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……伝説、ね。
[そう呟く。それについては村の政を司る家の者としてよく知っているわけで。
もちろんそれが真実であり、伝説にまだ知られていない続きがあることも。]
[良い反応の玲に思わず]
…っふふ、あはははっ。
いや、こっちこそすまない。つい楽しくて悪ノリを、な。
[ほんの少し、目尻に溜まった涙を拭って]
…っふふふ。
[まだ笑いを堪えられず]
あァ、そーいやそっか。
煙草程度じゃ、ねェ。
[桜に関して色んな方面から掛かった突っ込みの、どれに納得したのかは不明である。]
そりゃァ言われなくとも。
[史人には軽く返した。]
[ぎゅうっと抱きついてしまってたら、あったかくって、なんか嬉しい。
そうやったまんまおねーさんを見る。じー。煙草たばこ。]
うー。
美味しいなら吸ってみたいー、けど
[ぎゅーっと抱きついたりきっちゃんを見る。……うん。]
りきっちゃんみたいに生活ふのーしゃにはなりたくないかもー……
[琉璃に頭を撫でられ。縮こまったまま頷いていたが]
……。
[そうっと顔を上げれば当の本人は笑って涙まで浮かべていて]
…………。
[凄く恨めしげな顔になった]
死ぬだの死なないだの、なーんか物騒だねェ。
[聡の声に同調するように、僅かに眉を下げつつ。]
んン、まァ。
話も聞きに行きたかったケド、今日はもー遅いかな。
[小百合に視線を向けた。]
おっと、別に重たい空気を作るつもりはなかったんだが。
[悪い悪い、と聡に笑って見せ]
別に釈迦に説法、ってんでもないが。
そいつは確かに真理だねぇ。
[利吉の言葉にひょい、と肩を竦めつつ、軽く返す。
その内、集落の者の──というか、従妹の視線がこちらに向いたろうか]
さて、そんじゃ俺は退散すっかね。
[軽く言って。何かから逃げるよに、足早に丘を降りていく。
立ち去り際、孝博にはもう一度、頑張れよー、と声をかけて]
まあ確かにしょうがない…と、言うより。
俺の場合は趣味のようなものだからな。
気にはしていないさ。
[琉璃を相手に笑い、ひらりと手を振る]
どちらかと言えば、兄になれない方が残念で落ち込んだ、かな。
うん、さすがに全部わかるとか言われたら驚きだったよ。
[笑いかけながら]
困ってるというよりは単なる興味本位ってところかな。
あとは最近うち、ちょっと改築とかもしたほうがいいんじゃないかなって思い始めてね。
[うちもだいぶ古いしと付け加えて]
欠陥ってことはないと思うけど、今まで無事にたってるしね。
生き死になんて…。
[くすと、いつもより薄い笑みをうかべ、その先は黙して語らず。]
ま、それぞれ思うところはあるって事ね。
[そう言いながら、涼にはいつも通りのからりとした笑みを零す。]
利吉の生活態度というか、現状にもイイ所はあるわよ?
ああならないために、しっかりした大人になりなさーいっていういい見本。
そうねー。大人になって、苦いものが大好きっていえるようになって、かつ真っ当な生活できてるなら吸ってもいいと思うわよ。
[至極真っ当な条件だが、並べると厳しい条件に見えてくるから不思議だ。]
[裕樹の返答にふぅんと少し考えるそぶりを見せてから]
ボクとは似て非なる?
でもまぁ、違うのもまた面白いことだよね。
[くすりと笑いかけて]
ああ、他の部屋とかもそろそろ案内しないとかな?
それとももうちょっと見ていく?
[恨めしげな玲の表情を見れば、流石に笑いを抑えて]
いや…、本当にすまない。
名前も見た目も中身もこれだから、つい、ね。
まあ本当のところ、身長はもう少しほしいが、そう言ったら君と同じようにぶつかるから大変だって史人に言われたな。
そ、っか。
[視線が僅かに地に落ちた。外での暮らしが大変だと言うことと、それが一切体験出来ないことの両方の意味が込められていたことだろう]
手、紙?
うん、と……まさか、ね。
[心当たりは、ある。が、その人物であるとは確信が得られず、首を傾げる要因となった。
小説が楽しかったと聞くと、嬉しげな笑みが深まる]
良かっ、た。
はっきりしない部分は、どうしても、私の想像になっちゃうから、少し、不安が、あったんだよね。
…本当に、失礼しました。
[裕樹とは微妙な距離を保つ。
先刻までとは意味が違ってきてるだろうが]
…奥の間は父さんが今も作業してるから無理だけど。
いつもの客間とか、向こう側なら。
[他の部屋、と言われて小首を傾げた]
……やれ、やれ、と。
[丘を降り、人群れから離れた所で、はあ、と息を吐き]
ガラじゃねーってのに、なぁに話してんだが。
[呆れたような言葉は誰に向くのか。
ともあれ、そろそろ戻るか、と家へ向けて歩き出し]
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