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―資材置き場―
二人とも中見んな。
[自身もやや青い顔で。
入り口からは動かずに、低い声で瑠衣と涼に先に静止をかける。]
…管理人が、中で死んでる。
[状況は、端的に伝えておいた。
どういう惨状かまでは口にする気にもならない。]
二人とも、このままもとの部屋に帰れ。
[そう忠告を入れると、七重がなにやら叫びだすのが耳に届いた。
軽く眉を潜める。]
―資材置き場―
[七重の声にビクリと手を止める]
そんなの分かるか!
そもそんな聞き方で「はい、私です」なんて名乗ってくるとでも思ってるのか!?
[思わず怒鳴り返してから、もう一度深呼吸。
息は少し荒いままだったが声は低めて]
いや、悪い。
触らないから落ち着いてくれ。
それこそここには俺達しかいないんだから。
年長者で一番こういうのに慣れてそうな奴にまでパニックされると、参る。
[綾野が死んでいると話しに先ほどのシステムメッセージから]
そう、やっぱりそうですの…。
[うつむいてそう呟いた。
その表情は覗き込まなければ伺いしれないだろうが、
声の調子を落とした様子から想像はつくであろうか。
見知った仲とはそんなに親しい仲でもないこと、実際の死体を見ていないことからどこかで現実感がぬけてるような感覚もあった]
向こうに残った皆さんに、報告しないといけませんわね…。
私行ってきますわ。
アートさんたちはナタリーさんのことよろしくおねがいしますわ。
[そう告げると自分はPCのあった部屋へと戻ることにした]
今は…何も考えるな。とにかく戻れ。
…ただ、他の奴には伝えておいてくれ。
[震える瑠衣にそう伝え。
他の奴までこっちに来ないようにと言いながら、聖が落とした毛布を拾い、二人に押し付ける。]
ああ、こっちはこっちで何とかする。
[とは、気を落としているように見える涼の言葉に同意し。
二人を押し返すように向こうへやった。]
─資材置き場─
[怒鳴り返されて、大きく身体を震わせる。
瞳は恐怖の色に支配された]
…慣れてる、ですって?
人の死が、慣れるはず、ないじゃない…!
慕ってた人が、親類が死んで、平然としてられるはずが…!!
う、わあああああああん!!
[聖の言葉に思考が戻りかけたが、人の死を前にして完全には戻らず。
綾野の死を再認識して、首に下がっていたタオルを口元にあてて大泣きし始めた。
手に付いた紅がタオルにも移り、染み込んだ涙が混じってその範囲を広げて行く]
わかりましたわ。
[次に顔を上げるときには凛とした様子で、
お嬢様の仮面をかぶってからこそであろうか]
さぁ、いきましょときさん。
皆にも知らせませんといけませんわ。
[瑠衣を促すようにしてPCのある部屋へ向かおうと]
おきてしまったことは覆りませんわ……。
―回想―
[同じ部屋に居た少年が掛けてきた言葉には>>1:261、首を縦に振って肯定の意を示した。
そのまま彼は、同じ部屋にいた瑠衣と話し始めたので、また一歩引いて様子を眺めている。
あまり、会話をしていない相手には、どうしても隠れていると、印象付けられるだろう。元々、積極的なタイプではないのだから。それにこの場では、自分より若い子たちに囲まれていて、なおさら表に出づらい、そんな状況もある。
自分でも、どうしたらいいのかわからなくて、そんなことをずっと考えていれば。出かけていた人たちが帰ってきたようだ。
管理人何処行った?という裕樹の声>>1:311に、あたりを見回せば、綾野の姿がない]
あら。いつの間に…ずっと考え事をしていたから…
[それだけの返事を返して。奏の問い>>15にも、同じように応えただろう]
―回想―
[一瞬、何が起こったかわからなかった。
パソコンの画面を見た七重が、勢いよく飛び出していく。
みんながパソコンの画面を注視する。半歩遅れて、後ろから覗き込んだ。
画面に映るは、見慣れたメッセージ。
七重を追いかけていく人たち。自分も追いかけようとは思ったものの、皆で動いても仕方がないと、その場に残ることにした。
再び、パソコンの画面を覗き込む。画面に映るメッセージに、身体が震えるのを感じた]
[親類と言われ、しまったと思ったときには遅かった]
ああ、もう。
医者の卵だったんじゃないのかよ…。
[泣き出されて、頭を抱えた。
前言撤回して抱き寄せようと思ったが、自分が触れようとすると同じことを繰り返す気がして]
アート、頼む。代わってくれ。
[後ろを振り返って肩を落とした]
―資材置き場―
[一言多いわと、コンと突っ込み入れ瑠衣らを見送り、自分は中の方をみやる。
とはいえ、聖と七重の会話に入り込む隙はなく。
何かあったときの予防線代わりに、そこに立つばかり。
だったのだが、聖に名を呼ばれ。
軽く息をついて血溜まりへと近づいた。]
…ナタリー、とにかく管理人を運ぶぞ。
ここに置いておくわけにはいかないだろう。
[落ち着けとか、そう言う言葉は聖との会話で無駄だと踏んで。
とにかくここから離そうと、そう告げる。]
アートさんとときさんって結構仲がいいんですのね。
[そう言って瑠衣と一緒に行くときと比べるとだいぶ落ちた足取りで連れ立って歩きはじめ道中なるべく黙らないように思いつくことをしゃべっていた]
ナタリーさん大丈夫かしら…?
