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おっ、パトだ!
[するりと入ってきた犬に声を上げた。
パトラッシュ、はちょっと長いからそう呼んでいる。
人間を優先させている事は当然であったので気にする事もなく。
勿論、自分もまだ武器の配給は受けていない。]
おや…?
ラッシュ、お前も順番待ちか。
今日はメンテナンスがまだだったろう、調子はどうだ?
[自分と同じように人垣から離れている犬に気付くと傍まで歩み寄り。
しゃがみ込んで目線を合わせると柔らかな笑みを向けて前足を軽く撫でた。]
[無邪気な様子に、変に不安にさせる必要もないかと。
それでも緊張感は持たせるべきで、ちょっとだけというその頭を軽く小突き]
馬鹿を言うんじゃないっ!
使わないですむならそれで一番なんだからな。
[それから渡されたレーザーガンについては]
見た目はたしかにちょっと変わっているが、それは間違いなくレーザーガンだな。
[当然人に向けて撃てば大変なことになることなど、武器を扱う上での諸注意をさらにくどくどと教えることになった**]
─第二階層・リフレッシュルーム─
おん
[声を上げたアンドロイド>>42に返事する声が少し控えめだったのは、一応事態を配慮したのだろうか。
それでも幾人かがこちらを振り返った。
中には気の立っている者もいたようだが、機械犬はそちらを認識していない]
―第二階層・リフレッシュルーム―
わぅん
[ついで傍まで来た整備士>>43に、ぱたぱたと尾を振った。
不調があれば仕種で示すようにプログラムされている。
今は特にいつもと変わりはない為――プログラム自体が壊れていれば話は別だが――好調であることは伝わるか。
違いと言えば、瞳に制限解除を示す赤い光が明滅している程度]
ジョエルもいたのか。
…みたところ調子は良さそうか…?
ちゃんと充電しているなら良いんだがな。
[パトラッシュが声を返した先、こちらに手を振る男の姿をみて微かに苦笑して。
誰かと話しているらしい様子を見れば微笑んで手を振り返すに留めた。]
─ 第二階層・リフレッシュルーム ─
[微笑>>49がみえると笑みを返したけれど、問題は>>47…と続くスティーヴの声に、パッとこちらへと意識を戻す。彼はまたため息をついただろうか。
軽く悪びれなく笑う。そして、スティーヴの言葉にうんうんと頷いた。]
わかった、じゃ、何かあったらよろしく頼むな
[至極普通に見える対応をして、彼を送り出す。
そして、送り出した後、再びjeeeeeeeという電子音。]
あっ PMCを退治=寄生された人を退治する だから、
そうか、他の人間を退治しろと言う事だな?
[とりあえず退治する。とまでの理解は出来ていたけれど、そこまでだった。スティーヴとの会話を反芻し、改めて思考がたどり着くと声を上げる。
ザワッ、と気の立っている船員を中心に空気がざわめいた。]
─ 第二階層・食堂 ─
そうだ、頑張れ。
俺もスペシャルパワーを活かして頑張るよ。
[言葉遊びをしながら元気な少年に笑って頷く。
どこか撃つというのにはおいおいと思ったが、速攻父親からの静止が入っていたから肩を竦めただけで流した]
ああ、それでいいよ。
[係員の手が空くまで待ち、受け取ったのはやはりどこかオモチャのように見えてしまうレーザー銃。白と橙のポップなカラーリングがそう思わせるのかもしれない]
形なんてどうでもいいのさ。
確実に相手より先に撃てるかが大事。
[唇を歪めた笑い方は少年に見せていたのとは対照的に暗く、係の船員が軽く息を呑んだ。
フッと息を吐くと、いつものようにひらひらっと手を振った]
そんな状況にならなければもっといいんだけどね。
軍人さんもいるんだからサクサク解決されるかもしれないし。
…ん、良い声だ。
表立った異常は無さそうだな。
[嬉しげに尻尾を振って反応を返してくるパトラッシュに変わった様子は見受けられず、満足そうに頷いてみせる。
最も目視だけでの判断などするわけもないので、後でメンテナンスはするつもりではあるが。
目のうちの赤い光には、微か瞳を細め見るも内心を口には出すことはなく。]
…人が途切れるまで、お前と一緒に待つことにしようかな。
[固い毛並みを撫でて、人の集う先に視線を向けた。**]
─ 第二階層・食堂 ─
だって、こんな時のために乗ってるんだろう?
