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る、り……けほっ…。
ありが……ごめ……。
[握られた手は温かく。その温もりとかけられた言葉は荒れた榛名の心をほんの少し落ち着かせる。呼吸が少しだけ、落ち着いてきた]
ええ…わかりました。琉璃さん。
そちらのほうを頼みます
榛名さんも、琉璃さんのいうように謝る必要はないんですよ
[と、琉璃を見送り、小百合が入れば、扉を閉め
交渉してる裕樹に感謝するように軽く会釈。
先導するまでもなく主人が行うので任せ]
[瑠璃が去った後に榛名の手を握った手もまた温かく感じられ。少しずつではあるが、咳き込む頻度は減り、空気が抜けるような呼吸音は減っていく。
榛名の精神が落ち着きつつあると言うのが傍目からも分かるだろうか]
おっさん?
おっさんならさっきの宿に居るはずだ。
[自分と話しているから云々には、首を傾げる。泣くガキは苦手だ。まだ泣いてないようだが。]
[手を差し出す。]
とりあえず、立て。確かに場所は分かんねぇが、来た道帰りゃ旅籠にゃ戻れるだろ。
[宿の主人と入れ違いに、水を注いだコップを持ってきて、ベッドの傍らに置く]
…騒ぐつもりはないけれど、部屋から出た方が良いかな。
気疲れさせたくはないですし。
[小百合と蓮実の感謝の様子には、軽く首を横に振る]
[歩いて行く内、高まるのは奇妙な不安。
それに急かされてか、歩みは段々と早足になる]
……晴坊っちゃん、行く先は、桜だな?
なら、先に行く!
[確かめるように問うのと、走り出すのはどちらが早いか。
苛立ちに急かされてか、答えも聞かずに桜の丘へと駆けて行く。
祭りの準備は一段落しているのか、丘の周囲に人影はない。
しかし、作業する者がいないにしては、丘の周囲は妙に明るいようにも思えた]
……さっちゃんがやさしい。
[ちょっとびっくり。]
うん。
りきっちゃん、ハタゴに、いるのかなぁ。
……でも、……
[一緒に、れーちゃんもいるんだなって思ったら、手を伸ばしたけど止まっちゃった。]
……はたご、いかなくていい。
あ…涼ちゃん。うん、お願い。
[いつの間にか居なくなっていた涼。榛名にかまけて気づかなかった。
琉璃が涼の所にいくというのに、ふと、知り合いだったのかしらという思いが過ぎったが、今はそれほど注視する事は出来ずに、琉璃に任せる事にする。
こういうときに利吉居なさいよ、とはこっそり。]
[しばらく走ると聡と話している涼の姿、
聡にはあまりいい色の顔をしなかったが、
すぐに笑いかけながら涼の方へ]
涼ちゃん…?大丈夫かな?
ごめんね、ばたばたと。
玲ちゃんもちょっとぴりぴりしちゃってたみたいで、
涼ちゃんのこと嫌ったとかそんなんじゃないから、ね?
[フォローを入れつつ]
落ち着いてきたようですね
[榛名の様子を見て言う。やはり精神的なことで発作が起きたのだろう。当たっていなければ、常備薬やら、医者。後、榛名の親にと思考がまわっていたわけだが]
かな…もう少しだけ様子を見てからのほうが
[水をもってきた裕樹に軽く頷きながらも、傍にいるのは玲に任せ少し離れた場所に立つ]
[榛名が落ち着いてくれば、玲の感情も少しずつ治まって来て]
あ、裕樹さん。
…榛姉、お水。飲めそう?
[ベッドの傍に置かれたグラスを見ながら、そう問いかけた]
…涼ちゃん?
驚かせちゃったかしら…。
[小百合の言葉には軽く睫を伏せて。
それでもまだ少しささくれ立ったままの心は。村人以外であるという一点において、どうにかしようとは思わなかった]
へ、・・・ちょッと、史ッ
・・・・行ッちまった。
[遠ざかる背中を、やや呆然と見つめる。]
何だッてんだよ、一体。
[くしゃりと髪を掻いて、足の速度は緩めずに。]
……って……!
[明るさの理由は、丘の下までたどり着いてすぐにわかった]
なんでっ……ありえねっ……。
[丘の上、風に揺れているのは、花も葉もない桜の枝のはずなのに。
そうでなくてはならないのに。
にもかかわらず、そこにあったのは、満開の桜]
……錯覚……?
[そうであって欲しいと。過ぎる願いを嘲るように、風に舞った花弁が頬に触れた]
咲けぬ桜は、生命裂かれて花開く……。
……舞い散る紅、闇夜に舞いて、花染める。
[思い返すのは、教えられた伝承の一説。
それが意味するのは何か]
[こちらも早足で歩いていたが、もどかしかったのか先へ走っていく史人。
それに、ちっ、と舌打ちすると]
馬鹿か。何が起きてるかわからんのだぞ。
[そう言うと、左腕を庇いつつ史人の後を走っていく。]
………。
[ベッドに運ばれ横たえられ。蒼白となった顔を天井に向け寝かされる。呼吸はまだ荒いが最初よりは落ち着いてきていて。何度目かの荒い呼吸の後に固く瞑られていた瞳が僅かに開かれた]
…こ…ふん、し…ゃだめ…て、いわ…てた…に…。
…また、…んなに、め…わく、か…ちゃ…た…。
[掠れた声が紡がれる。
玲に水を飲めるか訊ねられると、僅かに首をそちらに向け、小さく頷く。水を飲むために上半身だけ起こそうと身じろいだ]
[ぱたんと手を下ろす。]
だれかと、一緒がいい。
[目を合わせてくれるさっちゃん。なんか優しいのが、嬉しい。]
―― さっちゃん、私、いらない?
あ。
……ごめん、なんでもない。
[目を地面に落としてしまった。だって、そんなこと聞くなんて、どうかしてるし。]
……冗談じゃ、ねぇ……。
[低く呟き、丘を駆け上がる。
伝えられてきた伝承。
例え家を離れても、忘れる事のなかったそれ。
それが間違っていればいい、と考えたのは、恐らく初めての事で]
……っ!
[桜の根元。
そこに広がるいろを見たとき、それは、間違っていてほしい、という祈りのようなものに変わって]
……綾……?
[桜の根元。広がる紅。その上の、真白の装束。それを纏えるのは、今は惟一人]
[近寄ってくるほかのひとの音。
目をあげたら、おにーさんって、訂正した人。]
あ。
…ご、めんなさい。
……るりおにーさん?
[言われた言葉に、頷くけど。
まだこわいのは、消えない。]
・・・・分かんねーの?
[晴美の言葉に、不思議そうに瞬いた。
庇っている様子の左腕にちらちらと目を向けながら。]
ッて、待ってってば。
[慌てたように、後ろから走り出した。]
…ん。まだ万全には通そうだが…。
安心、して良い領域なのか?
[自身よりは、詳しそうな蓮実に近付いて問い掛けた。
玲に名を呼ばれれば、少し安堵した眼差しで頷き]
…これくらいしかできなくて、すまない。
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