[少し言ったところで先ほどまでは自分と話していた彼女のだいぶ変わった様子に心配そうな声]
さきほどまでは楽しく一緒にお話してましたのに…。
[自分には七重の心中までは察することができないが]
皆さんまださきほどの部屋にいるかしら…?
─資材置き場─
[聖に代わり近付いて来る気配。
未だ泣き続けていたが、綾野を運ぶと言われて、その勢いが少し治まった]
………うん………。
[ぐすぐすと鼻を鳴らしながら、タオルで目元を擦る。
涙が完全に止まることは無かったが、何度も擦ってから裕樹の言葉に頷いた。
視線を床に倒れる綾野へと向ける。
生を感じられぬ姿に視界が歪んだ]
布かなんかあったっけ。
[ふらふらとした歩き方で、資材の中からシーツみたいな布を見つけ出す。それを持って綾野の遺体の方へ]
運ぶなら、手伝う。
その、悪かった、本当に。
[布で遺体を覆い隠す。
その際にマジマジと状態を見てしまうことになり、引き攣ったような息を飲み込んだりもした]
……あ、うん。
アート……ゆっきーは、リア友なんだ。
同じ学校の、クラスメート。
[涼に話しかけられ、ぽつぽつ、と返してゆく]
ナタリたんは……どう、だろ。
綾様の事、凄く慕ってたし。
……ショック、大きいと、思う。
[自分もやっぱりショックを受けてる方だから。
血の繋がりのある七重のショックは、それ以上なのは想像がつく]
ん……あの後、追っかけてきたの、いなかったみたいだし。
いるんじゃ、ないかな?
[待つとは決めたものの。このメッセージが本当ならば…
嫌な考えが頭をよぎり、軽く首を振る。
ディスプレイに映るメッセージを見ていれば、ふと、携帯に届いていたメールのことを思い出した。
あれも、LiGのシステムメッセージそのままだったと。
鞄から、携帯電話を取り出して、メールを確認する]
ああ、やっぱり。
[その声は、そこに居た他の人の耳に届いただろうか。
再びしまいこむと、誰かが戻ってこないだろうかと、部屋の前の廊下で待っていた]
ナタリーは少し離れてろ。
管理人の荷物とか、あるようだったら任すな。
[綾野から離すのは、運ぶのはこっちでやるというのと、離して少し頭を冷やさせる意味があった。
聖から手伝いの声が掛かると、頼むと声をかけ布を被せる。
惨状を見て顔色は変わったものの、手を止める事はなかった。]
悪い、Wen氏は足の方頼む。
[比較的血が少なく軽い方を頼んだのは、ややこちらの方が体格が良い自覚があるからだ。
二人で綾野を抱え。さっき教えた、ベットが並んでた部屋まで行こうとそちらへ足を向ける。]
荷物……分かった…。
[目の前でシーツに隠される綾野の身体。
歪んだ視界のまま、運ばれて行く様をしばし見つめた]
……綾姉ぇ……。
[また涙が溢れて来て、手の甲で涙を拭う。
ゆっくりとした動作で立ち上がると、ふらふらとした動きで部屋を出て。
自分の荷物も置いてあるパソコンのある部屋へと向かった]
同じクラスですの?
こういう状況ですと心強そうですわね。
[ちょっとうらやましそうな色が混じっていたであろうか]
そう…、やっぱりショックですわよね…。
私もアートさんがとめなければ……、
[綾野と七重の関係のことは深くは知らなかったがきっと僧なのだろうと思った]
そうですわね、皆には伝えられるのかしら?
皆には私のほうからお話ししようかしら?
[ぽつぽつと返された返答に反応を返しながら、
最後は瑠衣の様子を気遣ってそう申し出た]
ん……それなりには、知ってる、しね。
[心強い、という言葉。こく、と頷いた。
羨むようないろには、気づく余裕もなくて]
……そだね。止めてくれなかったら、あたしも危なかった。
[助けられたとか、やっぱり不覚だ、なんて思いながら。
気遣いのこもった申し出に、ふにゃ、という感じで表情を崩して]
……情けないけど、上手く、話せない、かも。
できるなら、お願い、する、ね……?
[いつもの調子が出ない自分にちょっと苛立ちながら。
それでも無理に笑ってこう*言った*]
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