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うん。イゾルデの声じゃなかった。
不思議な感じ…?
[曖昧。ハッキリしない返答に少し考えるが]
え?
人数減って…る?
う、うん。
[結局答えは出ないまま、イゾルデと共に追いかけるだろうか*]
[追いかけてくる声に顔を向けて、申し訳なさげに眉を落とす]
・・・すみません、先生。
はぐれないよう気を使って下さっているのに。
[繋ぐ先の無くなった手を、小さく*握りこんだ*]
ん、いこっ!
[ツィンカに頷き、二人を追って走り出す。
ランタンの灯りとは違う、光の珠。
それが少年の周囲をくるりと巡って消えたのに。
果たして誰か、気づいたか**]
[小さな悲鳴が聞こえると一層足を早めるが、無事な姿を確認すると]
よかった……
ドロテアさんに何かあったら、どうするんですか、もう。
[突然の行動を軽く窘めると、先に追い付いた騎士に確認する。]
ホラント君はこちらに向かったんですね?
それでは、みんなで探しましょう。
いいですね、ドロテアさん?
[珍しく有無を言わせぬ態度だった。]
[マルガレーテの手は握ったまま、ドロテア達が向かった先へと歩を進める。
やや後にゲルハルトの手によって立ち上がるドロテアの姿が見えた。
傍まで行くと気付く、綺麗に円を描いた茸の群生]
……え。
ちょ、ちょっと、ごめん。
[マルガレーテに断わりを入れて繋いでいた手を離し、茸の輪の傍へとしゃがみ込む。
微かに感じる痕跡、かつて視たチカラ]
……───。
[礼を言うドロテアに軽く頷き、医師に振り返る。]
ああ、こちらの方へ。
手間をかけてすまないな。
あっという間に消えてしまった。
[正確には、消してしまった。]
そうだな、皆で向かおう。
『ありがとう』
[騎士の身体の中で、妖精はにっこり*笑った*]
――? また、さっきの、
[ランタンとは違う、光 首を傾ぐ]
マリオン、今また
[尋ねて、答えは返ってくるだろうか
でも既に光は消えて、何も残ってはいなかった
ドロテアたちへと合流すると、はあと息を吐いた]
よかった、皆ぶ、…じ?
アラ 噂好きサンは?
[くる、と辺りを見回して
イゾルデたちがやってくると、軽く視線で迎え
――彼が一直線に目指した先、視線を向けると、瞬いた]
…!!
なにこれ アッ ほんと これ、 これが?
これがそーなの?
───うん。
[ツィンカの問いにはただ一言、確信染みた声で返す。
その後、ヴェルナーの提案で他の者が集まる間、しばらくじっと茸の輪を見つめていた。
そうして幼馴染であるクルトがやって来るのに気付くと、そちらへと向かい。
小声でクルトに囁く]
……僕、小さい時、妖精が視える、って言ったこと、あったっけ。
[あの当時を考えると、自分だけの秘密にしていた可能性も*あるのだが*]
[浮かんだ奇妙な感覚は、クルトが二人にかける声に掻き消える]
ういー?
ドロテアくんに、イゾルテくんがどうかしたのかい?
[きょと、と、二人を見比べて。
なんだかどこかへ向かうドロテアを追おうとクルトの手を引く]
ほらほら、僕らも行くのだよっ!
[跳ねるように駆け出していくのに、案外とその足音は微か]
[確信を持った響きが返る
妖精の輪に魅入った]
――…
わお
[はあ ためいきをひとつ]
ここでヨウセイ、踊るしたのね
みたかった
…ざんねん!
でもまだ近く居るするかしら!
ううう 探したいけど、噂好きサン探すの先!
[皆で、という提案に頷く]
ふわああっ…!
これが噂の妖精の輪なのだねっ!
[叫んだ声は、ちょうどツィンカの言葉に対応したようになったかもしれず。
きらきらしたどんぐりまなこが、茸を見つめ。
はた、と気付くと側にクルト以外の人の気配]
…むむ。内緒話かね?
秘密にされると聞きたくなるのだぁよ。
[問い詰める前に、ホラントを捜すことになりそうだが**]
……踊ったんじゃない、と思う……。
[ツィンカの言葉に少し曖昧に返す。
チカラの働き方が違う、と口にまでは出なかったが心で思い。
少しずつ思い出されて来る記憶]
(僕は以前にもこの輪を、チカラを視たことがある。
そうだ、僕は──)
[奥底から引き出された記憶に、楽しげな微笑みが*浮かんだ*]
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