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そう?
そう言われたのは、初めてかな。
探偵にしちゃ、少し口が過ぎるよ。
[諌める言葉には、はいはい、と気のないのが丸分かりの返答をしたものの、己を指す単語は予想外だったらしく、ぱちりと青の瞳を瞬かせた。酒場の主としての素質は――軽口さえ止めればあるかもしれない、などと、上の姉にはよく言われたもので。
覗き込んでくるさまには、退くでもなく、ほんの少し首を傾けて]
うーん?
王道だと、主に恋焦がれる召使、が綺麗な形なんだけど。
まだ読みきれないな、残念ながら。
[姉の幼馴染の事を思い返しながら、そう返した]
[集まりだした面々を見ると腰を上げ、ギュンターは重い調子で話し出した。一番先に話されたのは、村が閉鎖された、という事。宿の中にいる人物にはその声が聞こえただろう]
[宿の中へと入ると、この場には珍しい団長に小さく頭を下げ、ユリアンの隣へ座った。
酒場の空気が少し硬いのはブリジットのせいか、それとも他の何かか。
彼女の声を不安げに聞きながら、続いてギュンターの話を黙って耳に入れた。
聞きなれない単語一つ一つに、表情を固くしながら。]
閉鎖? 祈りのためかい。違うかね。
それなら何が。
[続けて原因――「人狼」の存在について、容疑者が十一人いる事と――その名前、自衛団についてと、自信の行動についてが、ギュンターの口から語られた]
[宿の中の騒ぎを壁にもたれかかったままメモに取る。そう事のときはまだ自分は傍観者のはずだったから。宿の中で一際賑やかなところに目をやると、見慣れた女性がいつもの様子で騒いでいた]
あいつは…いっつもあーなのかねえ。
まあ、見てて退屈はしねーけどな。
[ブリジットに視線を送りペンをパタパタと振って挨拶をする]
ハインリヒもこんばんは。
[聞こえた声に律儀に振り返った。
浮かべる笑みは普段と変わらぬようで、どこか違和感がある]
……はい?
[自衛団長の言葉に一瞬静まり返った宿。
小さな疑問符はどこまで聞こえただろうか]
……閉鎖?
一体、なんでっ……。
[問いの答えも兼ねた説明に、思わず上がる、上擦った声。
続けてなされた説明に、緑の瞳がゆっくりと瞬いた]
……なんの、冗談……。
ああ、そうか。探偵は依頼人の秘密は守らないといけないから。
……でも、アーベルが探偵だったら楽しそうなのに。
カインが犯人の証拠探しに一役買ったりしてね。
[楽しそうに、想像(妄想?)を語り聞かせる。
首を傾げたアーベルには、こちらも逆側に首を傾げてみせ。]
そうなの? でもそれはお話の中の出来事じゃない?
それに、んー、エーリッヒ様に恋焦がれる私……。
………。
[暫くその体勢のまま考える。ややあって、首を戻して。]
……どうだろう。私も読みきれないな、残念ながら。
あ、でも面白いことはわかった。
[にこり、と笑う。]
アーベルって、私とエーリッヒ様のこと、そんな風に見てたのね?
[ギュンターから伝えられる言葉。
村の閉鎖、その原因及び容疑者が絞られていること。
表情は変わらねど、その身体に緊張が走る]
……その、容疑者、って。
[疑問は直ぐに解答された。
己も含まれていることに息を飲む]
……大丈夫です、落ち着いて。
[落ち着いていないのは、少年よりも彼自身だったかもしれない。
注文の為に立ったままの姿勢で、ティルの肩を軽く何度か叩く]
本当に。
何の冗談、ですか。
[声をかけられたのに気がついて]
ああ、こりゃ先生さんもこっちにきてたのかよ。
…どうにも変な雰囲気ですぜ、こりゃ。
あの爺さん、俺らを孫と間違えて御伽話を始めた…ってわけじゃないようだし。
[ペンで額をコツコツと叩き『人狼』という言葉を思い出す]
ゴシップ専門の奴らがたまにネタには使っちゃいたが…マジなのか?
[家に戻ったら母親に戸締りをきっちりするようには言っておくか…などとぼんやりと考える]
[人狼―その単語に顔が青くなる。]
人狼、なんて。御伽噺だったんじゃ。
[震える声でギュンターに尋ねるも、これは事実であると首を振られた。
そして続いて告げられた容疑者に。]
…わたし、も?
[自分の名前が入っていた事に、怯えた。]
楽しそう、かねえ。
俺は真実を暴くより、自分の興味で動くと思うけど。
[己の事ながら他人事のような言い草。
否定も肯定も、明確にはしなかったが。
ユーディットが首を戻すのに合わせて、アーベルも首を真っ直ぐにする]
どっちかっていうと。
エーリ兄が無自覚に何かしらやっていて、
それに惚れ込んでいたら大変、って心配かな?
[何処まで本気かわからない調子で言って、それから、あ、と声を漏らした]
買い物、頼まれてたんだ。
そろそろ戻らないと、またどやされるな。
[ハインリヒに気付けば、ひらひらと手を振り返し。ギュンターの傍で続く説明を聞いた女性は、まず、ほう、と一言。短く、それ自体は気のないような声を零し]
寓話として伝わりし異形。
人に化け人を喰らう怪物。
それが村の閉鎖の原因。
そしてその容疑者は十一人。
中にはこのブリジット=フレーゲも含まれている。
そういう事かね。
[ギュンターがそれに頷けば]
実に恐ろしきかな、――凶兆!
