をがさがさ探る。
その度に、じゃりじゃりと金属音がする。]
[お饅頭はまだ残っていたのですが、とりあえずそれは横に置いておいて、ベアトリーチェは泉のそばに腰をおろしました。すっかり人の少なくなった広場は墓地ほどではないにせよしずまり返っていて、泉には銀の月が映り込んでいます。
ポケットの中から、さっき買ったばかりの細い鎖紐と、お守りにと云われた無限を示す輪を取り出しますと、曲りくねった輪に鎖をそうっと通します。]
じゃあ、僕も行こう。
森にはあとでもいけるだろうし
それにシスターを一人でこんな暗い中、いかせるわけにはいかないよね
[くすっと悪戯っぽく笑って]
―教会→外へ―
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