[チラリとカルロスの方を見る。
相手も気がついたなら唇の端だけを上げて]
呼び戻しは来てないよ。
今のシフトにはボスも入ってるし。
なんか落ち着かないけどもう少し休んでくつもり。
[残っていたお茶を飲むために元の席へと戻った**]
[リディアに撫でられて>>52、目は心地良さそうに細められた。
尤も実際に心地良さを感じているわけではないだろうが]
[彼女の隣で列が空くのを待つ最中、ジョエルの発した言葉>>50に船員の一部がざわめいた。
その言葉自体は機械犬にとっても“当然のこと”だったから大きな反応は見せず、むしろ周囲の様子に両耳を立て、じっと眺めていた。
地面についた尾がぱたりと一度揺れた**]
「おいっ」
お
[ぐいっと胸倉をつかまれる。状況を理解していない表情で瞬きをする。
相手は見知った顔だった。古株の船員だ。一言で言うとジョエルの上司にあたる人物。]
なんだブラウンのおっちゃんか、急にどうし、
「どうしただと?ふざけんじゃねぇよ
人間を退治?この状況でそういう台詞を口にするってこたァ、
なんだ、お前人間皆殺しにでもするつもりか!」
はァ!?まさか!
俺はアンドロイドだぜ、人間をそうできるようには作られてない
[軽く両手を掲げて言う。「殺す」という言葉も言えないほどだ。
けれど相手はさらに声を荒げる。]
「そーいう問題じゃねェよ!!」
じゃあどういう問題だよっ!
[声を返す。本当に解っていない様子に、ブラウンはギリギリと睨んだ後、ハァと押し殺した息を吐き、
ゴッッッ
力一杯、ジョエルを一発打ん殴った。]
「…不安を煽ったお前が悪い、それは罰だと知って置けよ!」
[そう言うと、さっさと武器を受け取りリフレッシュルームを出て行った。
未だに意味は解らず、ざわついた空気も収まらない。
周りのジョエルへの視線は、あまりよいものではなかっただろう。]
あ、頭がぐわんぐわんする
やっべ、スティにおこられっかな
[痛覚はなかったが、殴られ傷ついた皮膚は、普通の人間が怪我をするのと変わりなく見えた。スティーヴが最高の素材を使った、と言い切れるだけのものである。
パトラッシュのように周りを配慮する思考がついていれば防げた事態でもあった。
頭の奥で電子回路が熱を持つのはわかったので、自分で軽く頭を叩いた。]
リディア〜、
念のため、頭ちょっと見てくれない?
[手遅れです、と言われない事を願いながら、*リディア達の方へと向かった*]
─第二階層 リフレッシュルーム─
……なんだ?
[パトラッシュの傍らに腰を落ち着けて人がはけるのを待っていた最中。
先程からざわついているにも関わらず、ある一角が一際ざわめき出したのに気付いてそちらに目を向けた。
何が起きたのかは人垣で見えなかったのだが、そこから聞こえてきた声と飛び出してきた人物に眉を顰める。]
…また、か。
何度言ってもあの御仁は理解してくれないらしいな。
[傍目からは立派な成人男性にしか見えないが、ジョエルは旧式の電子頭脳を使っている。
それ故に理解が遅かったり、そも機微を察することが中々難しいことも致し方ないのだが。
彼の上司には乱暴をしてくれるなと何度も頼んで、軽くあしらわれているのが現状だ。]
ジョエル…また派手にやられたようだな。
…ふむ。
視覚機能に支障は出ていないみたいだが、警告信号が出ている箇所はあるか?
回路が切れたり外れたりしていたら整備室までいかないと対応し切れない。
…あぁ、傷ついた皮膚の方はスティーヴに頼まないと。
[こちらにやってきたその姿には、案の定殴られた痕があり。
まずは傷に案じる視線を向けると、ジョエルの瞳を覗いて簡単な目視をしながら自覚出来る異常を聞いた。
触れる肌も見た目も常人と変わらない、生体部品の粋を集められたと言われるだけのことはある。
電子頭脳だけが旧型である理由など整備士たる自分には測るしかできないが、これで頭脳も最新式のものだったならこんな風に殴られることも無いだろうにと内心溜息をついた。]
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