暗き影は――変容を経て来たれり!
[叫ぶように言いながら、ニ、三歩後ろによろめき]
[ふるり、首を振る。
自衛団長の事は、子供の頃から知っている。
彼が、冗談でこんな事を言う人物ではない事も。
だが、それだけに、その言葉は受け入れ難くて]
……大体、どっからそんな話……。
俺たちに、どうしろって……。
[名指しされた者には身近な者も多く。
それもまた、信じ難さを増す要因となっていた]
ええ、御伽噺ですよね。
それが何を間違えば。
[ハインリヒに困惑の表情を向ける]
しかもティルやミリィのようなまだ……。
[向けられた自衛団長の視線に口を閉じた。
そこから感じられるのは、間違いのない本気]
[隣で怯えの色を見せるイレーネに気付けば、落ち着かせようとそっとその肩に手を乗せ]
……きっと、何かの間違いだ。
[そう言葉を紡いだが、ギュンターの様子は真剣そのもので。
嘘ではないと言うのが嫌でも伝わる]
型に嵌らない探偵だから、楽しそうなのに。
[次の言葉には不思議そうな顔をして]
無自覚に何かやっていて惚れ込んでたら大変?
それって、どういう意味?
[尋ねたものの、アーベルが詳しく答えてくれるという期待はさほどなく。買い物という言葉に、自身もその途中だったことを思い出す。]
あ、そうなんだ。私もそろそろ帰らないと……。
[と、言葉を切って、ちょっと考え。]
……先にそっちに寄って、エーリッヒ様がいるかどうか確認してからにしようかな。
[自警団長の口が開かれるたび、その言葉を興味深げにメモにとっていく。]
なるほどねえ…容疑者は11人…。
11人?
[その時になって初めて気づく。その中に自分も含まれている事に。ペン先が思わずよれてメモにガリっと崩れた線を引く]
いやいや。
その分だと、大丈夫そうかな。
[予想通りというべきか、返したのは答えではなく、勝手な納得。
途中で切られた言葉には、考え込む素振りすらなく]
いるんじゃないかねえ。
[断言ではないものの、それに近い調子で言い切った。
此方に寄るという彼女を少しばかり待たせ、店に入ろうとして、途中で足を止め振り返る]
――あ、そうそう。
不用意に男に顔近づけたりしないほうがいい。
何されても、知らないよ。
[そんな忠告を告げてから、雑貨をニ、三点買い求め、帰途に着く。
その先に待っている出来事に対して見せるのは、好奇の色か、*それとも*]
…えぇ、なにかの間違いよ…ね。
人狼、だなんて。
[店内を見回す。
容疑者として上げられているのは、常連さんやご近所さんばかり。]
…信じられない。この中に居るだなんて。
[口元へと無意識に行く指は、いつの間にか震えていた。]
[告げられた名前を反芻する。
ミリィの名もあった。他にも、ここにいる人、いない人、みんな知った人の名前ばかりで。]
…誰かが、人狼、っ。
[ユリアンの肩に手を乗せられると、びくりと不安げに見上げる。
そういえば、先ほど告げられた名前の中に、彼のものも入っていた。]
ユリアンも、なんて。
[まるで違うと言わんばかりに首を緩く振るが、ギュンターの態度が変わるはずもなかった。]
原因排除などと。
つまりは最初から手を汚すつもりでいらっしゃる?
[少しずつ、最初の動揺が収まってくる。
静かに、だがハッキリと頷く自衛団長に、こめかみを押さえる]
どうして誰も疑わないんですか。
そんな、噂に踊らされるような真似を。
「村を守るのは私の役目だ」
…禍は芽の内に、ですか。
上の方々の考えることはいつも、単純明快ですね。
[それはギュンターに向けたようで、微妙に違う。
苦虫を噛み潰したような顔になる]
……冗談にしといてくれよ、人狼なんて……。
[はあ、と。
零れ落ちるのは小さなため息]
そんなもの……御伽噺の中だけで、たくさんだ……。
[掠れた呟きと共に、崩れるように椅子に腰掛ける。
緑の瞳の憂いの陰り、それに気づく者は*果たしてあるか*]
[思ったとおり、答えらしき答えを返そうとしないアーベルの様子には気を留めることもなく。
むしろ、いるんじゃないか、という次の言葉の方に気が行った。]
アーベルが言うなら、そうなんでしょうね。
[さっきまで一緒に居たし、アーベルだし、と、理由は心中で呟くに留めて、彼が雑貨店で用を済ますのを待つことにする。と。]
……ご忠告ありがとう。
[唐突に投げかけられた台詞に、呆気にとられながらそれだけ返した。けれど。]
……私、そんなに世間知らずに見えるのかな?
[残され、苦笑して独りごちる。
世間知らず、というより、生娘? うーん、と考え込んでいる間にアーベルが戻ってきて。
思考は宙に散って、酒場へと向かった。
そこで繰り広げられていたのは、馴染みの顔と、馴染まないざわつき。]
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